『今週の問題』第74回 解答


◆石川県 迷える羊 さんからの解答

【問題1−1】

それぞれの時計と実際の時刻との間でずれた時間は、

(3+ 18
―――
60
)【時】×2【分/時】
=6.6【分】
=6分36秒

時計Bは時計Aより13分12秒、進んでいる。

【問題1−2】

時計Aは1時間の間に58分だけ刻む時計であるから、
時計Aが午後4時21分を指しているとき実際の時刻は、

(4+ 21
―――
60
)÷ 58
―――
60
=4.5
=午後4時30分

時計Bが指している時刻は、午後4時39分。

【問題2】

1時間に3分遅れる時計とは1時間に57分だけ刻む時計である。

この時計が12時間分移動するのにかかる時間は、

12÷ 57
―――
60
=12.6315789・・・
=12時間37分53.68秒

約37分54秒遅れる。

【おまけ1・2】

どんな時でも正しく見える。


◆三重県 オンディー さんからの解答

【問題1−1】

(3*2+ 2
――
60
*18)*2
=13.2分
=13分12秒

【問題1−2】

Aは一分間で 60
――
62
分ずつ動く。

本当の時間を求めると

(4*60+21)* 62
――
60
=4*60+29+ 7
――
10
=4時29分42秒

Aが進む時間とBが遅れる時間は同じなので

4時29分42秒-4時21分=8分42秒

4時29分42秒+8分42秒=4時38分24秒

【問題2】

この時計は一分間で 57
――
60
分ずつ動く。

X=もとの時間とすると、

X* 57
――
60
=12*60

X=12*60* 60
――
57
=12*60+37+ 53
――
60
+ 13
――
19
*60

よって約24時37分54秒
よって約37分54秒遅れる。

【おまけ1】

いつでも正しい

【おまけ2】

いつでも正しい


◆東京都 小林 祐介 さんからの解答

【問題1−1】

3時間18分が経過した時、
時計Aは3時間18分=198分より

198
―――
60
×2(分)遅れ、時計Bは
198
―――
60
×2(分) 進んでいる。

よって時計Bは時計Aより

198
―――
60
×2×2
792
―――
60
(分)
=13分12秒

進んでいる。

答.13分12秒進んでいる

【問題1−2】

時計Bは時計Aの 62
――
58
倍の速度で時間が経過するので、

時計Aで4時間21分=261分経過した時には時計Bでは

261× 62
――
58
=279(分)=4時間39分

経過している。

答.午後4時39分

【問題2】

この時計で57分経過する間に実際には60分経過するので、
この時計で12時間=720分経過する間に実際には

720× 60
――
57
43200
――――
57
(分)
≒12時間37分54秒(末尾四捨五入)

経過する。

答.約37分54秒遅れる

【おまけ1・2】

ある目盛り上で時針と分針が重なる時刻は0時・12時のみなので、この時計の12時の目盛りは特定できる。

また12時から時間tが経過したとして、12時の方向と時計の時針・分針・秒針のなす角はそれぞれ

f(t)=-f(-t)と表される。

よって鏡にうつった時計はつねに正しい時刻として読み取れる。


◆東京都 NaVi さんからの解答

【問題1−1】

問題の仮定は
「正確な時刻1分につき、時計Aは2秒遅れ、時計Bは2秒遅れる。」
と読みかえることができる。

午後3時18分は、正午より198分後である。
時計Aは 198×2=396秒 遅れ、時計Bは 396秒 進んでいる。

この2つの差は792秒=13分12秒。

【答】時計Bは、時計Aよりも 13分12秒 進んでいる

【問題1−2】

仮定より、時計Aが58秒経過するごとに正確な時刻は60秒経過する。

時計Aの午後4時21分は、正午から15660秒経過している。

15660÷58×60=16200秒=270分=4時間30分

正確な時刻は午後4時30分である。

時計Bは1分につき2秒進むのだから、
270×2=540秒=9分進んでいる。

【答】時計Bは、午後4時39分をさしている

【問題2】

仮定より、時計が57秒経過するごとに、正確な時刻は60秒経過する。

12時から24時までの秒数は、
60×60×12=43200秒。

この間に正確に時刻が経過するのは

43200÷57×60=45473 39
―――
57
秒。

時計Aとの差は、

2273 39
―――
57
秒 = 37分 53 39
―――
57
秒。

【答】 37分 53 39
―――
57
秒 遅れる

【おまけ1】

各「00分」ちょうどの場合は、正しく読み取れることは明らかです。

「00分」ちょうどではない場合、、正視した時計の「00分」からの経過秒数(=角度)は、鏡像では、つぎの「00分」までの秒数(=角度)となります。
長針・短針ともにこれがあてはまるので、位置関係は矛盾しないはずです。
(うまく説明できませんが、理髪店などでみかける「裏返しの時計」を考えれば明かです。)

