◆広島県 清川 育男 さんからの解答
【問題1】
2→9→18→16→8→17→11→7→15→20→
13→5→3→12→19→14→10→4→6→1
【おまけ1】
すべて可能。
出発点別の解の個数は 34 34
10 10
34 10 4 4 10 34
34 10 4 4 10 34
10 10
34 34全結果はこちらです。
【おまけ2】
34通り
結果はこちらです。
◆愛知県 Y.M.Ojisan さんからの解答
【問題1】
2→7→11→17→15→20→13→5→3→12→
19→14→10→4→6→1→8→16→18→9

【おまけ1】
不可能位置はない。
∵ 問題1の解答において、9から2に移動可能である。
即ちループになっているのでどからでも始められる。
なお、おまけ2の全探索の結果、ループ解は,パターンとてしては問題1解の1とおりであることが判った。
【おまけ2】
34通り。 (しらみつぶしPC解)
因みに 4からは10通り、
8からは全部ループで4通りである。
探索結果
2→ 9→18→ 7→11→17→15→20→13→ 5→ 3→12→19→14→10→ 4→ 6→ 1→ 8→16→Open 2→ 9→18→16→ 8→17→11→ 7→15→20→ 13→ 5→ 3→12→19→14→10→ 4→ 6→ 1→Open 2→ 9→18→16→ 8→ 1→ 6→17→11→ 7→ 15→20→13→ 5→ 3→12→19→14→10→ 4→Open 2→ 9→18→16→ 8→ 1→ 6→17→11→ 7→ 15→20→13→ 4→10→14→19→12→ 3→ 5→Open 2→ 9→18→16→ 8→ 1→ 6→17→11→ 7→ 15→ 4→10→14→19→12→ 3→ 5→13→20→Open 2→ 9→18→16→ 8→ 1→ 6→ 4→10→14→ 19→12→ 3→ 5→13→20→15→17→11→ 7→Close 2→ 9→18→16→ 8→ 1→ 6→ 4→10→14→ 19→12→ 3→ 5→13→20→15→ 7→11→17→Open 2→ 9→13→20→15→17→11→ 7→18→16→ 8→ 1→ 6→ 4→10→14→19→12→ 3→ 5→Open 2→ 9→13→ 5→ 3→12→19→14→10→ 4→ 6→ 1→ 8→16→18→ 7→11→17→15→20→Open 2→ 9→ 3→12→19→14→10→ 4→ 6→ 1→ 8→16→18→ 7→11→17→15→20→13→ 5→Open 2→ 9→ 3→ 5→13→20→15→17→11→ 7→ 18→12→19→14→10→ 4→ 6→ 1→ 8→16→Open 2→ 9→ 3→ 5→13→20→15→17→11→ 7→ 18→16→ 8→12→19→14→10→ 4→ 6→ 1→Open 2→ 9→ 3→ 5→13→20→15→17→11→ 7→ 18→16→ 8→ 1→ 6→ 4→10→14→19→12→Open 2→ 9→ 3→ 5→13→20→15→ 7→11→17→ 6→ 1→ 8→16→18→12→19→14→10→ 4→Open 2→ 9→ 3→ 5→13→20→15→ 7→11→17→ 6→ 4→10→14→19→12→18→16→ 8→ 1→Open 2→ 9→ 3→ 5→13→20→15→ 7→11→17→ 8→16→18→12→19→14→10→ 4→ 6→ 1→Open 2→ 9→ 3→ 5→13→20→15→ 7→11→17→ 8→ 1→ 6→ 4→10→14→19→12→18→16→Open 2→ 9→ 3→ 5→13→20→15→ 4→10→14→ 19→12→18→ 7→11→17→ 6→ 1→ 8→16→Open 2→ 9→ 3→ 5→13→20→15→ 4→10→14→ 19→12→18→16→ 8→ 1→ 6→17→11→ 7→Close 2→ 9→ 3→ 5→13→20→15→ 4→10→14→ 19→12→ 8→16→18→ 7→11→17→ 6→ 1→Open 2→ 9→ 3→ 5→13→20→15→ 4→10→14→ 19→12→ 8→ 1→ 6→17→11→ 7→18→16→Open 2→ 9→ 3→ 5→13→ 4→10→14→19→12→ 18→16→ 8→ 1→ 6→17→11→ 7→15→20→Open 2→ 7→11→17→ 6→ 1→ 8→16→18→12→ 