◆広島県 清川 育男 さんからの解答
【問題1】
1+2+3+4=10
【問題2】
1+2+3+4+5=15
4+5+6=15
7+8=15
【問題3】
1+2+3+4+5+6=21
6+7+8=21
10+11=21
【問題4】
1,2,4,8
【おまけ1】
2k,k≧0
【おまけ2】
最初の数 M
最後の数 M+N−1
ガウスの方法から
|
(M+M+N−1)N 2 | = |
(N+2M−1)N 2 |
これが2k,k≧0 M,N,Kは整数
|
(N+2M−1)N 2 | =2k |
(N+2M−1)N=2k+1.....(1)
右辺は偶数であるからNは奇数でなければならない。
しかし同時に右辺は奇数の素因数を持たない。
これは矛盾である。
◆京都府 sambaGREEN さんからの解答
【問題1】
10=1+2+3+4
【問題2】
15=7+8,
15=4+5+6,
15=1+2+3+4+5
【問題3】
21=10+11,
21=6+7+8,
21=1+2+3+4+5
【問題4】
1,2,4,8
【おまけ1】
2n(n=0,1,2,3・・・・)
【おまけ2】
整数Nが,
a,a+1,a+2,・・・,a+b (b≧1)の
(b+1)個の和として表されたとすると,
| N= |
(2a+b)(b+1) 2 | から |
1は奇数,2aは偶数であるから,(1)の右辺の一方は1より大きい奇数である。
従って,Nは1以外の奇数を因数として持たなければならない。
逆にNが奇数p(p>1)を因数として持ち,
2N=pqと表されるとすると,
p>qのとき,2a+b=p,b+1=q
p<qのとき,2a+b=q,b+1=p を解けば,a,bが得られる。
[例の18のとき]
2N=36であり,p=3,9
そのとき,q=12,q=4
2a+b=12,b+1=3 から
a=5,b=2 → N=5+6+7
2a+b=9 ,b+1=4 から
a=3,b=3 → N=3+4+5+6
よって,整数Nは(1以外の奇数の約数の個数)通りの和の形で表されるから,
N=2n(n=0,1,2,3・・・・)のときは分解できない。
◆兵庫県の中学校1年生 ドラメッド三世 さんからの解答
【問題1】
1+2+3+4=10
【問題2】
1+2+3+4+5=15
4+5+6=15
7+8=15
【問題3】
1+2+3+4+5+6=21
6+7+8=21
10+11=21
【問題4】
1,2,4,8
【おまけ1】
2のn乗になっている。
1,2,4,8
【おまけ2】
p個並んでいるとし,a+(a+1)+…+b (a<b)とすると,
| 平均は |
a+b 2 | です. |
| これからできる整数は, |
p(a+b) 2 | です. |
つぎに,並んだ個数が,奇数個の場合と偶数個の場合に分けて考えます。
●奇数個の場合:
2のn乗はpでは割り切れないので,奇数個並んだ場合は無理です。
●偶数個の場合:
偶数個並んでいるので,aかbのどちらかが奇数であり,どちらかが偶数です。
つまり,a+bは奇数です。
よって,2のn乗はa+bでは割り切れないので,偶数個並んだ場合は無理です。
これは,a+b=1ならあてはまりますが,その場合aは負の整数になってしまいます。
よって,どのばあいでも2のn乗は連続した正の整数の和で表すことができません。
◆石川県 平田 和弘 さんからの解答
【問題1】
1+2+3+4=10
【問題2】
1+2+3+4+5=15
4+5+6=15
7+8=15
【問題3】
1+2+3+4+5+6=21
6+7+8=21
10+11=21
【問題4】
3=1+2
5=2+3
6=1+2+3
7=3+4
9=2+3+4
なので、1,2,4,8が求める答えです。
【おまけ1】
1=20
2=21
4=22
8=23
ということで2の累乗の形をしています。
【おまけ2】
2m(m=0,1,2,.....)型の整数が2つ以上の連続したした整数の和で表せると仮定すると、
ある、n,aが存在して
n+(n+1)+.....+(n+a)=2m .....(A) とおける。
左辺=(a+1)n+a(a+1)/2=(a+1)(2n+a)/2 となります。
ここで、2nは偶数であり、
1)a=奇数とすると、
a+1=偶数、2n+a=奇数 となり、(A)の左辺を因数分解すると奇数因子がありますが、右辺は2(偶数因子)しかありませんので、素因数分解の一意性に反します。
よって、矛盾となります。
2)a=偶数とすると、
a+1=奇数、2n+a=偶数 となり、(A)の左辺を因数分解すると奇数因子がありますが、右辺は2(偶数因子)しかありませんので、素因数分解の一意性に反します。
よって、矛盾となります。
以上より2m(m=0,1,2,.....)型の整数が2つ以上の連続したした整数の和で表せない。
(補足)
2m(m=0,1,2,.....)型以外の整数が2つ以上の連続したした整数の和で表せることの証明
1)ある整数Nが奇数のときは明らかに、(N-1)/2は偶数で
(N-1)/2+{(N-1)/2+1}=N で、
(N-1)/2および(N-1)/2+1は連続した2つの整数です。
2)ある整数Nが偶数(かつ2の累乗以外)のときは、
N=2l×s(1)t(1)×s(2)t(2)×....
