小学校時代に通っていた「朗読・作文教室」で先生が「三角取り」というゲームを紹介してくれました。
今回はこれをもとに問題を作ってみました。
【問題】
次のようなルールで先手・後手2人のプレーヤーがゲームを行います。
無限に広い平面上に有限個の定点がある。 各プレーヤーは交互に適当な2点を選んでそれらを(直)線分で結ぶ。 このときすでに引かれた線分と同一のものや交差するものを選択することはできない。 線分を引いたことによって三角形が形成されたとき、その線分を引いたプレーヤーが勝者となる。 |
例えば、定点の数が3個の場合、常に先手が勝者となるわけです。
以下に述べる場合に、先手・後手のどちらに必勝法が存在するでしょうか。
必勝法の概略も示してください。
ただし、いずれの問題においても、定点の個数は3個以上とし、それらのうちのどの3つの組み合わせも一直線上には存在しないものとします。
【問題1】
定点の数が4個で、それらが凸四角形の頂点となっている場合。
【問題2】
定点の数が4個で、そのうちの1点が他の3点を頂点とする三角形の内部にある場合。
【問題3】
定点の数が5個の場合。
【問題4】
定点の個数が 2m+2(mは正の整数)で、それらが凸(2m+2)角形の頂点となっている場合。
【問題5】
有限個の定点が全体として点対称な図形を形成している場合。
さらに、以下の問題にも答えてください。
【問題6】
定点の個数が 2m+1(mは正の整数)で、それらが凸(2m+1)角形の頂点となっているとき、先手・後手のどちらに必勝法が存在するでしょうか。
m=3,4,5,6,7の各場合について答えてください。
【問題7】
定点の個数がn(nは3以上の整数)で、それらが凸n角形の頂点となっているとき、後手に必勝法が存在するのはnがどのような数のときでしょうか。
【問題8】
後手に必勝法が存在するのはもとの有限個の定点の位置関係がどのようなときでしょうか。
※ 実際には、もっと多人数でゲームを行い、三角形をつくった人が順に勝ち抜けしてゆくというルールで行いました。
必勝法が非常にわかりにくいゲームでしかも多人数となると展開がまったく読めないので楽しいですね。
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