19→14→10→ 4→15→20→13→ 5→ 3→ 9→Close 2→ 7→11→17→ 6→ 1→ 8→16→18→12→ 19→14→10→ 4→15→20→13→ 9→ 3→ 5→Open 2→ 7→11→17→ 6→ 1→ 8→16→18→ 9→ 13→20→15→ 4→10→14→19→12→ 3→ 5→Open 2→ 7→11→17→ 6→ 1→ 8→16→18→ 9→ 13→ 5→ 3→12→19→14→10→ 4→15→20→Open 2→ 7→11→17→ 6→ 1→ 8→16→18→ 9→ 3→12→19→14→10→ 4→15→20→13→ 5→Open 2→ 7→11→17→ 6→ 1→ 8→16→18→ 9→ 3→ 5→13→20→15→ 4→10→14→19→12→Open 2→ 7→11→17→ 6→ 1→ 8→12→19→14→ 10→ 4→15→20→13→ 5→ 3→ 9→18→16→Open 2→ 7→11→17→15→20→13→ 5→ 3→ 9→ 18→12→19→14→10→ 4→ 6→ 1→ 8→16→Open 2→ 7→11→17→15→20→13→ 5→ 3→ 9→ 18→16→ 8→12→19→14→10→ 4→ 6→ 1→Open 2→ 7→11→17→15→20→13→ 5→ 3→ 9→ 18→16→ 8→ 1→ 6→ 4→10→14→19→12→Open 2→ 7→11→17→15→20→13→ 5→ 3→12→ 19→14→10→ 4→ 6→ 1→ 8→16→18→ 9→Close 2→ 7→11→17→15→20→13→ 9→18→16→ 8→ 1→ 6→ 4→10→14→19→12→ 3→ 5→Open 4→10→14→19→12→18→16→ 8→ 1→ 6→ 17→11→ 7→15→20→13→ 5→ 3→ 9→ 2→Open 4→10→14→19→12→18→16→ 8→ 1→ 6→ 17→11→ 7→ 2→ 9→ 3→ 5→13→20→15→Close 4→10→14→19→12→18→16→ 8→ 1→ 6→ 17→15→20→13→ 5→ 3→ 9→ 2→ 7→11→Open 4→10→14→19→12→ 3→ 5→13→20→15→ 17→11→ 7→ 2→ 9→18→16→ 8→ 1→ 6→Close 4→10→14→19→12→ 3→ 5→13→20→15→ 17→ 6→ 1→ 8→16→18→ 9→ 2→ 7→11→Open 4→10→14→19→12→ 3→ 5→13→20→15→ 7→11→17→ 6→ 1→ 8→16→18→ 9→ 2→Open 4→10→14→19→12→ 3→ 5→13→20→15→ 7→ 2→ 9→18→16→ 8→ 1→ 6→17→11→Open 4→10→14→ 6→ 1→ 8→16→18→ 9→ 2→ 7→11→17→15→20→13→ 5→ 3→12→19→Open 4→15→20→13→ 5→ 3→ 9→ 2→ 7→11→ 17→ 6→ 1→ 8→16→18→12→19→14→10→Close 4→ 6→ 1→ 8→16→18→ 9→ 2→ 7→11→ 17→15→20→13→ 5→ 3→12→19→14→10→Close 8→16→18→12→19→14→10→ 4→15→20→ 13→ 5→ 3→ 9→ 2→ 7→11→17→ 6→ 1→Close 8→16→18→ 9→ 2→ 7→11→17→15→20→ 13→ 5→ 3→12→19→14→10→ 4→ 6→ 1→Close 8→ 1→ 6→17→11→ 7→ 2→ 9→ 3→ 5→ 13→20→15→ 4→10→14→19→12→18→16→Close 8→ 1→ 6→ 4→10→14→19→12→ 3→ 5→ 13→20→15→17→11→ 7→ 2→ 9→18→16→Close
◆宮城県 アンパンマン さんからの解答
【問題1】
2→9→18→16→8→17→11→7→15→20→
13→5→3→12→19→14→10→4→6→1
【おまけ1】
どの出発点も可能です。
理由は
1-8-16-18-9-2-7-11-17-15-20-13-5-3-12-19-14-10-4-6-1
のループは重複なしですべてのマス目を通ったため、
このループの中、出発点にしたいマス目とのつながり線一本を消せば、
残りの線を辿って行くと最後のマス目(つながり線のもう片方のマス目)に辿り着きます。
