3年生の選択数学の時間に、ロゴを利用したタートルグラフィックスのプログラミングを楽しんでいます。
亀の幾何学では、画面上の亀に「前へ 100」とか、「後ろへ 50」とか、「右へ 60」(60度向きを変える)、「左へ 30」といった命令を与えることで、面白い図形を描くことができます。
ここではロゴを持っていない人でも、どのような結果になるか、WEB上で見ることができるようにしました。
更に授業で利用したテキストの一部も紹介します。
1.再帰による図形を楽しもう Part 1
今回は「再帰」を利用した手順を作ります。
再帰とは、合わせ鏡のように、自分自身の手順の中に自分自身があることです。
白紙のページを開きます。f・6でうらがわへ。
てじゅんは うごき まえへ 80 みぎへ 50 うごき おわり |
・・・「うごき」の手順の中に 「うごき」が入っています。
f・6で表に戻り、えをもとへ おそくなれ うごき で実行してみて下さい。
前へ80進み、右へ50度向きを変え・・・と無限に続きますね。
STOPキーを押すと止めることができます。
◆例1 今度は、いろいろと長さや角度を変えることができるようにします。
ロゴでは :ながさ などのように:をつけることで変数を扱うことができます。
てじゅんは うごき2 :ながさ :かくど まえへ :ながさ みぎへ :かくど うごき2 :ながさ :かくど おわり |
→「うごき2」の手順の中にうごき2が入っています。無限に動きます。
f・6で表側に戻って、
えをもとへ おそくなれ うごき2 70 42
のように実行してみましょう。
70が進む長さ、42は右へ回転する角度です。
うごき2の後の数をいろいろ変えて実行してみて下さい。
◆例2 今度は、辺の長さを少しずつ短くしながら、四角形を描いてみましょう。
角度も90度でつまらないので、89度回転してみます。
STOPキーを押すのはかっこわるいので、自動的に終了するようにします。
てじゅんは もよう :へん もし :へん = 0 [とまれ] (→辺の長さが0になったら終わりです。)
まえへ :へん みぎへ 89 おわり |
f・6で表側に戻って、
えをもとへ おそくなれ
もよう 120のように実行してみましょう。
面倒な人は おそくなれ をやめて実行してもよいです。
もようのあとの数値(辺の長さ)は偶数でないと止まりませんね。
それでは実際にどのような図形が描かれるのか見てみましょう。
Numが辺の数に対応しています。
Numと色を選択してから、Startボタンをクリックしてください。
◆例3 正方形を描くには、
まえへ 100 みぎへ 90を4回、繰り返せば簡単です。
今度は、その「しかく」の手順の中に、「しかく」の手順を入れます。
てじゅんは しかく :へん :かず もし :かず = 0 [とまれ] (→かずが0になったら止まります)
くりかえせ 4[ まえへ :へん みぎへ 90 おわり |
f・6で表側に戻って、
えをもとへ おそくなれ
しかく 100 1 のように実行してみましょう。
しかくのあとの100は、前へ進む長さです。
2回目からは、前へ0.4倍の長さだけ進むようにします。
最後の数(四角形の個数)の1を2、3、4、5・・・と変えると、様々な図形が描かれます。
順番に実験してみて下さい。
それでは実際にどのような図形が描かれるのか見てみましょう。
Numが四角形の個数に対応しています。
Numと色を選択してから、Startボタンをクリックしてください。
自分でも再帰を利用した手順を作ってみて下さい。
みだしは ”さいき のように保存して終わりましょう。
Part 2へ続く
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