◆広島県 清川 育男さんからの解答。
箱の数をK、ボールの数をMとする。
K=2 のとき (M+1)/1
K=3 のとき (M+1)×(M+2)/(2×1)
K=4 のとき (M+1)×(M+2)×(M+3)/(3×2×1)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
K=N のとき
(M+1)×(M+2)×(M+3)×・・・×(M+N−1)/(N−1)!
となる事が予想されます。
証明は数学的帰納法でおねがいします。
A2=(m+1)/1
A3=A2*((m+2)/2)
・・・・・・・・・・・
An=An-1*((m+n-1)/(n-1))
【コメント】
これはよく見るとm+n-1Cn-1
つまりm+n−1個のものから、n−1個のものを取るときの組み合わせの数に一致していますね。
誰か理由を考えてくれないかなぁー。
◆京都府の大学院生 わかさひ君 さんからの解答。
以下の図において、ボールを●、区切り線を|で示す。
m個のボールを1列に並べ、それをn個の領域に分割することを考える。
この時、n−1本の区切り線をそれぞれどこかとなりあったボールの間に置けば、n個の領域に分割したことになる。
●||●●|●●●●●|●●|●●●|●● (m=15,n=7の例)
このとき、それぞれの箱に、1,0,2,5,2,3,2 個入っているのと同値。
箱の中にはボールが1個も入らない状態も許されるので、区切り線同士が隣り合うことも許される。
また、区切り線自体が端に来ることも許されるから、結局、ボールm個と区切り線n−1個を混ぜて並び変える並べ方の総数に一致する。
したがって、 m+n-1Cn-1
【コメント】
明快な解答ありがとうございます。
これで帰納法を使う場合と両方、出そろいましたね。
中学生には厳しいですが、なかなか面白い問題ですね。
◆神奈川県 片山 善夫 さんからのコメント。
この問題から、
| m-1 Σ k=0 |
k+nCn = m+nCn+1 …(1) |
この問題の解を f(m,n) (m:ボール数、n:箱数)とすると、
| f(m,n) = | m Σ k=0 |
f(k,n-1) …(2) |
f(m,n) = m+n-1Cn-1 …(3)
から、(1)式が得られます。
(1)式をこの問題とは切り離して証明しようとしたのですが、お手上げでした。
(1)式がよく知られた公式でしたら、その証明をご教示願えませんでしょうか。
◆山梨県 Footmark さんからのコメント。
m+nCn+1は、1〜(m+n)の連続(m+n)数から(n+1)数を選ぶ方法の数と一緒です。
そこで、選ぶ(n+1)数の内の最小数で場合分けすると、明かに以下になります。
最小数が 1のとき、m+n-1Cn通り。
最小数が 2のとき、m+n-2Cn通り。
…………………………………………………
最小数が mのとき、 nCn通り。
よって、n+(0)Cn+n+(1)Cn+…+n+(m-1)Cn=m+nCn+1。
◆愛知県 Y.M.Ojisan さんからのコメント。
(1)式ですが、これは公式というよりCの再帰的定義と言っても過言ではないでしょう。
具体的に、9個から5個選ぶ組み合わせのリストを漏れなく作る場合を考えます。
漏れなくリストアップするために、各組の最大値でリストを分類すると、
{9と1〜8から4個}、{8と1〜7から4個}、{7と1〜6から4個}、{6と1〜5から4個}および{5と1〜4から4個=全部}になります。
これは(1)式そのものです。(m=5、n=4)
(1+x)m+nを母関数とする方法などもありますが、上記がもっとも自然かつ自給自足な解釈と思います。
そういう方法を避け、まったく数式処理で証明する場合は
n+mCn+1+n+mCn=n+m+1Cn+1 を証明して、数学的帰納法を適用すればよいでしょう。
| n+mCn+1+n+mCn= | (n+m)! (n+1)!(m-1)! |
+ | (n+m)! n!m! | = | (n+m)!(m+n+1) (n+1)!m! |
=n+m+1Cn+1 |
他にも、ぽこぺんさん出題の「二項係数 Part2」の関係などもあるようです。
なお、この問題は、重複を許してn個の箱からm個選ぶことと同じであり、重複組み合わせの基本問題です。
つまり答えはnHmです。
これにHとCの公式を用いると
nHm=n+m-1Cm=n+m-1Cn-1が得られます。