ここで、
s(1)<s(2)<..... で、s(1),s(2),.....は奇数(>1)
t(1),t(2),.....>0、l>0 とかける。
N/s(1)=2l×s(1)t(1)-1×s(2)t(2)×....=N(1) とおくと、
N(1)を中心として、
.....+{N(1)-1}+N(1)+{N(1)+1}+..... の形で項の個数s(1)個の数Mを考えると
N(1)より右側にも左側にも{s(1)-1}/2個、整数(>0)が存在すれば.....(※1)
M=N(1)×s(1)=N であることがわかり、Nは連続する整数の和で表わせる。
ここで、上記(※1)の条件を求めてみると、
2-1)
N(1)-{s(1)-1}/2>0 のときO.K.で、
2-2)
これ以外のとき、即ちN(1)-{s(1)-1}/2≦0 のとき不可である。
さて、
a) l>1 のとき、
a-1) t(1)>1 のとき、明らかに2-1)が成り立つ。
a-2) t(1)=1 のとき、
{s(1)-1}/2<s(2)なので、N(1)-{s(1)-1}/2>N(1)-s(2)>0 で
2-1)が成り立つ。
b) l=1 のとき、
b-1) t(1)>1 のとき、
s(1)t(1)-1-{s(1)-1}/2>0 より、
2-1)が成り立つ。
b-2) t(1)=1 のとき、
s(2)t(2)×....=U とおくと、
b-2-1) U≠1 のとき、
N(1)=2×U で、U>{s(1)-1}/2 なので
N(1)=2×U>U>{s(1)-1}/2 より
2-1)が成り立つ。
b-2-2) U=1 のとき、N(1)=2 で、
2-{s(1)-1}/2>0 を解いて、5>s(1) で、
s(1)は、奇数(>1)なので、s(1)=3
即ち、s(1)=3 のとき、2-1)が成り立つ。
s(1)≧5 のとき、2-2)となる。
即ち、N=2×s(1) (s(1)≧5) のとき、.....(※2)
2-1)は成り立たない。
ここで、(※2)のとき、
V=(n-1)+n+(n+1)+(n+2) .....(※3)
なる整数を考えて、V=4n+2=2(2n+1) で、
s(1)=2n+1 とおいて、nについて解けば4つの連続する数が求められる。
よって、(※2)のときは、Nは(※3)の形でかける。
以上より、2の累乗以外の数字は2つ以上の連続する整数の和で表わされる。
また、具体的な求め方も上記に従えばできます。
◆千葉県 緑川 正雄 さんからの解答
【問題1】
1+2+3+4=10
【問題2】
1+2+3+4+5、4+5+6、7+8の3通り
[理 由]

1+2+3=6は5に引き続く数であるから4+5+6=15は求める解である。
1+2=3と3を4,5の各々にたした数7,8は7+8=15を満たす
よって、1+2+3+4+5、4+5+6、7+8の3通りある。
【問題3】
1+2+3+4+5+6、6+7+8、10+11
[理 由]

1+2=3と3を4,5の各々にたした数7,8は6に引き続く数であるから6,7,8の和は21である。
1+2+3+4=10,5+6=11も連続した数であるから10+11=21
【問題4】
1,2,4,8
[理 由]
1+2=3
2+3=5
1+2+3=6
3+4=7
2+3+4=4+5=9
1+2+3+4=10
より明らかである。
【おまけ1】
2の冪乗で表される数
【おまけ2】
p,qを自然数とする。但しp≧2とする。
(q+1)+(q+2)+(q+3)+……+(q+p)=p(p+2q+1)÷2…(1)
である。
式(1)が2の冪乗で表される数であると仮定する。
適当な自然数rに対して
p(p+2q+1)÷2=2r が成立する。
p(p+2q+1)=2r+1
p≧2であり、右辺は2の冪乗で表される数だから
p,p+2q+1も2の冪乗で表されなくてはならない。
しかし、p+2q+1は明らかに奇数である。
よって、式(1)が2の冪乗で表される数であるという仮定は誤りである。
即ち、連続した2つ以上の正の整数の和は2の冪乗では表されない。
◆大阪府 mitsu さんからの解答
【問題1】
1+2+3+4=10
の1通りです.
これ以外には,ありません.
【問題2】
1+2+3+4+5=15
4+5+6=15
7+8=15
の3通りです.
【問題3】
1+2+3+4+5+6=21
6+7+8=21
10+11=21
の3通りです.
【問題4】
1は分解できません.(自明)
2も1+1にしかならないので,分解できません.
3以上の奇数は,1を引いて2で割り,その答えの数と,先に引いた1を加えた数は,2つの連続した数になり,その和は元の数ですから,必ず2つ以上の連続した正の整数の和になります.
したがって,3,5,7,9は,連続した数の和で表せます.
4,6,8は,具体的に調べますと,
1+2+3=6で,4と8は連続した整数の和に分解できません.
まとめると,1桁の正の整数で,2つ以上の連続した正の整数の和として表せないのは,
1,2,4,8となります.
【おまけ1】
(一桁の分解できない数だけのパターンですが,)
2nになっています.
【おまけ2】
この問題は数式を使います.
連続したn個の数の和に分解できたとします.
そのうち一番小さな数をaとすると,
それらの合計sは,初項a,等差1の数列の合計値ですから,
s=(a+(a+n−1))×n÷2
=(2a+n−1)×n÷2となります.
nが偶数のときは,2a+n−1が奇数,
nが奇数のときは,nそのものが奇数ですから,
sを素因数分解したとき,少なくとも1つは奇数の因数を含むことになります.
したがって2nの形をした数字は,奇数の素因数は持たないので,連続した整数の和では表せないことになります.
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