『フィボナッチ数列の性質』


 今、1月に生まれたばかりのウサギが「1つがい」いるとします。
このウサギは1ヶ月おいた3月から毎月1つがいずつの子ウサギを産み続けるとします。
また新しく生まれたつがいの子ウサギも、1ヶ月おいた次の月から一つがいずつの子ウサギを産み続けるとします。
その時、毎月のウサギの総数はどうなるかを考えましょう。

fig 
参考文献:マンホールのふたはなぜ丸い? 
     中村義作著 日本経済新聞社

1月2月3月4月5月6月7月8月・・・
つがい数1321・・・

このように

1=F2=1,

n≧3の時、Fn=Fn-1+Fn-2となる数列を、フィボナッチ数列といいます。

この数列は以前に『にせ金を探せPart3』の解答でも登場しましたね。

今後はフィボナッチ数列にでてくる数を「フィボナッチ数」と呼びます。


【問題1】

 全ての自然数はいくつかのフィボナッチ数の和で表すことができます。
このことを証明してください。

 

【問題2】

 フィボナッチ数の中には3の倍数であるものがあります。
それはnがどのような条件の時でしょうか。

【問題3】

 問題2の結果を証明してください。

【問題4】

 フィボナッチ数が素数であるとすると、「n=4またはn自身も素数」のいずれかになります。
このことを証明してください。(難問)

【問題5】

 東京都の中学校1年生 安里歩安彼 さんからの問題です。
どなたか挑戦にこたえてください。

フィボナッチ数列の数Fnの2乗Fn×Fnの倍数である、
最小のフィボナッチ数列の数をFmとするとき、mを求めよ。

【問題6】NEW!

 愛知県 Y.M.Ojisan さんからの問題です。

N+M+1=FN+1M+1+FNM
(特にF2N+1=FN+12+FN2 )

を証明してください。


 解答用紙はこちらです。 【寄せられた解答】


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