『面積の等しい多角形』


 2つの図形の面積が等しい時にどういう性質があるでしょうか。
今、面積が同じ多角形が2つあるとします。
面積が同じなら、一方をいくつかに分割して、並べ方を変えればもう一つの多角形を組み立てることができるのではないでしょうか。
今回はこの定理を証明してみましょう。

 お互いに上のような変換ができる2つの図を等積図といいます。

【問題1】

 底辺が共通で、高さが等しい2つの平行四辺形は等積図であることを示してください。

【問題2】

 2つの多角形A,Bが等積図で、さらに多角形B,Cが等積図であるなら、A,Cも等積図であることを示してください。

【問題3】

 面積が等しい2つの平行四辺形は等積図であることを示してください。

【問題4】

 全ての三角形は、ある平行四辺形と等積図であることを示してください。

【問題5】

 全ての三角形は、辺の一つが長さ1である長方形と等積図であることを示してください。

【問題6】

 今までの結果を利用して、最初に挙げた定理を証明してください。


参考文献:MATHEMATICAL CIRCLES by Dmitri Fomin,Sergey Genkin and Ilia Itenberg
American Mathematical Society


 解答用紙はこちらです。 【寄せられた解答】


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