『今週の問題』第80回 解答


◆広島県 清川 育男 さんからの解答

【問題1】

1階から5階まで4階上がるのに5秒かかる。

1階から25階まで24階上がるには、
5×24/4=30(秒)

20階から5階まで20階下がるるには、
5×20/4=25(秒)

エレベータでの移動に30+25=55(秒)

5分間仕事をしたのであるから、8時5分55秒に自分の会社に着いたことになる。

答え 8時5分55秒。

【問題2】

機能するボタンを押すしかない。
また無意味なことをしなければ、可能階であれば、着くことが出来る。

 1回目 13−8=5
 2回目 5+13=18
 3回目 18−8=10
 4回目 10−8=2
 5回目 2+13=15
 6回目 15−8=7
 7回目 7+13=20
 8回目 20−8=12
 9回目 12−8=4
10回目 4+13=17
11回目 17−8=9
12回目 9−8=1
13回目 1+13=14
14回目 14−8=6
15回目 6+13=19
16回目 19−8=11
17回目 11−8=3
18回目 3+13=16
19回目 16−8=8
途中すべてのの階を通過している。

【問題3】

エスカレータの階段数をX段とする。

エスカレータの移動の速さをY段/分、
足の遅い子の移動の速さをZ段/分、
足の速い子の移動の速さを3Z/分とする。

3Z*
――――――――
Y+3Z
=75...(1)

Z*
――――――――
Y+Z
=50...(2)

(1)、(2)から
Y=Z、X=100

答え 100段、足の遅い子の速さはエスカレータのそれと同じ。


◆熊本県 言うクリッド さんからの解答

【問題1】

8時5分55秒です。

4階移動するのに5秒かかるので、1階から25階までは24階の移動なので
登りが、24階÷4階×5秒=30秒

5分仕事をしたあと、25階から5階まで20階分の移動なので
20階÷4階×5秒=25秒

全部合わせて、30秒+5分+25秒=5分55秒 となります。

【問題2】

18101520121714191116

【問題3】

エレベーターの速度を毎秒a段、遅いほうの子どもの速度を毎秒b段とすると
速い子どもの速度は毎秒3b段と表せる。

速いほうの子どもが75段上がるのにかかる時間は
75÷3a秒なので、その間にエレベーターが上がるのは
75÷3a×b

同様にして遅いほうの子どもが50段上がるのにかかる時間は
50÷a秒で、その間にエレベーターが上がるのは
50÷a×bとなる。

したがって、エレベーターの段数は、
速いほうの子どもでは
 75÷3a×b+75
遅いほうの子どもでは
 50÷a×b+50 となるので

75÷3a×b+75=50÷a×b+50

この方程式を解くと、a=bとなり、遅いほうの子どもとエレベーターの速さは等しいということになる。
よって、遅いほうのこどもが50段上がる間にエレベーターは50段進むので、エレベーターの段数は100段となる。


◆山梨県 加藤竜一 さんからの解答

【問題1】

ひっかかんないもんねぇ。

5階まで上がったら5秒だから、25階まで上ると25秒かかると思うでしょ。
でもね、1階から5階まで上るときには4階分しか上ってないんだな。
でね、同じように、1階から25階まで上るときには、24階分しか上ってないんだな。
これは、1階から2階に上るときに1階分上がって、1階から3階に上るのには2階分でしょ.....

っていうように考えていくと分かるんだな。
ふ〜、危なかった。

ってことで、1階から5階まで、4階分を上がるのに5秒かかってるから、その6倍の24階分(25階まで)上がるのには、
5×6=30(秒)かかっていて、
25階から5階に戻るには、20階分移動してるから、4階分(5秒)の5倍で、
5×5=25(秒)かかる、と。

だから、エレベーターに乗っていた時間が全部で55秒。
用事をしていた時間が5分だから、
8時5分55秒 が答えでしょう。

でもね、用事を済ませてすぐにエレベーターに乗れる訳じゃないし、エレベーターを待つ時間もあるし......
結局着いたのは8時8分頃かな。

【問題2】

普通はこんな不便なエレベーターはないけどなぁ。

まあ、それはそれとして、
上を+として、
13UPの回数をx、8DOWNの回数をyとしましょう。
当然x、yは負でない整数です。

考える式は、
8=13+13x−8y
y= 5+13x
――――――――

これを成り立たせるためには、x=7(上に7回)
よって、y=12(下に12回)

8階以外にいるときには、このエレベータはどちらかに動けて、また、どちらかにしか動けないので、 8階までの道筋(日本語正しい?)は一通りしかないはず。

書いてみよう。

下上下下上下上下下上下下上下上下下上下

行き着く階は、順に、

5,18,10,2,15,7,20,12,4,17,9,1,14,6,19,11,3,16,8

となる。

で、ここで問題。

(1)このエレベーターはどうやって13階まで来たでしょう。
(2)このエレベーターは、8階に着いた後にどうしたでしょう?
(動けなくなっちゃうでしょ。)

