『今週の問題』第56回 解答


◆神奈川県 みき ひろひと さんからの解答。

【問題1】

6通り

(1,6)(2,5)(3,4)
(4,3)(5,2)(6,1)以上6通り

【問題2】


――――
36
(=
―――

合計「2」は(1,1)の1通り
合計「3」は(1,2)(2,1)の2通り
合計「12」は(6,6)の1通り

よって全組み合わせ(36通り)のうちの4通りが1回目負け

【問題3】


――――
36
(=
―――

合計「7」は6通り
合計「11」は2通り

よって全組み合わせ(36通り)のうちの8通りが1回目勝ち

【問題4】

25
―――――
324

2回目で勝つ→(4,5,6,8,9,10)のいずれかを2回連続で出す。

合計「4」「10」は3通り
合計「5」「9」は4通り
合計「6」「8」は5通り

よって

( 3×3
――――
36×36
+4×4
――――
36×36
+5×5
――――
36×36
)×2
(9+16+25)×2
――――――――――
36×36
100
――――――
1296
25
―――――
324


◆石川県 迷える羊 さんからの解答

【問題1】

6通り。

【問題2】

(1+2+1)
――――――
36

―――

【問題3】

(6+2)
――――――
36

―――

【問題4】

1回目に(4,5,6,8,9,10)が出る確率は、

a=4,10のとき、
――――
36

a=5,9のとき、
――――
36

a=6,8のとき、
――――
36

2回目も同じ数が出る確率は、それぞれの2乗である。

よって、2回目に勝つ確率は、

(9+16+25)×2
―――――――――――
36×36
25
―――――
324


◆広島県 清川 育男 さんからの解答

【問題1】

(1,6)(6,1)(2,5)
(5,2)(3,4)(4,3)

答え 6通り

【問題2】

(1,1)
(1,2)(2,1)
(6,6)


――――
36

―――

答え 
―――

【問題3】

(1,6)(6,1)
(2,5)(5,2)
(3,4)(4,3)
(5,6)(6,5)


――――
36

―――

答え 
―――

【問題4】

(( 1
――
12
)2+( 1
――
9
)2+( 5
――
36
)2)×2
25
―――――
324

答え  25
―――――
324

【おまけ】

等比数列の和の極限値を求める。

私が勝つ確率
 244/495=0.492929

コンピュータが勝つ確率 
 251/495=0.507070

251
―――――
495
244
――――
495

――――
495

7/495だけコンピュータの勝つ確率が高い。

サイコロを振らない方が7/495だけ有利です。

プログラムを組んでシミュレーションした結果は、1千万回の試行で、

私が勝つ確率      0.4929552
コンピュータが勝つ確率 0.5070448
でした。
(運よく無限ループに入らないで結果が出ました。) 


◆長崎県 Dr.Berserker さんからの解答

【問題1】

普通、このようなゲームでは、二つのさいころは区別しないはず。

なので、(1、6)(2、5)(3、4)の3通り。
さもなくば、6通り。

【問題2】

ここから先は、二つのさいころを区別して考えた方がわかりやすいはず。

2になる場合の数は1、
3になる場合の数は2、
12になる場合の数は1、

あわせて、
4/36=0.11111・・・・・ですね。

【問題3】

7になる場合の数は6、
11になる場合の数は、(6、5)(5、6)の二つですね。なので、

8/36=0.22222222・・・・・

【問題4】

それぞれについて確率を求めてみます。

4:3/36=0.083333
5:4/36=0.111111
6:5/36=0.138888
8:5/36=0.138888
9:4/36=0.111111
10:3/36=0.083333

それぞれについて、勝つ確率はこの二乗であり、また、これらは互いに背反なので、それぞれの二乗の和を取ると、

100/1296=0.0771

【おまけ】

一回目の目の和がAであったとし、また、目の和がAになる確率をPとします。

2回目で勝つ確率は、P2

3回目で勝つ確率は、2回目で、7とAが出てきてはいけないので、

P×(1−P−
―――
36
)×P

4回目以降の確率は、

2×(1−P−
―――
36
)k

となります。(K≧0、N≧2)

これは、N≧2の範囲で、等比数列となっているので、この和は、

(P2×(1−P−
――
)k)/(1−1+P+
――
)

