◆山口県 Chelsea さんからの解答
【問題1】
三桁の自然数は、a, b, cを一桁の負でない整数
(bc≠0)として、
100a + 10b + c として表すことができる。
これを9で割ると、余りはa+b+cである。
(∵100a + 10b + c = 9(11a + b) + a + b + c)よって、a+b+cが割り切れるなら、
つまり、三桁の自然数の各桁の数字を足した答が9で割り切れれば、元の数は9で割り切れる。
【問題3】
16345284565289が平方数だとすると、
16345284565289=x2とおける。
(xは自然数)
左辺の1の位が9であるから、xの1の位は3である。
xの1の位と2の位が
03,13,23,33,43,53,63,73,83,93のいずれの場合でも、
左辺は、....89の形にはならない。
これは、16345284565289が平方数だと仮定したことから生じた誤りであるから、
16345284565289は平方数ではない。
◆千葉県 E28 さんからの解答
【問題1】
3桁の数の百の位をa、十の位をb、一の位をcとする。
すると3桁の整数は100a+10b+cと書ける。
100a+10b+c
=(99+1)a+(9+1)b+c
=99a+9b+(a+b+c)
99aと9bはともに9の倍数であるから
a+b+cが9の倍数であるならば
100a+10b+cは9の倍数となる。
【問題2】
3桁の整数を問1同様abcとする。
条件1より c=0、5
条件2より b>a
条件3より b>c
b=2n(n=0、1、2、3、4)
条件4より
a+b+c=9、18、27
(27は999の時のみでこれは5の倍数でないから除外する)
当然 a=1、2、3、4、5、6、7、8、9
b、c=0、1、2、3、4、5、6、7、8、9
(1)a+b+c=9 の場合
a+2n+c=9
c=0の場合
a+2n=9・・・・・・(1)
c=5の場合
a+2n=4・・・・・・(2)
a=1のとき (1)より n=4 180 ○ a=2のとき (2)より n=1 225 × a=3のとき (1)より n=3 360 ○ a=4のとき (2)より n=0 405 × a=5のとき (1)より n=2 540 × a=6のとき (2)より n=−1 × a=7のとき (1)より n=1 720 × a=8のとき (2)より n=−2 × a=9のとき (1)より n=0 900 ×(2)a+b+c=18 の場合
a+2n+c=18
c=0の場合
a+2n=18・・・・・・・(3)
c=5の場合
a+2n=13・・・・・・・(4)
a=1のとき (4)より n=6 × a=2のとき (3)より n=8 × a=3のとき (4)より n=5 × a=4のとき (3)より n=7 × a=5のとき (4)より n=4 ○ a=6のとき (3)より n=6 × a=7のとき (4)より n=3 × a=8のとき (3)より n=5 × a=9のとき (4)より n=2 ×(1)、(2)より
【問題3】
平方数を9で割るとあまりが0,1,4,7の4通りしかないことがわかりました。
つまり平方数であることの必要条件は
9n+0,1,4,7のいずれかで表せることです。
よって
1+6+3+4+5+2+8+4+5+6+5+2+8+9 =686+8=14、1+4=5
ゆえに、この数を9で割るとあまりは5ですから、この数は平方数ではありません。
◆広島県 清川 育男 さんからの解答
【問題1】
3桁の数Xを
X=a*100+b*10+c
a,b,cは自然数で、
0<a≦9,0≦b≦9,0≦c≦9とする。
X=a*(99+1)+b*(9+1)+c
=9*(11a+b)+a+b+c
a+b+c が9の倍数であれば、Xは9の倍数となる。
【問題2】
元の数Xを
X=a*100+b*10+c とする。
5の倍数であるから、c=0,5
9の倍数であるから、
a+b+c≡0 (mod 9)
Y=b*100+a*10+c
Y-X=90*(b-a)>0
b>a
Z=a*100+c*10+b
Z-X=9*(c-b)<0
b>c,
b=2,4,6,8(2の倍数)
i) c=0のとき
b>c
b=2,4,6,8
a+b≡0 (mod 9)
b>a
b=6,a=3 ---> 360
b=8,a=1 ---> 180
ii) c=5のとき
b>c
b=6,8
5+a+b≡0 (mod 9)
b>a
a=5,b=8 --->585
答え 180,360,585
【問題3】
ある数Xが平方数であるため必要条件
●必要条件1
1の位の数 0,1,4,5,6,9
●必要条件2
X≡0,1,4,7 (mod 9)
●必要条件3
X=a2とすれば
a2-1=(a+1)(a-1)
(a+1)-(a-1)=2 であるから
Xは差が2の2数の積+1。
16345284565289
1の位の数が9であるから必要条件1を満たす。
1+6+3+4+5+2+8+4+5+6+5+2+8+9=686+8=14、1+4=5
必要条件2を満たさない。
したがって、平方数ではない。
必要十分条件は上記3条件を満たすことである。
1は例外。
◆石川県 迷える羊 さんからの解答
【問題1】
任意の3桁の自然数の百の位をa、十の位をb、一の位をcとする。
【a,b,cは整数、0<a≦9、0≦b,c≦9】