また OX
XO
OXOXOX
XOXOXO
OX
XO
という風に書き、奇偶を考慮して
Xの集合={1,4,5,7,9,12,14,16,17,20}で始まる場合
Oの集合={2,3,6,8,10,11,13,15,18,19}で終わらないといけません。
また逆にOで始まるとXで終わるということも言えます。
【おまけ2】
a_{ij}= 1 もしiからjに移動できる,
a_{ij}= 0 もしiからjに移動できない
と定義すると
A={aa_{ij}}は移動する行列を表し、
A=|0 0 0 0 0 1 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0| |0 0 0 0 0 0 1 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0| |0 0 0 0 1 0 0 0 1 0 0 1 0 1 0 0 0 0 0 0| |0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 0 0 1 0 1 0 0 0 0 0| |0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0| |1 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 0 0 0| |0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 0 0 1 0 0| |1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 1 0 0 0| |0 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 0 0| |0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0| |0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0| |0 0 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 0| |0 0 0 1 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1| |0 0 1 0 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0| |0 0 0 1 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1| |0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0| |0 0 0 0 0 1 0 1 0 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0| |0 0 0 0 0 0 1 0 1 0 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0| |0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 0 0 0 0 0 0| |0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 0 0 0 0 0|です。 求めたい通り数(N_1)は
N_1=Σ_{全て異なるr_i≠1}a_{1,r_2}a_{r_2,r_3}...a_{r_19,r_20}
なのでかなりの計算量です。
(マス目をグラフの点にして、n点がある場合、(n-1)!個の値の総和が必要です)。
B={1,2,...,20}=マス目の集合とします。
Q_B={Q_{(i,j),B}}、
Q_{(i,j),B}はB上で出発点はiで終点はjである重複無しで全ての点を通る経路数とすると、
Q_{(i,j),B}=Σ_{k≠i} a_{i,k} Q_{(k,j),B(i)}の漸化式で表され、
ここでB(i)=B-{i}です。
C=A-DiagonalMatrix(A), C(i)=Cのi番目の行とし、
(この問題ではDiagonalMatrix(A)=0ため、C=A)
