『今週の問題』第50回 解答


◆石川県 平田 和弘 さんからの解答

【問題1】

   25
×202
―――――
 1010
なので、□=2 となります。

【問題2−1】

●2番目ごとの試行のとき、
50÷2=25、50−25=25(枚)が表となります。

●3番目ごとの試行のとき、
50÷3=16...2 で16(枚)が対象となります。

このうち、6番目ごとのものは再び表になります。
その枚数は50÷6=8...2で8(枚)です。

要するに16枚のうち、8枚が裏になり、8枚が表に戻るので
25−8+8=0 で、25(枚)が表となります。

●4番目ごとの試行のとき、
50÷4=12...2 で12(枚)が対象となります。

このうち、
1)4でわれ(もちろん2でもわれ)3でわれないものが再び表に戻ります。
その枚数は4でわれるもの12(枚)で、このうち3でもわれるものは
12÷3=4(枚)なので、3でわれないものは
12−4=8(枚)です。

2)2でも3でも4でもわれるものは裏になるのでその枚数は、
50÷12=4...2 で4(枚)です。

したがって求める答えは、
25+8−4=29(枚)となります。

【問題2−2】

16=2×2×2×2=24 で、16の約数の個数は1を除いて2,4,8,16の4個です。

これらのときに裏返されるので回数は4回です。

【問題2−3】

たとえば、12は、12=22×31で、
約数は1を除いて、2,3,4,5,12の5個です。

したがって5回裏返されます。

これは、12の因数分解の指数に注目して、
(2+1)×(1+1)−1=6−1=5 より計算できます。

●1)ケース1

4回ちょうどで裏返る場合は16のときと同じとなります。

4回裏返るとすれば、指数が
(□+1)×(〇+1)=5 でなければならないので
(□と〇は入れ替えても一般性を失わないので)
□=0となります。

このとき、それぞれ〇=4となりますが、
X4≦50 より、X=2 となります。

これは24=16となるので、16と同じ回数だけ裏返されたカードはありません。

●2)ケース2

5回以上裏返るもののうち、5回目が26番目ごと以上のとき、実際には4回しか裏返らないので、16の場合と同じとなります。
このときの数を求めてみます。

(□+1)×(〇+1)≧6 でなければならないので
(□と〇は入れ替えても一般性を失わないので)
また、1〜50までの(約数の個数−1)のうち最大となるのは48の9個なので

・2-1) =6 のとき

2-1-1)
□=0のときは、〇≧5 となります。

要するに、素因数分解がY5の形をしていてかつ≧26のものは
32=25

2-1-2)
□=1のときは、〇=2 となります。

要するに、素因数分解が
X1×Y2の形をしていてかつ≧26のものは

28=7×22
44=11×22
45=5×32
50=2×52

・2-2) =7,8,9 のとき

5回目が26番目ごと以上のものが存在しないので該当なしとなります。

以上より、32,28,44,45,50 が求める数となります。

【おまけ】

すべてのカードはそのカードの(約数の個数−1)回裏返されるので、50回試行が終了したときに表になっているカードは、
(約数の個数−1)が偶数になっているときとなります。

すなわち、平方数のとき、必ず表になります。
1〜50のうち平方数は1,4,9,16,25,36,49となります。

(1はもともと試行対象とならないので表のままです。)

よって求める答えは、
1,4,9,16,25,36,49となります。


◆広島県 清川 育男 さんからの解答

【問題1】

ブランクをχとする。
1≦χ≦9

(10χ+5)(100χ+χ)
=505χ(2χ+1)

