大阪府の高校生 ezell さんからの問題です。
【問題】
xn-1 の係数が整数となる範囲での因数分解について考える。
必要なら次の定理を用いて以下の命題を証明せよ。
【アイゼンシュタインの定理】
係数がすべて整数で、最高次の項の係数以外の係数はすべてある素数で割り切れ、定数項はその素数の2乗で 割り切れないとき、その整式は定数因数を除いて因数分解できない。
たとえば、 3x2+5x+5 は係数が整数の範囲ではこれ以上因数分解できない。
【命題1】
pが素数のとき、xp-1 を因数分解したとき因数の数は2個である。
【命題2】
pが素数、kが自然数のとき、
を因数分解したときの因数の数は pk の約数の数と等しい。
【命題3】
pが素数、kが自然数のとき、
を因数分解したときの因数の数は 2pk の約数の数に等しい。
【命題4】
xn-1 を因数分解したときの因数の数は、少なくともnの約数の数になる。