【答】常に正しい時刻として読み取れます。

【おまけ2】

【答】同様に、常に正しい時刻として読み取れます。


◆北海道 けんけん さんからの解答

【問題1−1】

正確な時刻が3時18分だから、正午から3.3時間進んだことになる。

よって時計Aは6.6分遅れ、時計Bは6.6分進むこととなる。

この時、時計Bは時計Aより13.2分
すなわち、13分12秒進んでいる。

【問題1−2】

時計Aは1時間あたり58分進むのだから、このとき

4×60+21
――――――――
58
=4.5 時間

実際に正午から経過したこととなる。

すなわち、この時の正確な時刻は午後4時30分であるから、時計Bは9分進んでいるということで、
答えは、午後4時39分

【問題2】

この時計は1時間につき、57分進む時計である。

この時計が問題文のように12時間進むには、

12× 60
――――
57
=12.6315789・・・ 時間、実際にはかかるわけである。

すなわち、約0.6315789時間遅れるということだから、これを換算すればよい。

0.6315789時間
=37.894734分
=37分53.68404秒
≒37分54秒

【おまけ1と2】

鏡に映すということは、時計をちょうど逆回転させた状態であって、秒針も長針も短針も、等速運動をするので、針がどのような位置にあったとしても、鏡の中にある時計の秒針と長針と短針の位置関係は、常時矛盾せずある時刻として読み取ることができる。


◆大阪府 mitsu さんからの解答

【問題1−1】

時計Aは1時間に2分ずつ遅れるので,1分間には2秒(2分わる60)遅れます.
同様に時計Bは,1分間に2秒進みます.
ですから,時計Bは時計Aにくらべると,1分間に4秒進むことになります.

正確な時刻が午後3時18分ですから,正午から
3×60+18で,198分経過しています.

したがって,時計Bは時計Aより,
4秒×198=792秒=13分12秒進んでいます.

【問題1−2】

時計Aは1時間に2分遅れるので,1時間に58分進みます.

午後4時21分は,正午から
4×60+21=261分後です.

この261分を58分で割ると,4.5となります.

4.5というのは時間単位で表した正確な時間です.
ということは時計Aが午後4時21分を指しているとき,正確な時計は午後4時30分です.

この差9分がここまでに時計Aが遅れた時間です.
時計Aの遅れ方と時計Bの進み方は同じなので,このとき時計Bは,9分進みの午後4時39分となります.

【問題2】

1時間に3分遅れる時計は,正確な1時間に57分進みます.

遅れる時計で12時から24時までの12時間(720分)経過したのですから,正確な経過時間は
720÷57=12 36
――――
57
時間です.

この 36
――――
57
が遅れた時間ですので,

約37分54秒(秒未満四捨五入)となります.

【おまけ1】

鏡に写った時計は,正常な時計と左右が逆になっています.

さて,12時を基準にいくらか(たとえば1時間12分)進んだ状態を考えてみましょう.
鏡に写った時計は,逆方向に進むと考えていいですから,別の見方をすると12時までにあと1時間12分を指していることになります.

結局,全ての時刻において,元の時計が指している時刻は,12時からの経過時間を考えてみると,鏡に写った時計では「12時までに,あとその経過時間だけある」ことになります.

したがって,常に時計として正しい時刻(針の位置)にあります.

【おまけ2】

おまけ1で全ての時刻において,長針と短針は正しい針の位置であることがわかりました.

秒針も逆周りに進みますから,同じ考えかたで,全ての時刻において正しい針の位置にあるといえます.
(たとえば12時17秒すぎであれば,鏡に写った時計は12時までにあと17秒の時刻を指しています.)


◆千葉県 緑川 正雄 さんからの解答

【問題1−1の回答】

13分12秒

【理由】

tを正しい時刻[単位:時]とする。

h(t),ha(t),hb(t)を各々正しい時計、時計A,時計Bの示す時刻とする。

h (t)=t …(1)

間違った時計A,Bも一様に進むので

ha(t)=a×t[aは定数]
hb(t)=b×t[bは定数] で表される。

時計Aは1時間に2分遅れるので、

ha(1)=1- 2
――
60
= 29
――
30

よってa= 29
――
30

時計Bは1時間に2分進むので、

hb(1)=1+ 2
――
60
= 31
――
30

よってb= 31
――
30

即ち、

ha(t)= 29
――
30
×t…(2)

hb(t)= 31
――
30
×t…(3)

3時18分即ち
t=3+ 18
――
60
= 33
――
10
の時

hb( 33
――
10
)-ha( 33
――
10
)
=( 31
――
30
- 29
――
30
33
――
10
= 2
――
30
× 33
――
10
= 66
――――
300
=0.22 [時間]

