『偶数、奇数?』


 今回のテーマは囲碁の先後の決め方についてです。高校生以上向きです。

 みなさんは囲碁や将棋の先後の決め方をご存じですか。

将棋の場合は振りゴマといって、上位者の歩(ふ)を5枚投げ、表の枚数が多ければ上位者の先手、裏の枚数が多ければ、上位者の後手になります。
これは一見公平そうですが、実は過去のデータを見ると表のでる割合が少し多いようです。
将棋の駒は対称ではないですから、ちょうど同じにならなくても不思議はないですね。

一方、囲碁の場合は一方の人(A)が何個かの石を握り、もう一方の人(B)がその石の個数が偶数であるか奇数であるかを当てることによって先後を決めます。
Bが「半先」と予想した場合は、奇数ならBが先手、偶数なら後手になります。

碁石 
「丁先」と予想した場合は、偶数ならBが先手、奇数なら後手になります。

【問題1】

Aはまったく無作為に石をつかみ出すと仮定します。
あなたがBの立場になって予想するとすると、「偶数」になる場合と「奇数」になる場合のどちらが多いでしょうか。
またはどちらでも同じになるでしょうか。

【問題2】

今、碁器の中にa個の碁石が入っているとします。
「偶数になる場合」と「奇数になる場合」の確率をそれぞれ求めてください。


 解答用紙はこちらです。 【寄せられた解答】


 ◆確率問題へもどる

 数学の部屋へもどる