元の数の各桁を足した値が9で割り切れる時、その商をdとすると、
【dは自然数】
a+b+c=9d…(ア)
元の3桁の数は、100a+10b+cだから、
100a+10b+c=9(11a+b)+(a+b+c)
式(ア)を代入すると、
100a+10b+c=9(11a+b+d)
今、a,b,dは全て自然数であるから、元の3桁の数は9で割り切れる。
【問題2】
任意の3桁の自然数の百の位をa、十の位をb、一の位をcとする。
【a,b,cは整数、0<a≦9、0≦b,c≦9】
条件(1)より、この数は5の倍数だから、
c=0 or 5 …(ア)
条件(2)より、この数の百の位と十の位を入れ替えてできる3桁の数は、元の数より大きい数だから、
a<b …(イ)
条件(3)より、この数の十の位と一の位を入れ替えてできる3桁の数は、元の数より小さい偶数だから、
c<b、bは偶数 …(ウ)
条件(4)より、この数は9の倍数だから、
a+b+cは9の倍数…(エ)
<1>c=0のとき、
条件(ウ)より、
b=2,4,6,8
bのそれぞれの値について条件(イ),(エ)を満たすaの値は、
a=3【b=6のとき】
a=1【b=8のとき】
<2>c=5のとき、
条件(ウ)より、
b=6,8
bのそれぞれの値について条件(イ),(エ)を満たすaの値は、
a=5【b=8のとき】
逆に、
(a,b,c)=(3,6,0),(1,8,0),(5,8,5)のとき、
条件(1)〜条件(4)は全て成立する。
よって、条件を全て満たす3桁の数字は、
360,180,585、の3つである。
【問題3】
任意の自然数の2乗した数を、9で割った余りについて考える。
任意の自然数をnとする。
<1>n=3aのとき、
【aは自然数】
n2=9a2
よって、n2を9で割った余りは、0である。
<2>n=3a+1のとき、
【aは0以上の整数】
n2=9a2+6a+1
よって、n2を9で割った余りは、1,4,7である。
<3>n=3a+2のとき、
【aは0以上の整数】
n2=9a2+12a+4
よって、n2を9で割った余りは、1,4,7である。
以上によって、任意の平方数を9で割った余りは、0,1,4,7である。
そこで、
16345284565289を9で割った余りを計算する。
各桁の数字を合計して、
1+6+3+4+5+2+8+4+5+6+5+2+8+9 =68よって、余りは5である。
従って、16345284565289は、平方数ではありえない。
【感想】問【3】は問【1】の前置きが無いと、考え難そう。
例えば、平方数とは素因数分解したときに同じ数が偶数個ずつあるのだが、問題の数を素因数分解するだけでも一苦労しそうである。
(431×34924094119)
◆新潟県 ゆりりん さんからの解答
【問題1】
3桁の数を、100a+10b+cとおく。
a+b+c=9kなので、
(100a+10b+c)-(a+b+c)=99a+9b
ここでもちろん99a+9bは9の倍数である。
a+b+cも9の倍数であるから、
100a+10b+cも9の倍数になる。
【問題2】
3桁の数を100a+10b+cとする。
c=0,5・・1より
a<b・・2より
b>c 、b=2n・・3より
a+b+c=9k・・4より
(1)c=5のとき
b=6 , 8(3より)
(b,c)=(6,5)のとき a=7 不適
(b,c)=(8,5)のとき a=5 適する
(2)c=0のとき
b=2 ,4 ,6 ,8
(b,c)=(2,0)のとき a=7 不適
(b,c)=(4,0)のとき a=5 不適
(b,c)=(6,0)のとき a=3 適する
(b,c)=(8,0)のとき a=1 適する
よって、585、360、180
【問題3】
16345284565289という数字なので、
4000000以上の数字で適当に当てはめました。
1桁目が9なので、最後の数字が3か7になることが分かります。
そうやって考えていくと、
4042933のとき、元の数字以上になります。
4042927のとき、元の数字以下になります。
4042933〜4042927の間に2乗して1桁目が9になる数字はないので、
2乗して 16345284565289になる数字はない。
◆千葉県 緑川 正雄 さんからの解答
【問題1の回答】
3桁の数字abcは
a×100+b×10+cで表される。
(a,b,cは整数かつ1≦a≦9,0≦b≦9,0≦c≦9)
ところで
a×100+b×10+c=(a+b+c)+(99×a+9×b)
であり、99×a+9×bは9で割り切れるので
a×100+b×10+cが9で割り切れれば、
a+b+cは9で割り切れ
a+b+cが9で割り切れれば、
a×100+b×10+cは9で割り切れる。
【問題2の回答】
180,360,585
3桁の数字abc
a×100+b×10+cが
(a,b,cは整数かつ1≦a≦9,0≦b≦9,0≦c≦9)
(条件1より)この数は5の倍数なので、
c=0又はc=5
(条件2より)この数の、百の位の数と十の位の数を入れ替えてできる3桁の数が、元の数よりも大きくなるので
a×100+b×10+c<b×100+a×10+c
即ち b>a
(条件3より)この数の、十の位の数と一の位の数を入れ替えてできる3桁の数は、元の数よりも小さくかつ偶数なので
a×100+b×10+c>a×100+c×10+b
即ち b>cかつbは偶数
(条件4より)この数は9の倍数なので