Aはn*nサイズの行列とすると
Q_{B}= | C(1)Q_{B(1)} |
| C(2)Q_{B(2)} |
| : |
| C(n)Q_{B(n)} | が成り立ちますが、この式で計算するのもかなり計算量が必要ですので、別の方法で計算してみます。
まず,P_r (i,j)=B上で出発点はiで終点はjで重複なしでrの長さの経路数
(Number of Path)で、P_r={P_r(i,j)}と定義します。
また
L_r(i,j)=0 もしi≠j
L_r(i,j)=出発点と終点はiで重複なしでrの長さのループ数(Number of Loop)で、
L_r={L_r(i,j)}と定義します。
定理:P_1=A-L_1で表され、さらにP_kはP_1,P_2,....,P_{k-1}で表すことができます。(証明省略)
例として P_1=A-L_1,
P_2=P_12-L_2
P_3=P_2P_1-L_3-P_1*L_2+P_1
P_4=P_3P_1-L_4-P_1L_3+3P_1*P_2-P_2L_2+P_2
P_5=P_4P_1-L_5-P_1L_4+3P_1*P_3+3P_1*P_2(2)+3P_1(P_1*P_2)-3L_3+P_3-P_3*L_2-P_2L_3-4P_1P_2 P_6=P_5P_1-L_6-P_1L_5+3P_1*P_4+6P_1*P_2*P_3-8P_1*(P_1(P_1*P_2))-8P_1*((P_1*P_2)P_1)-P_2L_4+P_2(3)-4P_2(2)+3P_2+3P_1(P_1*P_3)+3P_1(P_1*P_2(2))-3L_4+21P_1*P_2-P_4L_2-P_3L_3+3P_2(P_1*P_2)-3P_1(P_1*P_2)+3L_3-6I*(P_1(P_2(2)))-4P_1L_3+P_4*の演算子は、A={a_{ij}},B_{b_{ij}}の場合、C=A*B={a_{ij}b_{ij}}と定義します。
D(X)は正方行列から正方行列への関数でD(X)=I*Xです。
また
L_k=D(P_{k-1}P_1)=D(P_1P_{k-1})=I*(P_{k-1}P_1)=I*(P_1P_{k-1})で求まります。
ちなみに上記のP_kの式は、 (k-1)の長さの経路(P_{k-1})プラス1の長さの経路(P_{1})から考えて得られた式です。
同じように、P_kの式を(k-2)と2の長さの経路から構成されると考えるとまた別の式が得られます。
この問題、n=20であるため、P_{19}までの式がわかると求めたい経路数が求まります。
P_{19}の式まで求めるのに困難でもありますが、他の類似問題にも使える
(Derive Once Calculate Anywhere)ので求める価値があると思います。
またP_1,...,P_{19}の式で計算することによって、全てのiからjまでのすべての長さの重複なしの経路数、またはiを通る重複無しのループ数もわかります。
さらに、ケースを分けることによって、P_{11}までわかれば、この問題を解くことができます。
類似問題として「右折禁止の平安京」問題や「今週の問題シリーズ」にでてきた経路数に関する問題などが挙げられます。
「右折禁止の平安京」問題の場合は格子点と格子点を結ぶ道路をグラフの点として考え, 次の道路に進めるかどうかを1と0で表して考えると、
m(m-1)+n(n-1)点の有向グラフ(Directed Graph)の重複無しの経路数の問題に変わります。
ただし、このグラフは有向グラフであるため、P_i の式を使うのではなく、有向グラフのためのQ_iの式を考えなければなりません。
Q_{m(m-1)+n(n-1)-1}までの式が解れば、経路数が計算できます。
(実際、この問題の性質により、P_{m(m-1)+n(n-1)-1}までの式が必要ないはずです。)
◆東京都 You.O さんからの解答
まず【おまけ2】から。
20コのマス目のうち隣接するマス目の数が2,3,4であるマス目の集合をそれぞれA,B,Cとする。
すなわち、
A={1,2,5,10,11,16,19,20},
B={3,4,6,9,12,15,17,18},
C={7,8,13,14}である。
また、U=A∪B∪C={1,2,3,・・・,20}としておく。
次に、マス目@からマス目jへナイトが1回の動きで移動できるとき、@とjは「結ばれている」と定義し、
これを“@_j”で表わすことにしておく。
