『勝率のマジック』


 ただ今、プロ野球もペナントレース終盤、今日にも優勝が決まろうとしています。
今回のテーマは引き分けありのパ・リーグのルールによる問題点です。

 セ・リーグの野球は引き分けがない(あっても再試合をする)ので、135試合中で勝利数が最も多いチームが優勝します。
ところがパ・リーグは引き分けあり(135試合の中に含める)で、勝率によって優勝が決まりますから、勝利数が少ないチームの方が優勝するという可能性がでてきます。
実際に、そんな事態も何回か起こっています。

【問題1】

Y球団の最終勝率は、0.60であるとします。
D球団の引き分け数が、Y球団より7試合多いとすると、D球団はY球団よりも勝利数が何試合少なくとも優勝できる可能性があるでしょうか。

ただし、試合数は135試合であるとします。

【問題2】

S球団は、N球団よりも勝利数がa試合多いとします。
引き分けの試合数はN球団の方がb試合多いとします。

S球団の最終勝率(wとする)を、N球団の最終勝率が上回ることがあるのは

a<b×wとなるときであることを示してください。

ただし、試合数は135試合であるとします。



 解答用紙はこちらです。 【寄せられた解答】


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