となり、この極限値は、

2/(P+
――
)

となります。このPに、それぞれのAの確率を代入して、和を取ると

2
―――
1296
×(9÷9
――
36
+16÷10
――
36
+25÷11
――
36
)
2
―――
1296
×(36+1.6×36+ 25
――
11
×36)
1
――
18
×(1+ 16
――
10
25
――
11
)
134
――――
495

0≦K≦∞、N≧2としたので、1回目に勝つ確率を足しあわせると、

134
――――
495

―――
36
244
――――
495
=0.492929・・


◆石川県 平田 和弘 さんからの解答

【問題1】

(1,6),(6,1),(2,5),(5,2),(3,4),(4,3) の6通りあります。

【問題2】

合計が2のとき、(1,1) の1通り
合計が3のとき、(1,2),(2,1) の2通り
合計が12のとき、(6,6) の1通り

のとき負けるので、1回目で負ける確率は

4/36=1/9 となります。

【問題3】

合計が7のとき、問題1より 6通り
合計が11のとき、(5,6),(6,5) の2通り

のとき勝ちとなるので、1回目で勝つ確率は

8/36=2/9 となります。

【問題4】

2回目で勝つ確率は、1回目で引き分け(もう1回投げられる)て2回目で勝つので、
1回目で4,5,6,8,9,10を出して2回目で同じ数字を出せばよい。

合計が4のとき、
 (1,3),(3,1),(2,2) の3通り

合計が5のとき、
 (1,4),(4,1),(2,3),(3,2) の4通り

合計が6のとき、
 (1,5),(5,1),(2,4),(4,2),(3,3) の5通り

合計が8のとき、
 (2,6),(6,2),(3,5),(5,3),(4,4) の5通り

合計が9のとき、
 (3,6),(6,3),(4,5),(5,4) の4通り

合計が10のとき、
 (4,6),(6,4),(5,5) の3通り

で、4,5,6,8,9,10はそれぞれ独立事象なので、

2×( 3
――
36
× 3
――
36
+ 4
――
36
× 4
――
36
+ 5
――
36
× 5
――
36
)
2×( 9
――――
1296
+ 16
――――
1296
+ 25
――――
1296
)
100
――――――
1296
25
―――――
324
=0.07716049382・・・・


◆東京都 かぶ さんからの解答

【問題1】

確率計算の便宜上、2つのサイコロを区別すると

(1,6)(2,5)(3,4)
(4,3)(5,2)(6,1)の6通り。

【問題2】

1回目で負けるのは、最初に出た目の和が2,3,12のいずれかになった場合である:

和が2になるのは(1,1)
和が3になるのは(1,2)(2,1)
和が12になるのは(6,6)

よって負ける場合の数は4通り

目の出方は全体で36通りあるから、
1回目で負ける確率は1/9

【問題3】

1回目で勝つのは、最初に出た目の和が7,11のいずれかになった場合である。

和が7になるのは(問題1より)6通り
和が11になるのは(5,6)(6,5)の2通り

よって負ける場合の数は8通りだから、
1回目で勝つ確率は2/9

【問題4】

まず、1回目では「引き分け」なければならない。

そのためには
和が4,10(各3通り→確率各1/12),
5,9(各4通り→確率各1/9)
6,8(各5通り→確率各5/36)のいずれかになることが必要である。

さらに2回目で勝つには、1回目と同じ目が出なければならない。

例えば
「4」で勝つ確率は( 1
――
12
)2

「5」で勝つ確率は( 1
――
9
)2
 ・・・

このように他の「6」「8」「9」「10」についても確率を求め、逐一足していくと、求める確率は、

2・(( 1
――
12
)2+( 1
――
9
)2+( 5
――
36
)2
25
―――――
324

【おまけ】

まず、1回目で勝つ確率は(問題3より)2/9

次に、2回目以降で勝つ確率を考える。
これは「1回目に4,5,6,8,9,10を出しつつ勝つ確率」と言い換えてもいい:

例えば1回目の試行で「4」(確率1/12)が出たとき
2回目で
 勝つ(4が出る)確率1/12、
 負ける(7が出る)確率1/6

3回目で
 勝つ(4が出る)確率1/12、
 負ける(7が出る)確率1/6

・・・・・・
(それぞれ「前回の試行での引き分け」を基準1とした確率である)

