生徒入れ替え問題


 今回のテーマは『生徒の入れ替え問題』です。

今、図1のように、男子4名と女子4名が交互に並んでいます。
これを男子は男子、女子は女子で並ぶようにして欲しいのです。

 男ー女ー男ー女ー男ー女ー男ー女

       ↓

 男ー男ー男ー男ー女ー女ー女ー女または

 女ー女ー女ー女ー男ー男ー男ー男にする。

ただし、移動は次のようにして行います。

  1. 1回の移動で隣り合った2名を必ず同時に移動する。
     (1人ずつだとさびしいので)

  2. 空いている場所が2カ所あり、そこへ移動することができる。

  3. 最終的に全体が最初の位置から平行移動されていても、男女が別れていればよいとします。
    ただし、並んでいる生徒の間に、空間があってはいけません。
    男女の間にも空きはなく、8人が連続して並んでいるようにしてください。

※参考文献 「Play Puzzle」 高木 茂男著 平凡社


【問題1】

 最短で、何回の手順で入れ替えができるでしょうか。
また、入れ替えの手順を示してください。

【問題2】

 人数が3人ずつになった場合、同じ条件で、最短で何回の手順で入れ替えができるでしょうか。
また、5人ずつの場合はどうでしょうか。(図2)

ただし人数が3人の場合だけは2カ所の空きという2の条件ははずしてもかまいません。

【問題3】

 人数がN人ずつになった場合は、最短で、何回の手順で入れ替えができるでしょうか。
また、必ずできる理由を説明してください。



 Internet Explorer 4.0以上またはNetscape Navigator3.0以上の方は実際に実験してみることができます。
移動ボタンをクリックして、生徒を動かしてみてください。
クリックした生徒がその右隣の生徒とともに移動します。
もう一度やるときは、新規ボタンをクリックしてください。

解答用紙はこちらです。 【寄せられた解答】


◆図1  回数

10

履歴


◆図2  回数

101112

履歴

P.S
 この問題は仲良く移動することからか、日本では「おしどりの問題」と言われます。
『勘者御伽双紙(かんじゃおとぎぞうし)』(寛保3年ー1743年)にも出てくる古いパズルです。
西洋ではイギリスの物理学者テートが研究したので『テートの問題』というそうです。


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