a+b+cは9の倍数。
(Case1)C=0の時
(条件3)よりb=2,4,6,8
(条件2)と(条件4)より
b=2に対しaは存在しない。
b=4に対しaは存在しない。
b=6に対しa=3
b=8に対しa=1
よって、この場合は180と360とが該当する。
(Case1)C=5の時
(条件3)よりb=6,8
(条件2)と(条件4)より
b=6に対しaは存在しない。
b=8に対しa=5
よって、この場合は585が該当する。
【問題3の回答】
16345284565289はいかなる正の整数の2乗にも等しくない。
【問題3の回答の理由】
n=16345284565289がある正の整数kの2乗
即ちn=k2で表されると仮定する。
この時kを十分大きな正の整数mとmに較べて十分小さい数pの和
k=m+pで表す。
このとき
n=k2
=(m+p)2より、
n-m2
=2×m×p+p2
=2×m×(p+p2÷(2×m))
p2÷(2×m)<1程度になるようにmの値を求めれば、pの値が(もし存在すれば)特定し易くなる。
ところでnをおおまかに評価すると
(4.04×106)2<n<(4.05×106)2mを4041000〜4049000の中から1000きざみの数のうち、2乗した数が最もnに近くなる値から選ぶ
この場合p<1000により
p2÷(2×m)<1となる。
以下手計算を行うと
4041000×4041000=16329681000000<n
4042000×4042000=16337764000000<n
4043000×4043000=16345849000000>n
を得る。
よって、m=4042000と置く。
0<p<1000となる。
更に、pの取り得る範囲をより厳密に求める。
n-m2
=16345284565289-16337764000000
=7520565289
p+p2÷(2×m)
=(n-m2)÷(2×m)
=7520565289÷8084000
は930.3から930.4の間の数である。
930.3<p+p2÷(2×m)<930.4よって、
p<p+p2÷(2×m)<930.4一方
p2÷(2×m)<1000000÷8084000<1/8=0.125よって、
p>930.3-p+p2÷(2×m)>930.3-0.125=930.175最終的に930.175<p<930.4
これは、正の整数値pが存在しないことを意味する。
よって、nはいかなる正の整数の2乗にも等しくない。
◆東京都 月カツラ さんからの解答
【問題1】
ある3桁の数をabcとします。
(百の位の数字をa、十の位がb、1の位をc)
この3桁の数字は
a(99+1)+b(9+1)+c となります。
これを展開すると
99a+9b+a+b+c になります。
ここで「99a」は9の倍数です。
「9b」も9の倍数です。
a+b+cが9の倍数になっていればこのはじめのある数は9の倍数です。
そしてa+b+cは各桁の足し算になっています。
よって各桁の足し算が9の倍数になっていればその数は9の倍数です。
これは何桁でも同じように説明が出来ます。
【問題2】
ある3桁の数をabcとします。
(百の位の数字をa、十の位がb、1の位をc)
条件1より cは0または5
条件2より a<b
条件3より b>c で bは偶数
条件4より a+b+c=9n(nは自然数)
こんなことから考えて、いくつか挙げますと
180、360、585。
【問題3】
平方数を9で割ったときのあまりはかならず0、1、4、7になるんですね。
16345284565289は各桁を足すと68。
6+8=14、1+4=5
ということで初めの数を9で割ったときのあまりは5。
よってこの数は平方数ではないということが分かりました。
◆大阪府 Taketsuna さんからの解答
【問題1】
100x+10y+z とする
x+y+z が 9の倍数であるとすると
100x+10y+z
= 99x+x+9y+y+z
= 99x+9y+x+y+z
x+y+z、99x+9yが9の倍数より
100x+10y+zは9の倍数
【問題3】
各桁の数を足す操作を繰り返して答えが一桁になる演算を
「桁和を求める」と、呼ぶことにする
ある平方数の桁和を求めると、必ず結果は1,4,7,9のいずれかになる。
これを証明する。
帰納法により行う。
1桁の数の平方数の桁和は1,4,7,9になる。
12=1 22=4
32=9 42=16=7
52=25=7 62=9
72=49=13=4 82=64=1
92=81=9
仮定
n桁の数の平方数の桁和が1,4,7,9のいずれかになると仮定する
(n+1)桁の平方数の桁和が1,4,7,9になることをしめす。
(n+1)桁の数を
an*10n+an-1*10n-1+.....+ a0*100と表すと
その平方数は
(an*10n+an-1*10n-1+.....+ a0*100)*(an*10n+an-1*10n-1+..... +a0*100)その桁和は 展開した式で現れる各数の桁和になるから
(an+an-1+an-2+...+a0)*(an+an-1+...+a0)の桁和である
この式のan+an-1+...+a0の値は明らかにn桁より小さい数である。
仮定よりn桁以下の数の平方数の桁和は1,4,7,9になるから
(n+1)桁の数の平方数の桁和は1,4,7,9になる
Q.e.d.
