『今週の問題』第96回 解答


◆鹿児島県 ともひろ さんからの解答

【問題1】

【解】4回 (2→7→3→9)

 

【問題2】

【解】5回 (4→10→3→8→1)

 

【問題3】

【解】7回 (6→12→8→2→11→6→1)

 


◆広島県 清川 育男 さんからの解答

【問題1】

2→7→3→9

4手

【問題2】

4→10→3→8→1

5手で可能でした。

【問題3】

 2  5  11  3  12  6  1 
 2  7  1  12  8  3  13 
 2  7  11  3  12  6  13 
 2  7  12  1  6  11  1 
 2  7  12  1  11  6  1 
 2  7  13  3  8  12  1 
 2  9  4  12  3  8  1 
 2  9  12  4  11  8  1 
 2  9  13  3  7  11  1 
 3  8  13  2  7  12  1 
 3  12  9  5  11  2  13 
 4  7  3  12  2  9  1 
 4  7  11  2  12  5  13 
 4  9  13  2  6  11  1 
 4  12  3  10  6  9  1 
 4  12  8  11  3  9  1 
 5  10  1  12  8  3  13 
 5  10  4  9  2  12  1 
 5  12  1  11  7  3  13
 6  1  8  12  2  10  13 
 6  1  10  5  12  2  13 
 6  3  7  11  2  5  13 
 6  11  4  9  2  13  1 
 6  12  8  2  11  6  1 
 7  2  13  3  8  12  1 
 7  12  1  11  6  2  13 
 8  1  4  9  2  12  1 
 8  3  13  2  7  12  1 
 8  11  6  2  12  6  13 
 8  11  6  12  2  6  13 
 9  2  13  3  7  11  1 
 9  4  10  5  12  2  13 
 9  4  13  2  6  11  1 
10  1  9  3  11  5  13
7手で可能でした。

【問題4】

●3人ずつの時、

男女男女男女□□□

男□□□男女女男女
男女女男男□□□女
□□□男男男女女女
3手

●7人ずつの時、

男女男女男女男女男女男女男女□□□

男女男女男□□□男女男女男女女男女
男女男女男女女男男女男女男□□□女
男女男女□□□男男女男女男男女女女
男女男女女男男男男女男□□□女女女
男女□□□男男男男女男男女女女女女
男女女男男男男男男□□□女女女女女
□□□男男男男男男男女女女女女女女
7手で可能でした。
□□□の移動に規則性がありますね。

●9人ずつの時、

男女男女男女男女男女男女男女男女男女□□□

男女男女男女男□□□男女男女男女男女女男女
男女男女男女男女女男男女男女男女男□□□女
男女男女男女□□□男男女男女男女男男女女女
男女男女男女女男男男男女男女男□□□女女女
男女男女□□□男男男男女男女男男女女女女女
男女男女女男男男男男男女男□□□女女女女女
男女□□□男男男男男男女男男女女女女女女女
男女女男男男男男男男男□□□女女女女女女女
□□□男男男男男男男男男女女女女女女女女女
男女の人数
最少手数

男女それぞれN人ずつとするとき、
Nが奇数のときはN手。

Nが偶数のとき
N=4では 4手、
それ以外は(N+1)手が予想されます。 


◆愛知県 Y.M.Ojisan さんからの解答

【問題1】

最小手数 4回
2 → 7 → 3 → 9 のみ

【問題2】

最小手数 5回
4 → 10 → 3 → 8 → 1 のみ

【問題3】

最小手数 7回

6 → 11 → 4 → 9 → 2→ 13 → 1
 右寄せ 赤青

9 → 4 →10 → 5 → 12→ 2 →13
 左寄せ 青赤

2 → 5 →11 → 3 → 12→ 6 → 1
 右寄せ 青赤

2 → 7 → 1 →12 → 8 → 3 →13
 左寄せ 赤青

【問題4】

最小手数

Nが3、4、および 5以上の奇数の時
 N回でかつ1種だけ

Nが6以上の偶数の時
 N+1回で解の数は
 N=6  34種
 N=8  139種
 N=10 1390種

【3以上の奇数のときの方法】

手順:N-1 → 2N → N-2 → 2N-2 → N-4→ 2N-4 → N-6 →
  ・・・2組ずつ、 2ずつ減少 ・・・
 →  3 →  N+3 → 1
即ち、セルの中央(N+2番)を固定し,
N+3番から後ろを1番の下から下段に並べ、

