『奇数の完全数』


【問題】

自分自身は含めない約数の合計が、自分自身と等しい自然数を完全数と言います。
今までに発見された完全数はすべて偶数で、奇数の完全数は1つも発見されていません。
ところが、「奇数の完全数は存在しない」とも、今のところ証明されていません。


【問題1】

2以外の1つの素数Pと奇数の平方数Sとの積PSでなければ、奇数の完全数でないことを示せ。


【問題2】

P+1
はSの約数でなければならないことを示せ。


[ 補足 ]

どんな素数も明らかに完全数ではありませんから、S≠1です。
また、 P+1
も当然奇数ですから、
P=4n+1と判ります。(ただし、nは自然数。)


本問の前に、以下の完全数の2条件を証明してみてください。
奇数の完全数の条件を証明する何らかのヒントになると思います。

【ヒント問題1】

mが完全数なら、mには1以外の奇数の約数が必ず存在することを示せ。

【ヒント問題2】

mが完全数なら、mは平方数でないことを示せ。


 解答用紙はこちらです。 【寄せられた解答】


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