よって、16345284565289 の桁和は 5 となり、平方数になっていない。
◆神奈川県 ch3cooh さんからの解答
【問題1】
各桁をx1,x2,x3,x4...と一桁にばらし、その和を取る。
その値が複数の桁になった場合、
各々の桁をy1,y2,y3...としその和を取る。
以後、1桁になるまで繰り返す。
その答えが、'9'の場合は9で割り切れる。
(拡張として3,6,9の場合は3で割り切れる。)
理由:
1)9に対して9を順番に足して行くと、一桁目から1を引き二桁目に1を加えるため上記の条件が成り立つ。
2)100以上の桁に値がある場合は1桁目を合わせた上で下から順番に合わせて行けばOK
3)90に9を足した場合も上記の条件が成立する。
4)桁上がりがある場合も、9が0となり、上の桁に1が加わるため成立する。
5)これらの操作で作成できない正の整数はない
AM電波は、帯域として27KHz使用することを認められているから、そのような周波数になる(はず?)
【問題2】
360,180,585の3つのみ
条件を数式にする。
不明の値は x, 各桁の値を上の桁からx1,x2,x3とする。
1) x3= {0,5}
2) x1<x2
3-1) x2= even {0,2,4,6,8}
3-2) x2>x3
4) 問題1の条件
●求め方
x3= 0 [1]
x2= {2,4,6,8} [3-1,3-2]
x2= 2 => x1= 7[ 4) ] fail [2)]
x2= 4 => x1= 5[ 4) ] fail [2)]
x2= 6 => x1= 3[ 4) ] success [2)]
x2= 8 => x1= 1[ 4) ] success [2)]
x3= 5 [1]
x2= {6,8} [3-1,3-2]
x2= 6 => x1= 7[ 4) ] fail [2)]
x2= 8 => x1= 5[ 4) ] success [2)]
この順番が無駄が最も少ないような気がする。
【問題3】
平方数ではない。
開平方の計算方式では無駄が多い。
通常の開平方とは逆に、下から開いて行く。
16345284565289
一番下の桁は9ゆえに、答えの1桁目は3
16345284565289-9=16345284565280
A: **9
2桁目は上の答えの2桁目を0にしなくてはNG
ゆえに2
580=2*2*100+9*2*10なので
16345284565280-580
=16345284564700
A: *29
16345284564700
ここで、3桁目の値に注目、答えが奇数になっている
Xを1,2桁目が0の値として、
X+29が答えとすると、今までの計算から
(X+29)2-292
= X2+X*58
偶数にあらゆる整数をかけても答えは偶数、
ゆえにXの最初の条件を満たす値が存在しないことは明白である。
ゆえに、平方数ではない。
◆神奈川県 山宮 貴志 さんからの解答
【問題1】
100а+10b+c
=99(11а+b)+а+b+c
よってа+b+cが9の倍数なら
100а+10b+cは9の倍数である。
すなわち各桁の和が9の倍数であれば元の数は9の倍数である。
【問題2】
1と4の条件からその整数は45の倍数である。
あとは3桁の45の倍数から2と3の条件を満たす整数を拾っていけば、
答えは180、360、585の3つ。
【問題3】
平方数を3で割ると余りは必ず0か1である。なぜなら
(3n)2=9n2・・・・余り0
(3n+1)2=9n2+6n+1・・・・余り1
(3n+2)2=9n2+12n+4・・・・余り1
そこで問題の数を3で割ると余りは2なので平方数ではない。
感想
問題3はまず5で割ってみましたがだめだったので次に4で割ってみましたが、これもだめだったので3でやったらうまくいきました。
問題1は中学の試験で出ました。
全部簡単でした。
◆ 問題へもどる
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