よって13分12秒の時間差がある。

【問題1−2の回答】

4時39分

【理由】

時計Aが4時21分を示す時

4+ 21
――
60
=ha(t)= 29
――
30
×tより

t=(4+ 7
――
20
29
――
30
=4.5

よって、

hb(t)= 31
――
30
×t= 279
――――
60
=4+ 39
――
60

時計Bは4時39分を示す。

【問題2の回答】

37分53 13
――
19

【理由】

tを正しい時刻[単位:時]とする。

時計の示す時刻をh(t)とすると

h(t)=a×t+b[a,bは定数]

で表される。

12時に正しい時刻を示すので、

a×12+b=h(12)=12

1時間に3分遅れるので、正味1時間経過すると時計は
60-3=57(分)しか進まない。

a=h(t)-h(t-1)= 57
――
60
= 19
――
20

以上より
a= 19
――
20
,b= 12
――
20
= 3
――
5

h(t)= 19
――
20
×t+ 3
――
5

時計が24時を示した時、
即ち h(t)=24の時

t= 20
――
19
×(24- 3
――
5
)
= 20
――
19
× 117
――――
5
= 468
――――
19
=24+ 12
――
19

よって、
t-h(t)= 12
――
19
(時間)

12
――
19
×60= 720
―――
19
=37+ 17
――
19

17
――
19
×60= 1020
――――
19
=53+ 13
――
19

よって、37分53 13
――
19

【おまけの回答】

常に正しい時刻に見える。

【おまけ1の理由】

時計の示す時刻をh(時)とする。
(0≦h<12)

(case1) hが整数の時

分針は常に0をしめすので、観察される時刻は12-h(時)である。

(case2) hが整数でない時

h=n+t [n:0〜11の整数、0<t<1]で表現される。

時針の時計回りの角度は30×h

分針の時計回りの角度は360×t

これは、鏡に映して観察すると

時針の鏡に映した状態の時計回りの角度は
 360-30×h=30×(12-h)

分針の鏡に映した状態の時計回りの角度は
 360-360×t=360×(1-t)

と観察される。

鏡に映した状態の時針の示す時刻は、

30×(12-h)÷30=12-h=(11-n)+(1-t)
11-n:0〜11の整数、0<1-t<1であるから
11-n時(1-t)×60分を示す。

鏡に映した状態の分針の示す時刻を分で表すと、分針は1分に6度変化するので

360×(1-t)÷6=60×(1-t) [分]を示す。

時針と分針の表す単位[分]が等しいので、鏡にうつった時計は常に正しい時刻として読みとれる。

【おまけ2の理由】

時計の示す時刻をh(時)とする。
(0≦h<12)

h=n+ m
――
60
+t
[n:0〜11の整数、m:0〜59の整数、0<t< 1
――
60
]

と置く。n時m分3600×t秒

(case1) t=0の時

【おまけ1】に帰着する。

(case2) t≠0の時

時針の時計回りの角度は30×h

分針の時計回りの角度は

360×h≡6×m+360×t [mod360]

[(注):上の式の左辺と右辺は必ずしも整数とはならないが、差が360の整数倍になる場合の関係を示した]

秒針の21600×h≡21600×t  [mod360]

これを鏡に映して観察すると、

時針の鏡に映した状態の時計回りの角度は
 360-30×h=30×(12-h)

分針の鏡に映した状態の時計回りの角度は
 360-(6×m+360×t)

秒針の鏡に映した状態の時計回りの角度は
 360-21600×t=360×(1-60×t)

と観察される。

鏡に映した状態の時針の示す時刻は、

30×(12-h)÷30=12-h=(11-n)+(1- m
――
60
-t)

11-n:0〜11の整数、
0<1- m
――
60
-t<1であり、0<t< 1
――
60
であるから

11-n時(60-m)分60×(1-60×t)秒を示す。

鏡に映した状態の分針の示す時刻を分で表すと、分針は1分に6度変化するので

{360-(6×m+360×t)}÷6=60-(m+60×t) [分]を示す。

ところで、60-(m+60×t)=(59-m)+(1-60×t)
0<1-60×t<1であるから

分針の表す時刻は
 60-m分60×(1-60×t)秒である。

鏡に映した状態の秒針の示す時刻を秒で表すと、秒針は1秒に6度変化するので

{360×(1-60×t)}÷6=60×(1-60×t)[秒]を示す。

以上より
時針と分針の表す単位[分]が等しい。
時針と分針と秒針の表す単位[秒]が等しい。

よって、鏡にうつった時計は常に正しい時刻として読みとれる。


◆京都府 sambaGREEN さんからのコメント

【おまけ問題についてのコメント】

実際に,逆転時計(数字は裏文字にはなってませんが)を持っています。

「もし,文明が南半球で発達していたらこうなったんだろうな」などと思いながら,脳に少し刺激を与えようかと思い買いました。
最初は戸惑いますが,慣れれば読めます。
しかし,電車で通勤するときだけは,使わない方がいいですよ。みなさん。

読み間違って余裕で歩いてて,電車に2回乗り遅れました。(爆)


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