『果物の分配』のように、自然数をいくつか(≧1)の自然数の和で表すことを一般に「自然数の分割」と呼びます。
この場合、加える順序が違っても同じ分割と見なします。
1例で示すと、自然数7の分割の仕方は以下の15通りあります。
7 , 6+1 , 5+2 , 5+1+1 , 4+3 , 4+2+1 ,
4+1+1+1 , 3+3+1 , 3+2+2 , 3+2+1+1 ,
3+1+1+1+1 , 2+2+2+1 , 2+2+1+1+1 ,
2+1+1+1+1+1 , 1+1+1+1+1+1+1
そこで、任意の自然数nの分割において、以下が成立することを示してください。
ただし、kはn以下の任意の自然数とします。
【問題1】
異数だけの分割の仕方の数と、奇数だけの分割の仕方の数は等しい。
自然数7の例を示すと、
異数だけの分割:
7 , 6+1 , 5+2 , 4+3 , 4+2+1
奇数だけの分割:
7 , 5+1+1 , 3+3+1 , 3+1+1+1+1 , 1+1+1+1+1+1+1
【問題2】
最大数がkである分割の仕方の数と、k個に分ける分割の仕方の数は等しい。
自然数7、k=3の例を示すと、
最大数が3の分割:
3+3+1 , 3+2+2 , 3+2+1+1 , 3+1+1+1+1
3個に分ける分割:
5+1+1 , 4+2+1 , 3+3+1 , 3+2+2
【問題3】
各分割に現れる自然数kの個数の合計と、各分割にk個以上現れる相異なる自然数の個数の合計は等しい。
自然数7、k=2の例を示すと、
自然数7の分割の仕方 | 2の現れ る個数 | 2個以上現れる 相異なる自然 数 の個数 |
7 | 0 | 0 |
6+1 | 0 | 0 |
5+2 | 1 | 0 |
5+1+1 | 0 | 1 |
4+3 | 0 | 0 |
4+2+1 | 1 | 0 |
4+1+1+1 | 0 | 1 |
3+3+1 | 0 | 1 |
3+2+2 | 2 | 1 |
3+2+1+1 | 1 | 1 |
3+1+1+1+1 | 0 | 1 |
2+2+2+1 | 3 | 1 |
2+2+1+1+1 | 2 | 2 |
2+1+1+1+1+1 | 1 | 1 |
1+1+1+1+1+1+1 | 0 | 1 |
合計 | 11 | 11 |
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