(1)上の段からそのまま下に移動
(2)下の段の1個前から上の段に移動
(3)上の段からそのまま下に移動
(4)下の段の2個前から上の段に移動

以後(3)(4)を繰り返す。
下図(N=7の場合)参照
なお、この方法が唯一の方法である。

【6以上の偶数のときの方法】

手順:N   → 2N-1 → N-2 → 2N-3 → N-4→ 2N-5 → N-6 →
  ・・・2組ずつ、 2ずつ減少 N-2回(手=2)まで
 →  2N+1 → 1
即ち, セルの中央(N+2番)までならべる。
つぎにN+3番から後ろを2番の下から下段に並べ、

(1)上の段からそのまま下に移動
(2)下の段の2個前から上の段に移動する。
以後(1)(2)をN−1回まで繰り返す。

(3)N回目は 2N+1番から移動
(4)N+1回目は1番から移動する。
下図(N=8の場合)参照。

【証明】

●Nが奇数のとき。

男男 女女同士が 隣接している状態(隣接関係とする)数が
最初「0」の状態から最後は2N−2にまで増加を要す。

一方、一度の移動で新たな隣接関係は最大2である。
また、一番最初は、隙間が無いので新たな隣接関係は最大1である。

よって 手数*2−1≧2N−2でなければならず、Nは整数なので手数の最小値はNより大きいか等しい。
前に示したように、実際に手数Nの方法が存在しており、従って,手数最小はNである。

●Nが偶数のときN+1が最小 および Nが奇数のとき解が1種だけの証明

(1)関連問題の設定

基本的に同じ問題で、右端と左端をつないでループさせ、すこし条件のゆるい場合を考える。
そして、条件を緩くしても存在しないことを証明する。

 

すなわち、図のAの状態から隣接する3人ずつを方向を変えないで、空きスペースに移動しながら、Bの状態に何手でできるかという問題である。
なお、最後に全体を回転させたり、裏返したりしてもよく、これは手数に数えない。

先にこの問題の答えを言うと、最少手数は Nであって、それらは
 裏返し+男と女を交換したら同じ手順になるものと、最初の手に必ずある2手で分類すると3群のみである。
逆にいうと 全部で2×2×3=12種類が存在する。

これら12種類を吟味すると、基本問題に適合するものはNが奇数のときはただ1つ、Nが偶数のときは0であることがわかる。
但しN>5

よって、Nが偶数のときの最小手数はN+1である。

証明は隣接関係の数をベースにおこなう。
また、AからBの手順の変わりにBからAの手順を探索する。
これらは同値である。

この場合の最後の手は隣接関係を1のみ減少可能である。
なぜなら,図Aにおける 13,14,15の隣接セルが男と女であり、一方そこにあった関係は「男女男」か「女男女」でなければならないので、隣接関係数は1のみであるからである。

N回でBからAに到達するには隣接関係の数の減少数は、最後が1回に決まっているので、
残り N−1回のうちの1回だけが1減少し、その他では必ず2減少する必要がある。

(2)隣接関係の減少が
2→2→2 ・・・・・・2→1→1 の場合

 上図はN=12の場合を示しているが、一般に隣接関係がずっと2ずつ減少する手順は、
一番最初が N−1とNの手(白文字と黒枠)の2手のみである。

これらは鏡像対称の関係にあるので、N-1の場合のみを考えればよい。
その後の手順は移動した3人の両端が常に異性で無ければならずかつ両端は隣接している必要があるので常に1通り(白文字)しかなく,空きスペースを常に先頭に回転させると、図のようにシンメトリックに変化してゆく。

 最終的に残り2手のところで、隣接関係を2減少させることが出来なくなり、1ずつ減少させる手順しかなくなる。
この場合 白文字 と 黒枠の2手がそれぞれの段階であり、合計2群 4種が存在する。
最初の鏡像を含めると8種存在する。 