題意より、
χ(2χ+1)=10

χ+χ−10=0
(χ−2)(2χ+5)=0

2χ+5>0であるからχ=2

   25
×)202
────────
 5050
【問題2−1】

イ)2,3,4と互いに素であるもの

1,5,7,11,13,17,
19,23,25,29,35,
31,37,41,43,47,49

 17枚

ロ)2,4の倍数、すなわち4の倍数でかつ3の倍数でないもの
2度裏返って表になる。

4,8,16,20,28,32,40,44

 8枚

ハ)2,3の倍数、すなわち6の倍数でかつ4の倍数でないもの
2度裏返って表になる。

6,18,30,42

 4枚

17+8+4=29

答え 29枚

【問題2−2】

16=2×2×2×2

16の約数は、1,2,4,8,16である。

この場合1は除いた2,4,8,16で裏返る。

答え 4回

【問題2−3】

1および26以上の約数を除いて4個の約数を持つ数

16=2×2×2×2=24
4+1−1=4

28=2×2×7=22×7
(2+1)×(1+1)−1=5

28は除く。5−1=4

32=24
4+1−1=5

32は除く。5−1=4

44=22×11
(2+1)×(1+1)−1=5

44は除く。5−1=4

45=32×5
(2+1)×(1+1)−1=5

45は除く。5−1=4

50=2×52
(1+1)×(2+1)−1=5

50は除く。5−1=4

答え 16,28,32,44,45,50

【おまけ】

1,4,9,16,25,36,49

1と平方数が表になる。  


◆京都府 釜坂 正芳 さんからの解答。

【問題1】

  □5
×□5□
――――――
5050 ←これから,□は偶数 と分かる。
↑
これから,□の2乗は5以下 と分かる。
したがって,□=2

実際,これで成り立つ

【問題2−1】

●2番目ごとの裏返し
50÷2=25枚が裏
したがって,25枚が表

●3番目ごとの裏返し
50÷3=16…2 16枚裏返す事になるが,
6の倍数(8枚)は裏になっているので,表を向く

したがって,
25―(16−8)+8=25枚が表

●4番目ごとの裏返し
4の倍数12個は2番目ごとの裏返しで裏返っている。
しかし3の倍数(つまり12の倍数)4枚は表。

したがって,
25+(12−4)―4=29枚

答え 29枚

【問題2−2】

まず,規則を整理しておく

Nの約数の個数をnとすると,
m番目(m≧N)までの裏返しをしたとき,
Nのカードは(n―1)回裏返る。

また,50までの自然数の素因数分解した形とそのときの約数の個数は
2×3×5×7>50なのでつぎの3つの場合しかない。

(1) A
   n=(P+1)

(2) A×B
   n=(P+1)(Q+1)

(3) A×B×C
   n=(P+1)(Q+1)(R+1)

A,B,Cは素数,P,Q,Rは自然数

16は(1)の場合で
16=2
n=4+1―1=4

答え 4回

【問題2−3】

25番目までの裏返しをしたとき(m=25),16と同じ回数裏返るカードは,
N≦25で n=5 となるカードと,
26≦N≦50では,まだN番目ごとの裏返しがされてないので,n=6となるカード

●N≦25のカード

(1)の場合
>25となり,16以外には存在しない

(2)(3)の場合
P+1≧2,Q+1≧2,R+1≧2なので
n=5となることはあり得ない

●26≦N≦50のカード

(1)の場合
P=5から 2=32 だけ
 (3>50だから)

(2)の場合
(P+1)(Q+1)=6から
 (P+1,Q+1)=(2,3),(3,2)

したがって, (P,Q)=(1,2),(2,1)

26≦N≦50の範囲では,
2×5,2×7,
×11,3×5

すなわち,50,28,44,45 の4枚

(3)の場合
(P+1)(Q+1)(R+1)≧8から,n=6になることはない。

答え 28,32,44,45,50の5枚,16を含めると6枚


◆東京都 vic.R さんからの解答

【問題2−1】

●1.一度も裏返さないカード

1)1

2)2、3で割れない数のカード

・2、3以外の素数
5,7,11,13,17,19,23,29,31,37,41,43,47

5・5=25、5・7=35、7・7=49

●2. 二度裏返した数(三度は裏返さない)のカード

・2、3の倍数で4の倍数でない
 6,18,30,42

・4の倍数で3の倍数でない
 4,8,16,20,28,32,40,44

以上 1+13+3+4+8=29

【問題2−2】

各数番目ごとに各数おきに裏返すのだから、25までのカードは 2以上の約数の個数だけ裏返すことになる。

16の約数の個数は5個、約数1をのぞいて4個。

つまり4回裏返す。

【問題2−3】

n>1の自然数nを素因数分解したときp,q,r…を素数とすると

n=paqbrc…とあらわせる
 (a,b,c…は>0)

nの約数は
pxqyrz…,
ただし 0≦x≦a,0≦y≦b,0≦z≦c で表される

したがってnの約数の個数T(n)は
(a+1)(b+1)(c+1)… となる

16と同じ回数裏返すカードということは、25まで裏返しているので

1)1から25までの数において16と同じ約数の数(=5)

