◆東京都 DoubleClick さんからの解答
【問題1】
上からm番目,左からn番目の数を a(m,n) とします。
また、A,B,C,D の領域の数を加算する操作をそれぞれ A,B,C,D と表し
それらの回数をそれぞれ
n(A),n(B),n(C),n(D) と表します。
a(2,2)は A,B,C,D のどの操作を行ったときにも 加算されるので
a(2,2) = n(A) + n(B) + n(C) + n(D) です。
また、
a(1,1)はA, a(1,3)はB,
a(3,1)はC, a(3,3)はD を行ったときだけ数字が加算されるので
a(1,1)=n(A), a(1,3)=n(B),
n(3,1)=n(C), n(3,3)=n(D) です。
a(2,2) = n(A) + n(B) + n(C) + n(D) より
a(2,2) = a(1,1) + a(1,3) + a(3,1) + a(3,3)
すなわち、左上・右上・左下・右下の数の和が中央の数となります。
問題1では 3+2+2+1 = 8 だからこの表を作ることは可能です。
そして、それぞれの操作の回数は
A: 3回 B: 2回 C: 2回 D: 1回 です。
当然、その順序は問いません。
【問題2】
18≠4+5+6+7 ですので 問題1より導いた事項よりこのような表にすることは不可能です。
【おまけ】
たとえば、積が1000となる場合 :
20 | 1 | 50 |
25 | 10 | 4 |
2 | 100 | 5 |
ちなみに それぞれの数字は 100の約数です。
作った手順です。
n0.5 を中央におき、ペアの数が中央をはさんで向かい合うようにします。
◆鹿児島県 ともひろ さんからの解答
【問題1】
【解】
実験図において、Aを3回・Bを2回・Cを2回・Dを1回のボタンを押す。
(順不同)
解答例1
A−A−A−B−B−C−C−D
解答例2
D−C−A−B−A−B−A−C
【説明】
マス目において、i行目・j列目の数字を P(i,j)と表現する。
P(1,1) | P(1,2) | P(1,3) |
P(2,1) | P(2,2) | P(2,3) |
P(3,1) | P(3,2) | P(3,3) |
A,B,C,Dボタンを押したときに+1加算されるマス目のみを表すと、
A | P(1,1) | P(1,2) | P(2,1) | P(2,2) | |||||
B | P(2,1) | P(2,2) | P(3,1) | P(3,2) | |||||
C | P(1,2) | P(1,3) | P(2,2) | P(2,3) | |||||
D | P(2,2) | P(2,3) | P(3,2) | P(3,3) |
P(2,2)は常に1加算されていく。
「Aのボタンのとき、P(1,1)」、
「Bのボタンのとき、P(1,3)」、
「Cのボタンのとき、P(3,1)」、
「Dのボタンのとき、P(3,3)」は他のボタンの影響を受けない。
よって、どのボタンを何回押したかはこの数字をみればよい。
P(1,2) = P(1,1) + P(1,3)
P(3,2) = P(3,1) + P(3,3)
P(2,1) = P(1,1) + P(3,1)
P(2,3) = P(1,3) + P(3,3)
P(2,2) = P(1,1) + P(1,3) + P(3,1) + P(3,3)
で表すことができる。
【問題2】
【解】
できない。
【証明】
上記図より、P(2,2)=18であるが、
P(1,1)=2 , P(1,3)=6 ,
P(3,1)=4 , P(3,3)=8
よって、
P(1,1) + P(1,3) + P(3,1) + P(3,3)
= 2 + 6 + 4 + 8
= 20
P(2,2) ≠ P(1,1) + P(1,3) + P(3,1) + P(3,3)
なので、図のような表にすることはできない。
(証明終わり)
【おまけ】
【解】
2 | 64 | 32 |
256 | 16 | 1 |
8 | 4 | 128 |
この図では、縦・横・対角線の数字をかけた、各値は
「16384 (= 214)」となる。
ただし、マス目の各数字は、n(n≧2)の指数で表すことができて、解は無限に存在する。
【説明】
P(1,1) | P(1,2) | P(1,3) |
P(2,1) | P(2,2) | P(2,3) |
P(3,1) | P(3,2) | P(3,3) |
題意は、縦・横・対角線の各積が等しい魔法陣であるから、
P(1,1) * P(1,2) * P(1,3)
= P(2,1) * P(2,2) * P(2,3)
= P(3,1) * P(3,2) * P(3,3)
P(1,1) * P(2,1) * P(3,1)
= P(1,2) * P(2,2) * P(3,2)
= P(1,3) * P(2,3) * P(3,3)
P(1,1) * P(2,2) * P(3,3)
= P(1,3) * P(2,2) * P(3,1)
ここで、縦・横・対角線の各和が等しい魔法陣、
2 | 7 | 6 |
9 | 5 | 1 |
4 | 3 | 8 |
より、
2+7+6=9+5+1=4+3+8=15
2+9+4=7+5+3=6+1+8=15
2+5+8=4+5+6=15
よって、nを整数とすると、
n2+7+6=n9+5+1=n4+3+ 8
n2*n7*n6=n9*n5*n1=n4*n3*n8
とおける。
n2+9+4=n7+5+3=n6+1+8
n2+5+8=n4+5+6 も同様。
ところで、n0 = 1であり、これは題意を満たす。
そこで、各和が等しい魔法陣のマス目の各数字より1を引いた魔法陣を考える。
1 | 6 | 5 |
8 | 4 | 0 |
3 | 2 | 7 |
縦・横・対角線の各和は14である。
題意を満たす縦・横・対角線の各積が等しい魔法陣は、
各積の値が「n14」の数を考えればよい。
題意を満たす解は、
P(1,1) = n1, P(1,2)=n6,P(1,3)=n5
P(2,1) = n8, P(2,2)=n4,P(2,3)=n0= 1
P(2,1) = n3, P(2,2)=n2,P(2,3)=n7
ただし、n=1のときはマス目の各数字は「1」となり、異なる数字ではなくなる。
よってn≧2となる。
◆東京都 じっさん さんからの解答
【おまけの問題】
べき乗にすれば掛け算は指数の足し算なので。。。
22 | 27 | 26 |
29 | 25 | 21 |
24 | 23 | 28 |
積は2の15乗で32768。
全ての要素を2で割って、
21 | 26 | 25 |
28 | 24 | 1 |
23 | 22 | 27 |
(積は4096)もOKですね。
でも、これだけではつまらないので、一般解を調べてみました。
a | b | c |
d | e | f |
g | h | i |
とおき、積をTとおく。
まず、
aei×beh×ceg=T×T×T
左辺を並べ替えると、
abc×ghi×eee=T×T×T
abc=ghi=Tなので、
T=eの3乗となる。
これをもとに、a〜iをa,e,fの3つで表すと、以下のようになる。
a | eef/aa | ae/f |
ee/f | e | f |
ef/a | aa/f | ee/a |
どの要素も整数になる。
簡単のためにf=1とする。
また、e=ajとおく。
以下のようになる。
a | jj | aaj |
aajj | aj | 1 |
j | aa | ajj |
この9つの要素が全て異なればよい。
また、全てをf倍したものも解となる。
積が一番小さい解は、
多分a=2,j=3とした以下の解でしょう。
2 | 9 | 12 |
36 | 6 | 1 |
3 | 4 | 18 |
積は216です。
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