『生徒のグループ分け』解答


◆東京都 四年寝太郎 さんからの解答。

【問題1】

問題3の計算より2n−1通り。

【問題2】

問題3の計算より3n−2n通り。

【問題3】

一人も属さないグループがあっても良いとすると、

「一人目がどのグループに入るかがm通り。
 ・・・
 n人目がm通り。

トータルでmn通り。」

これは、問題にある条件(1人も属さないグループがあってはならない)に当てはめれば、
1〜nグループでの総数の合計。

よって、これから1〜(n−1)グループでの総数の合計を引けば、条件を満たす総数(何通りか)が求まるので、

(mn−(m−1)n)通り。


◆東京都 千葉 英伸 さんからのコメント。

3人の生徒A,B,Cを2グループに分ける場合を考えてみましょう。
分け方は、

 (A) (B,C)
 (B) (A,C)
 (C) (A,B)

の3通りしかありません。

四年寝太郎さんの解答だと、7通りになってしまいます。


【コメント】

河野 進さんから 『n!』 問題との関連が指摘されましたので、そちらもご覧ください。


◆東京都 合屋 さんからの解答。

【問題1】 2つのグループのとき

2つのグループをA、Bとする。
Aに属する人数は1〜n−1人

A=1の時 組み合せは n通り
A=2の時 組み合せは n2通り

これをA=n−1まで求め集計する。

ここでA=1とB=n−1はグループ分けでは同じことなので、集計値を2で割る必要がある。

すなわち

n-1
Σ
k=1
nk)/2通りの分け方ができる。

●別の解法

n人がグループAがBを勝手に選ぶ組み合せは2n通り
これにはAまたはBが0人の場合を含む。

題意を満たすためA=0とB=0の2通りを除く。

また、A=1とB=n−1はグループ分けでは同じことなので、集計値を2で割る必要があるので

n−2
―――――――
通りの分け方ができる。


◆東京都 四年寝太郎 さんからの解答。

すいません、間違っていました。(^_^;
改めて考えてみたのですが、良く分かりません。
とりあえず、分かった範囲で書いておきます。

【問題1】

問題3の計算より2n-1−1通り。

【問題2】

問題3の計算より

n
―――

―――
−2n-1

【問題3】

mグループ、n人の分け方をP(m,n)と表わすことにする。

◎P(m,n)=P(m,n-1)*m+P(m-1,n)

 or
◎P(m,n)= mn-ΣP(i,n)*mPi
―――――――――――
m!

の二つの漸化式が作れます。

上の式は、n人目がどこかのグループに属するか、しないかの合計で、下の式は、前回の考え方の修正版です。

一応、両方の答えをコンピュータで計算してみると一致しているので、あっていると思います。
でも、いつものことながら漸化式から進まない。(^_^;


◆東京都 千葉 英伸 さんからのコメント。

たぶん単純な間違いだと思いますが、四年寝太郎さんの漸化式は

P(m,n)=P(m,n-1)*m+P(m-1,n-1) では?

m=2、3の場合を問題にしましたが、
がんばってm=4,5くらいまで計算すると、
一般項が推測できると思います。(^。^)


◆東京都 元吉 さんからの解答。

漸化式

P(m,n)= n-1
Σ
u=m-1
P(m-1,u)*mn-u-1

より計算すると

P(4,n)= - 1

6
+2n-2- 3n-1
―――
2
+ 2

3
*4n-2

P(5,n)= 1
――
24
- 2n-2
―――
3
+ 3n-1
―――
4
- 2

3
*4n-2+ 5n-1
―――
24

P(6,n)=- 1
―――
120
+ 2n-4
―――
3
- 3n-2
―――
4
+ 4n-2
―――
3
- 5n-1
―――
24
+ 9

5
*6n-4

となります。

この漸化式を使ってP(m,n)を求めるには、等比数列の和の公式を繰り返し用いればよいのですが、mが大きくなると、だんだん計算が面倒になります。

上の計算結果から、一般のP(m,n)の式の格好はだいたいわかりますが、
mとnを使ってP(m,n)を表すのは、なかなか難しそうです。


◆東京都 元吉 さんからの解答。

P(m,n)をmとnで表わすことができました。

P(m,n)= (-1)m-1
――――――
(m-1)!*0!
+ (-1)m-2*2n-1
―――――――
(m-2)!*1!
+ (-1)m-3*3n-1
―――――――
(m-3)!*2!
+・・・ + (-1)0*mn-1
―――――――
0!*(m-1)!

で間違いないと思います。

いままで計算してきたm=2,3,4,5,6の場合を、あらためてこの形に書き直すと、以下のようになります。

P(2,n)=-1+2n-1

P(3,n)= 1

2
- 2n-1 + 3n-1
―――
2

P(4,n)= - 1

6
+ 2n-1
―――
2
- 3n-1
―――
2
+ 4n-1
―――
6

P(5,n)= 1
――
24
- 2n-1
―――
6
+ 3n-1
―――
4
- 4n-1
―――
6
+ 5n-1
―――
24

P(6,n)=- 1
―――
120
+ 2n-1
―――
24
- 3n-1
―――
12
+ 4n-1
―――
12
- 5n-1
―――
24
+ 6n-1
―――
120


◆東京都 千葉 英伸 さんからのコメント。

正解だと思います。
もう少し見やすい形に書き直すと、

となります。

なお、これが正しいことを証明するのは、漸化式

P(m,n)=mP(m,n-1)+P(m-1,n-1)

を満たすことを証明すれば良いわけですが、これはそんなに難しくありません。

また、m=nの場合、つまり、n人をnグループに分ける場合は1通りしかありません。

一般項(*)で、P(n+1,n+1)=1 の場合を整理すると、『n!』問題の式が導けます。

『n!』問題を出題したとき、上記の方向からのアプローチによって、あの等式が正しいということは解っていたのですが、(*)を使わない直接の証明ができていませんでした。
で、これは面白そうだと思って出題したんですが・・・。
あの問題は、いまだに何やら混乱したままですね。(^^ゞ


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