『n次元美術館定理』解答


◆宮城県 甘泉法師 さんからの解答。

【問題1】

多面体を4面体に分割する。

m個の各頂点に4つの色から1色をえらんで割り当て、すべての4面体が4色の頂点をもつようにすることができる。

参考 「防犯カメラの問題」でのヒントの多角形の三角形への分割説明図

少なくとも一色の頂点の個数は[
]以下である。
なぜならば、もしすべての色の頂点の数が[
]より大きいとすると
mを4の剰余系でm=4k+j(j=0、1、2、3)とあらわして
m≧4{[
]+1}=4k+4>m となり矛盾する。

4面体の任意の頂点から内部を監視できることと、各4面体はすべての色の頂点をもつことから、 カメラを設置する頂点を色によりきめることにすれば、
題意の防犯カメラは[
]台あれば十分である。

【問題3】

多面体を(n+1)面体に分割する。

m個の各頂点に(n+1)とおりの色から1色をえらんで割り当て、すべての(n+1)面体が(n+1)色の頂点をもつようにすることができる。

少なくとも一色の頂点の個数は[
n+1
]以下である。
なぜならば、もしすべての色の頂点の数が[
n+1
]より大きいとすると
mを(n+1)の剰余系でm=(n+1)k+j(j=0、1、2、・・、n)とあらわして
m≧(n+1){[
n+1
]+1}=(n+1)k+(n+1)>m
となり矛盾する。

(n+1)面体の任意の頂点から内部を監視できることと、各(n+1)面体はすべての色の頂点をもつことから、 カメラを設置する頂点を色によりきめることにすれば
題意の防犯カメラは[
n+1
]台あれば十分である。

【問題2の例】

4面体
[
]=1  頂点の任意のひとつにカメラを置く。

5面体
[
]=1  頂点の任意のひとつにカメラを置く。

6面体
[
]=1  凹部頂点の任意のひとつにカメラを置く。


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