【問題】
ベルヌイ数は様々な関数の展開に出てきた式です。
しかし、現在まではベルヌイ数の有限個の厳密な式がまだ発見されていません。
(Floor関数を使わない限り)
この問題はその謎を探って厳密な式を提案しました。
【問題1】
21-2n | Σ k1,k2,...,kn≧0,k1+k2+...+kn=n |
(2n)! (2k1+1)!(2k2+1)!...(2kn+1)! |
cos( | 2π(k1+2 k2+...+n kn) n | ) |
ただし、Bkはベルヌイ数で
x ex-1 | を展開して得られた式です。 |
つまり | x ex-1 | = | ∞ Σ k=0 |
Bk xk k! |
です。 |
【問題2】
Σ k1,k2,...,kn≧0,k1+k2+...+kn=n |
(2n)! (2k1+1)!(2k2+1)!...(2kn+1)! |
sin( | 2π(k1+2 k2+...+n kn) n | ) |
【問題3】
(2n)! n 22n-1 |
n Σ r=1 | r Σ t=1 |
Σ 1≦k1<...<kt; s1,...,st>0;s1+...+st=r;s1k1+...+stkt=n |
(-1)r-1 (r-1)! (s1)!(s2)!...(st)! ((2k1+1)!)s1 ((2k2+1)!)s2...((2kt+1)!)st |
【問題4】
1972年にCHOWLA氏とHARTUNG氏によって下記の式が提案されました。
B2n= | (-1)n-1 2(22n-1) | ([φn]+1) n≧1 です。 |
ただし、[ ]はFloor関数で、
φn= | 2(22n-1)(2n)! 22n-1π2n |
3n Σ r=1 |
1 r2n |
です。 |
では、この式を証明してください。
余談ですが、問題4)の式はさらに1975年にHANS氏によって項数を減らす方法が提案されました。
また問題1)、3)、4)を見比べると和のところの項数は
順番に 2n-1Cn , S(n) , 3nになります。
ここで、S(n)は「果物分配」問題でn個のときの通り数です。
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