このように、何回目の試行で勝負が決まるにしても、
各試行毎の勝ち負けの確率は1:2に分配されているから、全体的に見ても
「4」で<勝つ/負ける>確率は1:2に分配される

よって「4」で勝つ確率は

―――
12
×
――

―――
36

同様のことを他の「5」「6」「8」「9」「10」でもやると、
「10」で勝つ確率は「4」と同じ1/36
「5」「9」で勝つ確率はそれぞれ、

――
×
――

―――
45

「6」「8」で勝つ確率はそれぞれ、

―――
36
×
――
11
25
――――
396

これまで出てきた「勝つ確率」を全て足すと:

2

9
+2×( 1
――
36
+ 2
――
45
+ 25
―――
396
244
―――――
495
・・・答

☆これは、

「負ける確率」
=1− 244
―――――
495
251
―――――
495

と比べて少ないので、サイコロを振る側から見るとやや分の悪い賭けであると言える。


◆東京都 めがしんじ さんからの解答

【問題1】

(1,6):(2,5):(3,4):(4,3):(5,2):(6,1)=6通り

さいころの出方の延べ数=6×6=36通り

【問題2】

2となる延べ数:(1,1)=1通り
3となる延べ数:(1,2):(2,1)=2通り
12となる延べ数:(6,6):=1通り

よって、
1回目に負ける確率=(1+2+1)/36=1/9

【問題3】

11となる延べ数:(5,6):(6:5)=2通り

よって、
1回目に勝つ確率=(2+6)/36=2/9

【問題4】

 n回目(n≧2)に勝つ確率
=(n-1)回目まで引き分ける確率×n回目に勝つ確率

さいころの出目の合計は2〜12でそれぞれ確率が違うので個別に確率を算出する。

出目の合計

2 (1,1)                              =1通り→1/36
3 (1,2):(2,1)                        =2通り→1/18
4 (1,3):(2,2):(3,1)                  =3通り→1/12
5 (1,4):(2,3):(3,2):(4,1)            =4通り→1/9 
6 (1,5):(2,4):(3:3):(4,2):(5,1)      =5通り→5/36 
7 (1,6):(2,5):(3,4):(4,3):(5,2):(6,1)=6通り→1/6
8 (2,6):(3,5):(4,4):(5,3):(6,2)      =5通り→5/36
9 (3,6):(4,5):(5,4):(6,3)            =4通り→1/9
10(4,6):(5,5):(6,4)                  =3通り→1/12
11(5,6):(6,5)                        =2通り→1/18
12(6,6)                              =1通り→1/36

1回目に引き分ける場合=(4,5,6,8,9,10)

●1回目に4,10が出た時、2回目以降に勝つ確率

1回目に4,10が出る確率=(1/12)×2=1/6

2回目以降、
 1回の操作で引き分ける確率
=1−勝つ確率−負ける確率

2回目以降、
 1回の操作で勝つ確率
=さいころの出目が1回目の数字となる確率
=1/12

2回目以降、
 1回の操作で負ける確率
=7が出る確率
=1/6

よって
1回の操作で引き分ける確率
=1-1/12-1/6
=3/4

よって1回目に4,,10が出て、n回目以降に勝つ確率=P1とすると
P1= 1
――
6
×( 3
――
4
)n-2× 1
――
12
(n=2,3,4...)

●同様に、5,9が出た時と6,8が出た時をP2,P3として計算すると

P2= 2
――
9
×( 13
――
18
)n-2× 1
――
9
(n=2,3,4...)

P3= 5
――
18
×( 25
――
36
)n-2× 5
――
36
(n=2,3,4...)

よってn(n≧2)回目に勝つ確率

P=P1+P2+P3

2回目に勝つ確率はn=2を代入して

25/324

【おまけ】

上の式を、n≧2で合計してn→∞で極限値を算出する。
(式は複雑なので割愛)

1回目に勝つ確率+2回目以降に勝つ確率
1
――
9
+( 1
――
18
+ 4
――
45
+ 25
―――
198
)
244
―――
495
≒49.29%

従って、勝つ確率が若干低い


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