『高校生からの挑戦状Part44』


 大阪府の高校生 ezell さんからの問題です。


【問題】

xn-1 の係数が整数となる範囲での因数分解について考える。
必要なら次の定理を用いて以下の命題を証明せよ。

【アイゼンシュタインの定理】

係数がすべて整数で、最高次の項の係数以外の係数はすべてある素数で割り切れ、定数項はその素数の2乗で 割り切れないとき、その整式は定数因数を除いて因数分解できない。

たとえば、 3x2+5x+5 は係数が整数の範囲ではこれ以上因数分解できない。

【命題1】

pが素数のとき、xp-1 を因数分解したとき因数の数は2個である。

【命題2】

pが素数、kが自然数のとき、
  を因数分解したときの因数の数は pk の約数の数と等しい。

【命題3】

pが素数、kが自然数のとき、
 を因数分解したときの因数の数は 2pk の約数の数に等しい。

【命題4】

xn-1 を因数分解したときの因数の数は、少なくともnの約数の数になる。


 解答用紙はこちらです。 【寄せられた解答】


  『高校生からの挑戦状』

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