2)26から50までの数において26以上の約数をのぞいて16と同じ約数の数

をもとめることである

1)1≦n≦25,T(n)=5

@n=paの場合
T(n)=a+1=5 したがってa=4

この範囲では、適合するpは2以外なくn=16のみ

An=paqbの場合
T(n)=(a+1)(b+1)=5

この式で,a,bいずれもが>0にはできないので適合するものはない

最小の素数3つ2*3*5=30であるから、3個以上の素数の組み合わせは考える必要がない

2)26≦n≦50,T(n)=6

@n=paの場合
T(n)=a+1=6 したがってa=5

この範囲では 適合するのpは2以外なくn=32

An=paqbの場合
T(n)=(a+1)(b+1)=6

a,b=0でないようにとけば 2*3=6

a,bは1,2となる

この範囲での数は
22・7=28,
22・11=44,
32・5=45,
52・2=50 の4数

Bn=paqbrcの場合
T(n)=(a+1)(b+1)(c+1)=6

a,b,c=0でないようにはとけないので適合せず
最小の素数4つ2*3*5*7=210であるから、4個以上の素数の組み合わせは考える必要がない

以上から 28,32,44,45,50

【おまけ】

50番まですべてについて作業を実施するので、50までの数について
約数の数−1回裏返していることになる

表向きのカードは0ならびに偶数回裏返したことになる

すなわち表向きのカードの数は奇数個の約数をもつことになる

約数の数は T(n)=(a+1)(b+1)(c+1)…であるからこれが奇数ということは
各因数(a+1),(b+1),(c+1)…は全て奇数であることになる。

したがって素因数の指数a,b,c,…は全て偶数である
すなわち、nは平方数である

50までの平方数は、 1,4,9,16,25,36,49

この数のカードが表になっている


◆東京都 しんちー さんからの解答。

【問題1】

□の中の文字を a とおいて、
(10a+5)(100a+a)=5050

すなわち 505a(2a+1)=5050

だから
2a2+a-10=(2a+5)(a-2)=0。

よって a=2。[答] 2。

【問題2】

「n 番目ごとに裏返す」ということは「n の倍数を裏返す」ということ。

【問題2−1】

表になっているのは0回もしくは2回裏返されたもの。

●0回 …
2,3,4 いずれの倍数でもないということは 2,3 の倍数でないということ。

まず、2または3の倍数の個数を求める。

2の倍数は int(50/2)=25個、
3の倍数は int(50/3)=16個、

6の倍数はint(50/6)=8個あるから条件を満たすのは
25+16-8=33個、

よって 2,3 の倍数でないのは
50-33=17個。

●2回 … 以下の3パターンがある。

a) 2と3の倍数であるが4の倍数でない。
これを満たすのは 6 の奇数倍の数で
6×1、…、6×7 の4個。

b) 2と4の倍数 (つまり4の倍数) であるが3の倍数でない。
これは4の(3の倍数以外)倍なので
4×1、4×2、4×4、…、4×11 の8個。

c) 3と4の倍数であるが2の倍数でない。
これはありえない。

よって2回裏返されるのは12個。

従って表になっているのは
17+12=29個。

[答] 29個。

【問題2−2】

16の約数は 1,2,4,8,16 の5個。
1を除いて、[答] 4回。

【問題2−3】

4回裏返されるのは
a) 25以下 … 約数が5個。
b) 26以上 … 約数が6個。

a) 5は素数だから求める数の素因数分解は
p4 (以下 p,q は素数)しかありえない。

よって25以下では 24=16 のみ。

b) 6 = 1×6 = 2×3 だから
(i) p5 型。

このとき条件を満たすのは 35=32 のみ。

(ii) p×q2型。

このとき条件を満たすのは
22×7=28、22×111=44、

32×5=45、52×2=50。

従って a)、b) より
[答] (16)、28、32、44、45、50。

【おまけ】

表になっているのは偶数回裏返されたカードなので約数が奇数個である。
これは平方数であることと同値である。

よって [答] 1,4,9,16,25,36,49。


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