『楕円の周長』


【問題】
xy平面上の楕円C:2
2
2
2
=1

(a,bは正の実数でa>b)の周の長さをLとする。

【問題1】

以下に述べられていることの間違いを指摘し,また間違いであることを弧長積分(曲線の長さを求める積分法)の定義に従って証明せよ。
(「積分不能だから」という理由は証明のうちにいれません)

楕円Cは原点中心半径1の円をx軸方向にa倍,y軸方向にb倍したものであるから
周の長さはab倍されるので
L=2abπである

【問題2】

(a+b)π<L<2(a+b)πを示せ。

【問題3】

楕円Cの周上に反時計回りにn個の点列
P(1),P(2),・・・,P(n)(nは2以上の整数)を以下の条件を満たすように定める。

条件:

P(1)の座標は(a,0)であり,n個の点列
P(1),P(2),・・・,P(n)によって楕円Cの周はn等分される。

このとき,P(n)の座標を(acosθ,bsinθ)
(θは0<θ<2πを満たす実数)として,
nを限りなく大きくしたときのn(2π−θ)の近づく値をL,a,bの中から必要なものを用いて表せ。


解答用紙はこちらです。


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