(3)隣接関係の減少が
2→2→2 ・・・・・・2→1→2→1 の場合

残り3手のところで、隣接関係を1減じる手順は 男まはた女の5連続がないので、右が男で左が女かつ一方が隣接関係にないところ移動しなければならない。
従って、一般に上図の白文字の手 1群しかなく、最終手の2種(白文字と黒枠)と鏡像関係を掛けて4種存在する。

(4)隣接関係の減少が
2→2→2 ・・・・・・2→1→2→2→1 の場合

この場合は、男女が交互にならんでいる部分は、もはや動かすことが出来ない(隣接関係がない)ので、適当なNで存在しなければそれより大きいNでは存在しない。
実際、N=6の時存在しないことが計算機により確かめられているので、この手は存在しない。

(5)・・・・・・1 ・・・・→2→2→2→1(一般)の場合の証明の準備

証明の前に若干準備をしておく。
すべて 隣接関係を一度1減じた後の2ずつ減少させなければならない条件下での場合とする。
なお、言葉の定義として、以下を規定する.

「移動中心」とは移動させる3人の中心の人の位置とする。

「ホモ移動」とは同性の3人(男男男 or 女女女)が移動すること。

「ヘテロ移動」とは 男女男 or 女男女 が移動すること。

「ホモ異性である」とは 男男男に対する女女女の関係

「ヘテロ異性である」とは 男女男に対する女男女の関係

「双変移動」とは 隣接関係が両側で切れ移動先で復活せず 隣接関係が2減じる移動のこと。

「単変移動」とは 隣接関係が両側で切れ移動先で1個復活するか、片側で切れるのみの 隣接関係が1減じる移動のこと。
特に後者を「純単変移動」とする。

「切替後状態」とは 単変移動直後の状態のこと。

(5−1)移動は必ずホモ双変移動かヘテロ双変移動でなければならない。

∵(2)の図に示したように、隣接関係減少量が偶数状態では空きスペースの両側は異性であるが、単変移動後は空きスペース両側は同性になる。
従って、その後隣接関係を2ずつ減少させるには移動の両端は同性でなければならない。
(5−2)図参照

(5−2)移動する3人の端の性は1手毎に入れ替わる。

 

∵ 移動元で隣接関係を2切ったあと、移動先で隣接関係を1つも回復してはならず、上図から明らか。

(5−3)男女が交互に4人以上連続するところはもはや動かすことができない。
従って、この人たちを含む移動はできない。

∵ 条件下では、隣接関係の無い境目で切ることは出来ないので、上図の移動中心が×の位置は利用できない。
従ってこれら4人はもはや移動できない.

(5−4)特にヘテロ双変移動(黄色枠)後には 下図のように、5人の不動状態と7個の移動不可の移動中心ができる。

(5−5)空白部に隣接して男女が交互に3人連続するところはもはや動かすことができない。
従って、この人たちを含む移動はできない。

∵ 条件下では、隣接関係の無い境目で切ることは出来ないので、上図の移動中心が×の位置は利用できない。
かつ空白部が埋まった後の状態ではかならず交互に必ず4人ならぶので、
(5−3)によりこれら初期の3人は移動できない.

(5−6)ホモ双変移動可能な人は 切替後状態から未移動の人に限られる。
従って,M人が同性で連続している状態からはホモ移動は
最大でも[(M-1)/4]組だけである。
ここで [ ] はガウス記号。下図参照

∵ホモ移動するには最低5人が同性で連続していなければならないが,移動後には連続できるのは最大でも3人であるからである。

(5−7)残り2手状態に於いてへテロ双変移動済みの中心ないし空白スペース中心の間隔は
通常は(5−4)により最小4であるが、一箇所だけは同性へテロ双変移動後中心ないし空白スペース間で8以上である。

∵ 残り2手の状態を逆からたどると上の図の状態である。
従って、残り2手における最後のヘテロ移動の両側は、同性のヘテロ双変移動(黄色枠)ないし空白スペースの場合、最小でも間隔は8必要である。
さらに異性へテロなら9必要である。