当然のことながら、この定義には交換法則が成り立つ。
このとき、
(1)Aの任意の要素aに対して、a_q,a_rを満たすB,Cの要素q,rがそれぞれただ1つずつ存在し、a_pを満たすAの要素pは存在しない。
(2)Bの任意の要素bに対して、b_p,b_rを満たすA,Cの要素p,rがそれぞれただ1つずつ存在し、b_qを満たすBの要素q(q≠b)は2つ存在する。
(3)Cの任意の要素cに対して、c_p,c_qを満たすA,Bの要素p,qがそれぞれ2つずつ存在し、c_rを満たすCの要素rは存在しない。
ナイトが移動するマス目の番号を順に並べた数列を考えると、この問題の解は次のような形で表される。
{Xi;0≦@≦19}=X0,X1,X2,・・・,X19
ただし
・X0=2(∈A)
・任意の@(0≦@≦19)に対してXi∈U
・任意の@(0≦@≦18)に対してXi_X(i+1)
・任意の@,j(0≦@<j≦19)に対してXi≠Xj
このとき
(1)より、Xi∈A,X(i+1)∈Aを満たす@(0≦@≦18)は存在しない。 ・・・(4)
(3)より、Xi∈C,X(i+1)∈Cを満たす@(0≦@≦18)は存在しない。 ・・・(5)
(1)より、Xi∈B,X(i+1)∈A,X(i+2)∈Bを満たす@(0≦@≦17)は存在しない。・・・(6)
(1)より、Xi∈C,X(i+1)∈A,X(i+2)∈Cを満たす@(0≦@≦17)は存在しない。・・・(7)
(2)より、Xi∈A,X(i+1)∈B,X(i+2)∈Aを満たす@(0≦@≦17)は存在しない。・・・(8)
(2)より、Xi∈C,X(i+1)∈B,X(i+2)∈Cを満たす@(0≦@≦17)は存在しない。・・・(9)
(T)X19∈BまたはX19∈Cのとき
上の数列{Xi}でAの要素を出てくる順にa1,a2,a3,・・・,a8、Bの要素を出てくる順にb1,b2,b3,・・・,b8、Cの要素を出てくる順にc1,c2,c3,c4とする。
a1,a2,a3,・・・,a8,b1,b2,b3,・・・,b8,c1,c2,c3,c4の並び方は次のように(a8以降の並び方によって)場合分けされる。
ア)X18∈A,X19∈Cの場合
a1,b1,b2,a2,c1,a3,b3,b4,a4,c2,a5,b5,b6,a6,c3,a7,b7,b8,a8,c4
イ)X17∈A,X18∈B,X19∈Bの場合
a1,c1,a2,b1,b2,a3,c2,a4,b3,b4,a5,c3,a6,b5,b6,a7,c4,a8,b7,b8
ここで、0≦@≦16に対する(Xi(∈A),X(i+1)(∈B),X(i+2)(∈B),X(i+3)(∈A))の組と0≦@≦17に対する(Xi(∈A),X(i+1)(∈C),X(i+2)(∈A))の組を考えると、
(Xi(∈A),X(i+1)(∈B),X(i+2)(∈B),X(i+3)(∈A)) =(1,6,4,10),(1,6,17,11),(2,9,3,5),(2,9,18,16), (5,3,9,2),(5,3,12,19),(10,4,6,1),(10,4,15,20), (11,17,6,1),(11,17,15,20),(16,18,9,2),(16,18,12,19), (19,12,3,5),(19,12,18,16),(20,15,4,10),(20,15,17,11) (Xi(∈A),X(i+1)(∈C),X(i+2)(∈A)) =(1,8,16),(2,7,11),(5,13,20),(10,14,19), (11,7,2),(16,8,1),(19,14,10),(20,13,5)これを用いて(a1,a2,a3,・・・,a8)の組を決定すると、
ア)の場合 (a1,a2,a3,・・・,a8)=(2,5,20,10,19,16,1,11),(2,16,1,10,19,5,20,11) イ)の場合 (a1,a2,a3,・・・,a8)=(2,11,1,16,19,10,20,5),(2,11,20,5,19,10,1,16)これら4つのいずれの場合にも、b1,b2,b3,・・・,b8およびc1,c2,c3,c4はそれぞれ一意的に定まり、a1,a2,a3,・・・,a8と合わせた20コの数はすべて異なる。
ア)・・・2通り
イ)・・・2通り
ウ)X18∈A,X19∈Bの場合
(U)の考え方を適用する。
X1∈{7,9},X19∈(B∩E)={4,9,12,17}であり、
