正の整数nに対して、n2が2n+1を割り切るための条件を求めてみましょう。
以下ではnを正の整数とします。
【問題1】
nが2n+1を割り切れば、nは奇数であることを示せ。
【問題2】
任意の整数e≧0に対して次の合同式が成り立つことを示せ。
【問題3】
n2が2n+1を割り切れば、
nは32(=9)の倍数でないことを示せ。
さて、素数pおよびpと互いに素な整数aに対して次の合同式が成り立ちます。
(Fermatの定理)
ap-1≡1 (mod p).
このとき、ak≡1 (mod p)となる最小の正の整数kをaの法pの位数と呼びます。
【問題4】
pを素数、aをpと互いに素な整数、kをaの法pの位数とするとき、整数mに対して次が成り立つことを示せ。
am≡1 (mod p) ⇔ mはkの倍数。
【問題5】
pをnの素因数とし、n=pmとおくとき、
nが2n+1を割り切れば、2の法pの位数kは
2mとp−1の公約数であることを示せ。
【問題6】
n2が2n+1を割り切るための必要十分条件は、
n=1または3であることを示せ。
わからない問題は飛ばして、それ以降の問題で用いてもかまいません。
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