(6)・・・・・・1 ・・・・→2→2→2→1(一般)の場合の証明

(6−1) 初手が単変移動 途中は全部双変移動、最後が純単変移動の場合

(2)の手数0の状態から、単変移動した後の状態は 
N≧5のとき 性の交換は同じとすると、一般に下記パターンのみである。

なおkは同性がk人連続を意味する。
また( )内は(2)の図に対応する 
N=12の場合の値である。

この状態から、残り手数2の状態考える。
(5−6)の補題を用いるので、Nを4を法として分類し、(5)の補題を用いると下表となる。

特に P項を説明する。 
(5−7)により双変へテロ移動の最初の手で7セルが移動中心から除外され、
以後(5−6)により双変へテロ移動1回につき4セルが除外されるとともに、
I項が1以上なら (5−6)により+4セルが除外される。

また空白スペースは1個の双変へテロ移動後と同じ効果をもつので 
都合 7+4*(I+1)セルが移動中心でいることが出来なくなる。

 結果、残り2手における、双変移動できるセルの数Q項は最大でも
N=6,10,14.。。。の場合の0となり、このような移動は不可能であることがわかる。

なお、J項L項は参考であり証明には不要。

記号

N 

C

D

E

F

G

H

I

J

L

項目

N例

type#

セル数

残り手数2までの
手数

男の最大
双変ホモ
移動数

女の最大
双変ホモ
移動数

双変
ホモ移動最大数

双変
へテロ移動最小数

両端男の
最大双変
へテロ移動数

両端女の
最大双変
へテロ移動数

移動不可中心セルの数
@N>6

移動可能
中心数

 

N mod 4

2N+3

N-3

[(N-1)/4]

[(N-2)/4]

F+G

E−H

[(E+1)/2]-F

[E/2]-G

7+4*(I+1)

D-P

type0

12

0

27

9

2

2

4

5

3

2

31

-4

type1

9

1

21

6

2

1

3

3

1

2

23

-2

type2

6

2

15

3

1

1

2

1

1

0

15

0

type3

7

3

17

4

1

1

2

2

1

1

19

-2

(6−2)
初手が双変移動 2手目が単変移動 、途中は全部双変移動、最後が純単変移動の場合 

(2)の手数1の状態から、単変移動した後の状態は
N≧6のとき 性の交換を同じとすると、一般に下記3パターンのみである。
また( )内は(2)の図に対応する N=12の場合の値である。

(1)の場合は黄色枠の4人が(5−3)により移動できないので、
Nが2小さい場合の(6−1)のケースに含まれ、不可能である。

(2)(3)の場合を(6−1)と同じ方法で検査すると以下である。
よって、可能性があるのは 
(2)type3 N=7+4mの場合のみ。

2122(2)

記号

N 

C

D

E

F

G

H

I

J

L

項目

N例

type#

セル数

残り手数2までの手数

男の最大双変ホモ移動数

女の最大双変ホモ移動数

双変ホモ移動最大数

双変へテロ移動最小数

両端男の最大双変へテロ移動数

両端女の最大双変へテロ移動数

移動不可中心セルの数

@N>6

移動可能中心数

N mod 4

2N+3

N-4

[(N-3)/4]

[(N-3)/4]

F+G

E−H

[(E+1)/2]-F

[E/2]-G

3+4*(I+2)

D-P

type0

12

0

27

8

2

2

4

4

2

2

27

0

type1

9

1

21

5

1

1

2

3

2

1

23

-2

type2

10

2

23

6

1

1

2

4

2

2

27

-4

type3

7

3

17

3

1

1

2

1

1

0

15

2

type3が不可能であることは(6−5)で証明する。

2122(3)

記号

N 

C

D

E

F

G

H

I

J

L

項目

N例

type#

セル数

残り手数2までの手数

男の最大双変ホモ移動数

女の最大双変ホモ移動数

双変ホモ移動最大数

双変へテロ移動最小数

両端男の最大双変へテロ移動数

両端女の最大双変へテロ移動数

移動不可中心セルの数

@N>6

移動可能中心数

N mod 4

2N+3

N-4

[(N-2)/4]

[(N-4)/4]

F+G

E−H

[(E+1)/2]-F

[E/2]-G

3+4*(I+2)

