『平均のr乗とr乗の平均の不等式』


【問題1】

a,b,r を a > 0,b > 0,r > 1 を満たす実数とする。

x > 0 の範囲で定義される関数

g(x) = a xr - b x + (r - 1)

において,任意の x > 0 に対して常に

g(x) ≧ 0

が成り立つための必要十分条件は

a r ≧ br

であることを証明せよ。

ただし xr や br は,自然対数を用いた式

xr = er log xなどの右辺の略記法とする。

(注)自然対数などが未習の人は,問題1〜3で r を整数として考えてもかまいません。

【問題2】

r,xi,pi

r > 1

xi > 0,pi > 0 (i = 1,2,…,n)

n

i=1
pi = 1

を満たす実数とする。このとき,前問の結果を用いて,不等式

n

i=1
pixir ≧ { n

i=1
pi xi}r

を証明せよ。

【問題3】

r を r > 1 を満たす実数とし,x(t),p(t) は

x(t) > 0,p(t) > 0 (α≦t≦β)

β

α
p(t) dt = 1

を満たす t の連続関数とする。このとき,不等式

β

α
p(t) x(t)r dt ≧ { β

α
p(t) x(i) dt}r

を証明せよ。



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