さて、それはそれとして、

【問題3】

速い子どもが一番上に着いたとき(75段走ったとき)に、
遅い子どもは、速い子どもの1/3の速さで進んでるから25段上がってるのね。

で、遅い子どもは全部で50段走った事が分かってるから、この時、遅いほうの子どもは半分の高さまで来てるわけだ。

遅い子が25段上がって半分の高さにいて、早い子が75段上がって一番上にいるんだから、
半分から上に残っている段数は50段、と。

上が50段だから下も50段(半分だからね)で、併せて100段見えてるぞと。

で、遅いほうの子どもは25段上がっただけなのに、50段目まで来てるんだから、自分が走った速さの、ちょうど倍の早さで進んでるのね。
ということは、エスカレーターは、遅い方の子と同じ速さで動いているわけだ。

ほんとうは、図とかを付けるともっと分かりやすいんだけどねぇ。


◆愛知県 ノースダウン さんからの解答

【問題2】

上昇が13階、下降が8階かつビルが20階建てなので、8階にいる時を除き、上昇するか下降するかの選択の余地がない。

直感的回答:
 上昇か下降かの可能なボタンを押していく。
 (他の選択肢は無い)

数学的回答
8階にいるとき以外は、13階の上昇あるいは8階の下降が可能である。
かつ、8階からスタートして”8階の上昇と13階の下降”を繰り返す事により、
1階から20階までの8階を除く全ての階に到達できる事が確かめられる。

→どの階からスタートしても、8階に到達できる。
ボタンは、上昇か下降かの可能なボタンを押す。

【問題3】

エスカレーターの見えている段数をX
エスカレーターの速度をVe
足の速い子の速度をV1
足の遅い子の速度をV2 
足の速い子が駆け上がるのに要した時間をt1
足の遅い子が駆け上がるのに要した時間をt2 と置く

75=V1*t1
50=V2*t2が成立するので、

1*t2=1:2

よって、
2*(x−75)=x−50
→x=100

また、
1+Ve=2*(V2+Ve)より、
3*V2+Ve=2*V2+2*Ve

よって、Ve=V2

回答:エスカレーターの段数は100段
   足の遅い子とエスカレーターの速さは同じ


◆大阪府 mitsu さんからの解答

【問題1】

1階から5階まで,4つの階を移動するのに,このエレベータは5秒かかります.

1階から25階までは,24個の階を移動しなければなりませんから,
24÷4=6(4階分の移動が6回)で,
5秒×6=30秒かかります.

同じように25階からAさんの会社(5階)までは
24−4で,20階分(4階分の移動が5回)降りないといけません.
したがって5秒×5=25秒かかります.

時間を累計していくと,会社に着いたのが8時ちょうど,
Bさんの会社に着いたのが8時0分30秒,
Bさんの会社を出たのが8時5分30秒,
Aさんの会社に着いたのは8時5分55秒となります.

【問題2】

1つ目のボタンをおすと+13階,もうひとつのボタンを押すと−8階となります.
題意は,初期値が13で,+13または−8を何回か加えて,8にすることです.

見方を変えると,現在の13に13の何倍かを加えて,8の何倍かを引いて,その結果が8になればよいということです.

さらに,もとの階が13ですから,13の何倍から,8の何倍かを引いて,その結果が,8になるようにすればいいことになります.

また,結果が8ですから,さらに見方を変えると,13の何倍かが8の何倍かになるように 調整すればいいことがわかります.

13と8は互いに素ですから,
結局13の8倍と,8の13倍を組み合わせることになります.

もともと13階にいたので,13の7倍すなわち,1つ目のボタンを7階押し,
最後に8階にいたいので,8の12倍
すなわち,もうひとつのボタンを12回押せばよいことになります.

ただし,途中の値が1から20でないといけないことです.
ですから,少なくとも13階分あがるボタンは2回続けて押せないことになります.

これらの,条件に合うように操作手順を示しますと,

初期値=13階,
8階さがる=5階,
13階あがる=18階,
8階下がる=10階
8階下がる=2階,
13階あがる=15階,
8回下がる=7階,
13階あがる=20階,
8階下がる=12階,
8階下がる=4階,
13階あがる=17階
8階下がる=9階,
8階下がる=1階,
13階あがる=14階,
8階下がる=6階,
13階あがる=19階,
8階下がる=11階,
8階下がる=3階,
13階あがる=16階,
8階下がる=8階 となります.

目論見どおり,13階あがるが7回,8階下がるが12回となっています.


 ◆ 問題へもどる

 ◆ 今週の問題

数学の部屋へもどる