『x_y(x∈U,y∈U)を満たす32の組のうち用いられない13組をすべて書き出すと、
その中にX0(=2)が1コ,X19(∈B)が3コ、X19以外のBの要素およびCの要素が各2コずつ現れる』はずである。
(1)X1=7の場合
(あ)X19=4のとき
x_y(x∈U,y∈U)を満たす32の組のうち、(@)の(x,y)=(2,9),(B)の(x,y)=(4,6),(4,15)および(C)の8組すべてが用いられない。
用いられない組はあと2つであるが、残りの組の中から2組をどのように選んでも、上の『 』内の条件を満たさない。
(い)X19=9のとき
(あ)と同様、『 』の条件を満たす13組の選び方は存在しない。
(う)X19=12のとき
(@)の(x,y)=(2,9),(B)の(x,y)=(3,12),(12,18)および(C)の8組すべてが用いられない。
『 』の条件を満たす残り2組の選び方は、
(B)の(x,y)=(4,6),(15,17)または(x,y)=(4,15),(6,17)の2通り。
このそれぞれについて1通りずつのナイトの進め方が存在する。
(え)X19=17のとき
(あ)と同様、『 』の条件を満たす13組の選び方は存在しない。
(2)X1=9の場合
同じように考えて、X19=4のとき2通り、X19=12のとき1通り,X19=17のとき1通り、計4通りのナイトの進め方が存在する。
ア)の2通り、イ)の2通り、ウ)の6通りを合わせて、(T)の場合のナイトの進め方は10通り。
(U)X19∈Aのとき
D={2,3,6,8,10,11,13,15,18,19}
E={1,4,5,7,9,12,14,16,17,20}
とすると、ナイトの移動の性質から、任意のm(0≦m≦9)に対して、
X(2m)∈D,X(2m+1)∈Eとなる。ゆえに、
X(19)∈(A∩E)={1,5,16,20}
ところで(1)〜(3)より、
(10)Aの任意の要素aに対して、a_xを満たすUの要素xが2つ存在する。
(11)Bの任意の要素bに対して、b_xを満たすUの要素xが4つ存在する。
(12)Cの任意の要素cに対して、c_xを満たすUの要素xが4つ存在する。
一方、数列{Xi}は次のような性質を持っている。
・X1はX0_xを満たすUの要素xのうちの1つである。
・任意の@(1≦@≦18)に対して、X(i-1)とX(i+1)はXi_xを満たす相異なるUの2つの要素である。
・X18はX19_xを満たすUの要素xのうちの1つである。
また、x_yを満たすUの(相異なる)要素(x,y)は下の32組であり、そのうち19組が数列{Xi}を構成するのに用いられるから、残りの13組は用いられないこととなる。
(@)x∈A,y∈Bの場合 (x,y)=(1,6),(2,9),(5,3),(10,4), (11,17),(16,18),(19,12),(20,15) (A)x∈A,y∈Cの場合 (x,y)=(1,8),(2,7),(5,13),(10,14), (11,7),(16,8),(19,14),(20,13) (B)x∈B,y∈Bの場合 (x,y)=(3,9),(3,12),(4,6),(4,15), (6,17),(9,18),(12,18),(15,17) (C)x∈B,y∈Cの場合 (x,y)=(3,14),(4,13),(6,14),(7,15), (7,18),(8,12),(8,17),(9,13)(10)〜(12)および上で述べた数列{Xi}の性質と
ア)X1∈C,X18∈Cのとき
このとき、上の(A)の8組すべてが数列{Xi}の構成に用いられることと(13)から、(C)の8組はすべて用いられない。
また、X0=2であるから、(@)の(x,y)=(2,9)は用いられない。
例として、X19=1の場合を考えると、(@)の(x,y)=(1,6)は用いられず、残り3組の用いられない組み合わせはすべて(B)に属することになるが、(13)の条件を満たすように、(B)の中から用いられない3組を選ぶことはできない。
X19=5の場合には、(B)の8組の組み合わせと(13)を考慮すると用いられない組み合わせは次のようになる。
(@)の(x,y)=(2,9),(5,3),(C)の8組すべて,
(B)の[あ](x,y)=(4,6),(12,18),(15,17)または
[い](x,y)=(4,15),(12,18),(6,17)
[あ]の場合
{Xi}=2,7,11,17,6,1,8,16,18,9,3,12,19,14,10,4,15,20,13,5