D-P

type0

12

0

27

8

2

2

4

4

2

2

27

0

type1

9

1

21

5

1

1

2

3

2

1

23

-2

type2

10

2

23

6

2

1

3

3

1

2

23

0

type3

7

3

17

3

1

0

1

2

1

1

19

-2

(6−3)1〜2手目が双変移動 3手目が単変移動 、途中は全部双変移動、最後が純単変移動の場合

(2)の手数2の状態から、単変移動した後の状態は
N≧6のとき 性の交換を同じとすると、一般に下記5パターンのみである。
このうち、(1)(3)(4)Dのパターンには(5−3)によりこれ以上移動できない部分があり、
下図の黄色枠部分を除外するとNが小さい場合の(6−2)のケースの一部に帰着できるので、数学的帰納法により不可能である。

 

(2)の場合を(6−1)と同じ方法で検査すると以下である。
よって、本ケースは不可能。

2212

記号

N 

C

D

E

F

G

H

I

J

L

項目

N例

type#

セル数

残り手数2までの手数

男の最大双変ホモ移動数

女の最大双変ホモ移動数

双変ホモ移動最大数

双変へテロ移動最小数

両端男の最大双変へテロ移動数

両端女の最大双変へテロ移動数

移動不可中心セルの数

@N>6

移動可能中心数

N mod 4

2N+3

N-5

[(N-4)/4]

[(N-7)/4]

F+G

E−H

[(E+1)/2]-F

[E/2]-G

3+4*(I+2)

D-P

type0

12

0

27

7

2

1

3

4

2

2

27

0

type1

9

1

21

4

1

0

1

3

1

2

23

-2

type2

10

2

23

5

1

0

1

4

2

2

27

-4

type3

7

3

17

2

0

0

0

2

1

1

19

-2

(6−4)始めのうちが双変移動 (4以上)手目が単変移動 、途中は全部双変移動、最後が純単変移動の場合

(2)の図の緑の部分が単変移動以降で不動部分になる。
従って、(2)の図で
(1)手数3のものはNが1小さい場合の手数2の場合に
(2)手数4以上のものはNが2小さい場合の手数が2少ないもの場合に
帰着でき、数学的帰納法により不可能である。

(6−5) (6−2)の(2)のN=7+4mのケース

女性に注目すると 女の最大双変ホモ移動数は 
[(N-3)/4]=1+m=(N-3)/4 であって、無駄がない。

一方、Q値は2≦4であって、ヘテロ双変移動が一つ増えたら、成立しなくなる。
以上より、全てのホモ双変移動は消費しなければならない。

この場合ホモ移動した左側の抜け殻分には女性の隣接関係は存在せず、全て移動先の3連続状態の内部の2こずつになる。

これらは、双変(ヘテロ)移動で切って行くしかなく、従って、ホモ移動先は4とびに連続していなければならない。
下図

この逆周りの距離をN=7+4mについて計算すると 

2N−4G+2=14+8m−4m−4+2=12+8m>3
であって、ヘテロ双変移動することが出来ない。
即ちこの場合も不可能である。

(7)まとめ

以上から、関連問題である リング状の問題でN≧6の場合の手数の最小はNで、
全て12種類存在することが証明できた。

なお、N≧6の条件は手数3以下の部分と残り手数3以下の部分が重ならないために必要な条件である。

実際 計算機で調べると、
N=5の場合は N≧6の場合の拡張の12種以外に4種存在する。
すなわち16種。

なお、N=4の場合は 14種存在。
N=3の場合は6種であった。

(8)元の問題の解答

リングの問題を元の問題に変えるには以下の条件を付加すればよい。

(A)リングに特有の 2N+2(26)、2N+3(27)からの移動を禁止。
(B)最後に全員つながるために、手数に関係ない反転、回転をしないとき、
最後の手が1または2N+1(25)であること。

12種類の方法のうち(B)を満足するのは Nが奇数ないし6のとき最後の手が1になるただ一つであり、Nが8以上の偶数では存在しない。

これらに(A)の条件を課すと、Nが奇数の場合は全てOKであるが、
N=6のケースはこれに抵触する。

よって、N≧6のとき Nが偶数のときの最小手数はNではない。

また Nが奇数のときの最小手数はNであり、その方法は唯一である。

以上


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