『原子の移動』


【問題1】

平面に互いに相異なる3個の定点A,B,Cがあり、ある原子Xは次の規則にしたがって平面上を動く。

初め点P0にある原子Xは、点P0のAについて対称な点P1に移動する。
点P1に移動した原子Xは、点P1のBについて対称な点P2に移動する。
点P2に移動した原子Xは、点P2のCについて対称な点P3に移動する。
点P3に移動した原子Xは、点P3のAについて対称な点P4に移動する。
・・・・・・
というようにA,B,C,A,B,C,A,・・・についての対称点に原子Xが順番通りに動いていく。

nを自然数としてPnからPn-1に移動するまでの所要時間はみな等しく、その所要時間をtと定める。

◆点P0に原子Xがいるときの時刻を0として、
点P0をどこにとっても、原子Xは
時刻6tには必ず点P0にあることを証明せよ。


それでは実際に実験してみましょう。
現在、P0〜P3までの点が取ってあります。
「動かす」になっているメニューを「対称点」に変更してください。
3→Aの順にクリックして、点P4を取ってください。
次にP4→Bの順にクリックして、点P5を取ってください。
同様にP6の点を取り、P6がP0と一致することを確かめてください。

再びメニューを「動かす」に変えて、A,B,CやP0を動かしてみるとどうでしょうか。


大日本図書 さんのご厚意で、実際に実験できるようになりました。
O−Mathはとてもすばらしいソフトです。
皆さん買いましょう。


【問題2】

空間に互いに相異なるn個の定点Q1,Q2,・・・,Qnがあり、原子Xは【問題1】と同じ規則に従って動いていく。
点P0に原子Xがいるときの時刻を0とする。

【問題2−1】

kを自然数とする。
nが奇数のとき、点P0をどこにとっても、原子Xは
時刻2nktには必ず点P0にあることを証明せよ。

【問題2−2】

nが偶数のとき、原子Xは時刻t以降は点P0につくことはないことを証明せよ。


 解答用紙はこちらです。 【寄せられた解答】


 ◆図形問題へもどる

 数学の部屋へもどる