[い]の場合
数列{Xi}をつくることができない。
(X0から順に決定してゆくと、X7=5=X19となる)
同様にして、X19=16の場合に1通りの動かし方があり、X19=20の場合には動かし方がないことがわかる。
すなわち、条件を満たす場合が2通りある。
イ)X1∈B,X18∈Cのとき
このとき、上の(A)の(x,y)=(2,7)は{Xi}の構成に用いられないが、それ以外の7組は用いられる。
ゆえに(13)から、(C)の8組のうちただ1組は用いられ、それ以外の7組はすべて用いられないことがわかる。
(13)を考慮すると、用いられない13組の組み合わせの中に“7”がちょうど2回現れることから、(C)の中で用いられる組み合わせは
(x,y)=(7,15)または(7,18)であることがわかる。
さらに(B)の8組の組み合わせから、X19=1,20のとき、
この組み合わせは(x,y)=(7,15)に決定し、
X19=5,16のときは(x,y)=(7,18)に決定することがわかる。
他の組み合わせも考慮して、X19=1,5,20のとき各1通りずつ、X19=16のとき3通りの計6通りの動かし方を発見することができる。
ウ)X1∈C,X18∈Bのとき
同様にして、X19=1,16,20のとき各1通りずつ、X19=5のとき3通りの計6通りの動かし方があることがわかる。
エ)X1∈B,X18∈Bのとき
同様にして、X19=5,16,20のとき各2通りずつ、X19=1のとき4通りの計10通りの動かし方があることがわかる。
ア)〜エ)まで合わせて(U)は24通りの動かし方がある。
(T)の10通り、(U)の24通りを合わせて、ナイトの進め方は全部で34通り。
考え方がイマイチよく伝わらないと思いますので補足をしておきます。
任意の(x,y)の組(1≦x<y≦20)について、2点x,yの間をナイトが1回の動きで移動可能なときのみxとyを線で結んだ図を描くと下のようになります。

ナイトが19回の移動でたどる経路は、この図中の番号のついた点を両端にもつ32本の線のうち、19本の線で表されます。
そこで、ナイトが通らない13本の経路の選び方を考えるわけです。
Aの要素となる各点(1,2,5,10,11,16,19,20)からはそれぞれ2本、BおよびCの要素となる各点からはそれぞれ4本の経路が出ているわけですが、ナイトが同じ点を重複して通ることなく19回移動したときの経路を図に表すと、スタート地点(2)とゴール地点からは各1本ずつの線が、それ以外の18コの点からは各2本ずつの線が出ていなければなりません。
ただし、スタート・ゴール地点以外の18コの点のうちいくつかが次の例のようにループを形成してしまうことがあるので要注意!
例.ナイトを通らない13本の経路を次のように選ぶ。
2−9,3−5,3−14,4−13,4−15,6−14,6−17,
7−15,7−18,8−12,8−17,9−13,12−18
このとき、残りの19本の経路のうちの12本が、
1−6−4−10−14−19 | | 8−16−18−9−3−12というループを形成し、2からスタートするナイトの動きは、
2−7−11−17−15−20−13−5
で終わってしまう。
以上のことに注意すれば、考えられるナイトの移動経路は上の例のような場合を含めても60種類程度にあらかじめしぼっておくことができ、PCを使わずに解くことができます。
時間はやっぱりかかりますけどね。
【おまけ1】
上の【おまけ2】の解答で述べた(I)の場合の解は、
X19_X0(=2)を満たす。すなわち、ナイトは
X0,X1,X2,・・・,X19,X0,X1,X2,・・・
というように1から20までのすべてのマス目を1つずつ周期的に移動することができる。
いま、出発点の番号をk(1≦k≦20)とすると、
{X0,X1,X2,・・・,X19}=U={1,2,3,・・・,20}であるから、
任意のkの値に対してXi=kとなる@の値(0≦@≦19)が必ずただ1つ存在する。
その値をnとすると、出発点がkの場合には、
Xk,X(k+1),・・・,X19,X0,X1,X2,・・・,X(k-1)
というようにナイトを移動すればよい。
したがって、すべてのマス目を一回ずつ通って進むことが不可能な出発点は存在しない。
例として、(T)の場合の解の1つ(これが【問題1】の解答ということにしておきます)
