『三角形に分けると?』

『三角形に分けると?』解答


◆広島県 清川 育男 さんからの解答。

(1) 14通り。

(2) 41通り。

(3)
 a3=1
 an=3×an−1−1
 an=1/2×(3n-3+1)

左右対称の綺麗な式の表現が解りません。
左右対称の綺麗な式に表現出来ないと言うことは、間違っているのでしょうね。


【コメント】

(1)は正解です。
(2)は誤りです。
七角形の場合は、a7=42になるはずです。
ちなみに八角形はa8=132です。

この問題は苦戦されている方が多いようなので、ヒントを追加します。
nをan−1で表すのではなく、a2からan−1で表すのがミソです。

例えば、二角形?は1、三角形は1、四角形は2、五角形は5

5=5=1×2+1×1+2×1ですから、
この式をa2=1,a3=1,a4=2を用いて表すことができると思います。

六角形a6=14ですから、同様にa1〜a5を用いて表すことができます。


◆広島県 清川 育男 さんからの解答。

 ヒントを手がかりに推理しました。
階差数列になるかどうかもわかりません。
仮に階差数列になったとしても、一般式は7次元以上が予想されます。
信じられないような綺麗な式が予想されます。

(3)
 a4
=a3×a2+a2×a3
=1×1+1×1
=2

 a5
=a4×a2+a3×a3+a2×a4
=2×1+1×1+1×2
=5

 a6
=a5×a2+a4×a3+a3×a4+a2×a5
=5×1+2×1+1×2+1×5
=2×7
=14

 a7
=a6×a2+a5×a3+a4×a4+a3×a5+a2×a6
=14×1+5×1+2×2+1×5+1×14
=42

 a8
=a7×a2+a6×a3+a5×a4+a4×a5+a3×a6+a2×a7
=42×1+14×1+5×2+2×5+1×14+1×42
=42+14+10+10+14+42
=2×66
=132

n=an-1・a2+an-2・a3+an-3・a4+...+a4・an-3+a3・an-2+a2・an-1  

以上です。
信じられないような数の規則性というか神秘性を感じます。
先生がヒントを出したくなる気持ちがわかるような気がします。
自信作ですね。感激しております。


【コメント】

 今度は見事正解です。
回帰的な公式になるのが面白いところですね。
これを証明するには、数学的帰納法が有効かもしれません。
五角形を求めるには四角形の結果を(五角形を四角形と一つの三角形に分ける)、六角形を求めるには五角形の結果を(六角形を五角形と一つの三角形に分ける)と必ず前の結果が利用できるはずですから。


◆広島県 清川 育男 さんからの解答。

 数列の帰納的定義で、わかさひ君さんが触れておられる数列サイトに、この問題の一般項と、この数列になる実例が紹介されています。
Catalan mumbersと言うそうです。

n2nn
―――
n+1
2n!
――――――
n!(n+1)!

n=5
510!
―――――
5!×6!
=42

n=6
612!
―――――
6!×7!
=132


【コメント】

 これはあまりにも美しい公式ですね。
思わず感動しました。


◆石川県 青木からの解答。

この問題はL・オイラーが1751年にゴルトバッハへの手紙の中で示したものだそうです。

n=an-1・a2+an-2・a3+an-3・a4+...+a4・an-3+a3・an-2+a2・an-1  

の式を証明します。

多角形Tn=P123・・・Pnとします。
対角線P1mとPmnによって、Tnは次の3つの部分に分割されます。

ここでmを固定して考えると、
mの分割される数はam
n+1-mの分割される数はan+1-mとなる。
したがって△P1mnを含むTnの分割は
m×an+1-mとなる。

nを分割したものには必ず△P1mnのどれかが含まれるから、ここでmを2からn−1まで変化させると、

n=an-1・a2+an-2・a3+an-3・a4+...+a4・an-3+a3・an-2+a2・an-1  


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