2,9,3,5,13,20,15,4,10,14,19,12,18,16,8,1,6,17,11,7
をもとにしたとき、16を出発点としたときのナイトの進め方は次のようになります。
16,8,1,6,17,11,7,2,9,3,5,13,20,15,4,10,14,19,12,18
全34通りのナイトの進め方は以下の通りです。
2−9−3−5−13−20−15−4−10−14−19−12−18−16−8−1−6−17−11−7 2−9−18−16−8−1−6−4−10−14−19−12−3−5−13−20−15−17−11−7 2−7−11−17−6−1−8−16−18−12−19−14−10−4−15−20−13−5−3−9 2−7−11−17−15−20−13−5−3−12−19−14−10−4−6−1−8−16−18−9 2−7−11−17−6−1−8−16−18−9−3−5−13−20−15−4−10−14−19−12 2−7−11−17−15−20−13−5−3−9−18−16−8−1−6−4−10−14−19−12 2−9−3−5−13−20−15−7−11−17−6−1−8−16−18−12−19−14−10−4 2−9−18−16−8−1−6−17−11−7−15−20−13−5−3−12−19−14−10−4 2−9−3−5−13−20−15−17−11−7−18−16−8−1−6−4−10−14−19−12 2−9−18−16−8−1−6−4−10−14−19−12−3−5−13−20−15−7−11−17 2−7−11−17−6−1−8−16−18−9−3−12−19−14−10−4−15−20−13−5 2−7−11−17−15−20−13−5−3−9−18−12−19−14−10−4−6−1−8−16 2−9−3−5−13−20−15−7−11−17−6−4−10−14−19−12−18−16−8−1 2−9−3−12−19−14−10−4−6−1−8−16−18−7−11−17−15−20−13−5 2−9−3−5−13−20−15−4−10−14−19−12−18−7−11−17−6−1−8−16 2−9−3−5−13−20−15−17−11−7−18−12−19−14−10−4−6−1−8−16 2−9−18−7−11−17−15−20−13−5−3−12−19−14−10−4−6−1−8−16 2−9−18−16−8−1−6−17−11−7−15−4−10−14−19−12−3−5−13−20 2−7−11−17−15−20−13−5−3−9−18−16−8−12−19−14−10−4−6−1 2−7−11−17−6−1−8−16−18−9−13−20−15−4−10−14−19−12−3−5 2−7−11−17−6−1−8−16−18−12−19−14−10−4−15−20−13−9−3−5 2−7−11−17−15−20−13−9−18−16−8−1−6−4−10−14−19−12−3−5 2−7−11−17−6−1−8−12−19−14−10−4−15−20−13−5−3−9−18−16 2−7−11−17−6−1−8−16−18−9−13−5−3−12−19−14−10−4−15−20 2−9−3−5−13−20−15−4−10−14−19−12−8−16−18−7−11−17−6−1 2−9−3−5−13−20−15−7−11−17−8−16−18−12−19−14−10−4−6−1 2−9−3−5−13−20−15−17−11−7−18−16−8−12−19−14−10−4−6−1 2−9−18−16−8−17−11−7−15−20−13−5−3−12−19−14−10−4−6−1 2−9−13−20−15−17−11−7−18−16−8−1−6−4−10−14−19−12−3−5 2−9−18−16−8−1−6−17−11−7−15−20−13−4−10−14−19−12−3−5 2−9−3−5−13−20−15−4−10−14−19−12−8−1−6−17−11−7−18−16 2−9−3−5−13−20−15−7−11−17−8−1−6−4−10−14−19−12−18−16 2−9−3−5−13−4−10−14−19−12−18−16−8−1−6−17−11−7−15−20 2−9−13−5−3−12−19−14−10−4−6−1−8−16−18−7−11−17−15−20
◆ 問題へもどる
◆ 今週の問題へ