◆岩手県の中学校3年生 RYOTA さんからの解答
【問題1−1】
行きにかかった時間は、
120/60=2(時間)
帰りにかかった時間は、
120/40=3(時間)
往復240kmを5時間で走ったので、平均時速は、
240/5=48
(答え) 時速48km
【問題1−2】
ドライブには往復で4時間かかった。
平地は往復とも時速40kmである。
ここで、山の上り下りを考える。
山登りの距離を片道ykmとすると、
上りにかかった時間は、y/30(時間)
下りにかかった時間は、y/60(時間)
上り下りの往復2ykmを
(y/30+y/60)時間で走ったので
平均時速は、
2y/(y/30+y/60)=40(km/h)
よって、全行程を、時速40kmで4時間走ったことと同じである。
したがって、40×4=160
(答)160km
◆石川県 平田 和弘 さんからの解答。
【問題1−1】
往復の所要時間は
(120÷60)+(120÷40)=5(h) で、
往復120×2=240kmを進んだので、求める平均の速さは
240÷5=48km/hとなります。
【問題1−2】
平地の片道に要した時間をx(h)、登山の上りに要した時間をy(h)、下りに要した時間をz(h)とすると
2x+y+z=4・・・・・(1)
また登山の上りと下りの距離は同じなので
30y=60z・・・・・・・(2)
この条件のもとで
D=40・2x+30・y+60・z・・・・・(3)
を求めれば良い。
(2)より、y=2z を(1)に代入して
2x+3z=4・・・・・(4)
また(2)を(3)に代入して
D=40・2x+30・y+60・z
=40・2x+60・z+60・z
=40(2x+3z)
ここに(4)を代入して求める距離は
D=40(2x+3z)=40・4=160km となります。
実際、(4)の解としてx=1/2、z=1 とすると、平地の片道が20km、山道の片道が60kmとなって
往復(20+60)×2=160km となります。
【問題2】
太郎の速さをx(km/h)、次郎の速さをy(km/h)とすると、速さの比は
x:y=10:9.9 となりますが、話を分かりやすくするために、
x=10、y=9.9 とすると、
太郎は10.1(km)を10(km/h)で走るので
10.1÷10=1.01(h)かかり、
次郎は10(km)を9.9(km/h)で走るので
10÷9.9=1.010101・・・・(h)かかるので太郎が先にゴールします。
このとき、太郎が1.01(h)進んでいるときに、
次郎は9.9×1.01=9.999(km)進むので太郎が次郎に1m差で勝ちます。
【問題3−1】
方法は以下の通りです。
●1.太郎と次郎がバイクに乗り45(km)の地点まで行く。
●2.その地点から太郎は残り60−45=15(km)を歩いてゴールへ行く。
●3.次郎はその地点から15kmの地点までバイクで引き返し、三郎を乗せてゴールへ行く。
所要時間
太郎:
45/30(バイク)+15/6(歩き)
=1.5+2.5
=4(h)
次郎:
45/30(バイク)+30/30(バイク)+45/30(バイク)
=1.5+1+1.5
=4(h)
三郎:
15/6(歩き)+45/30(バイク)
=2.5+1.5
=4(h)
で、三人ともにゴールする最短時間は4(h) となります。
【問題3−2】
A)
まず、例えば2人ずつ2回乗り換えて太郎と三郎の歩く距離をそれぞれ20(km)とすると三人ともにゴールする最短時間は、
22/3=7.333・・・(h) となります。
この場合は待ち時間(無駄な時間)が発生してしまいます。
B)
次に、待ち時間がなくなるようにバイクで引き返すことを考えて、問題3−1の方法で
x(km)の地点まで進み、(x−30)(km)の地点まで引き返したとすると
太郎:
x/30+(60−x)/6=(300−4x)/30・・・(1)
次郎:
x/30+30/30+{60−(x−30)}/30=120/30=4・・・(2)
三郎:
(x−30)/6+{60−(x−30)}/30=(4x−60)/30・・・(3)
(2)が4時間となるので4時間よりは短縮できない。
このとき(1)=(3) を満たす解を求めて、
300−4x=4x−60 を解いて、x=45
で(1)および(3)の値は4 となるので、このとき、三人ともにゴールする最短時間は、4(h) となります。
でもこれ以外の方法で短縮することができないことを示すのは難しいです。
【問題3−3】
可能です。方法は以下の通りです。
★ここまでで3人が同じ20kmの地点に到達しているのでこれを人を替えて以後2回繰り返せば良い。
★ここまでで3人が同じ40kmの地点に到達している。
太郎:
(15/30+2/6+3/6)+(3/6+2/6+15/30)+(15/30+|−10|/30+15/30) =1/2+1/3+1/2+1/2+1/3+1/2+1/2+1/3+1/2 =1/2×6+1/3×3 =4次郎:
(15/30+|−10|/30+15/30)+(15/30+2/6+3/6)+(3/6+2/6+15/30) =1/2+1/3+1/2+1/2+1/3+1/2+1/2+1/3+1/2 =1/2×6+1/3×3 =4三郎:
(3/6+2/6+15/30)+(15/30+|−10|/30+15/30)+(15/30+2/6+3/6) =1/2+1/3+1/2+1/2+1/3+1/2+1/2+1/3+1/2 =1/2×6+1/3×3 =4で三人とも4(h)になり、かつ、それぞれ歩いた距離は
◆石川県 Takashi さんからの解答
【問題1−1】
行きは120kmの道程を60km/hで進んだのだから、2時間。 帰りは120kmの道程を40km/hで進んだのだから、3時間。 よって、平均すると240kmの道程を5時間かけて進んだ事になる。 48km/h 【問題1−2】
山道を降りる時の速さは登るときの速さのちょうど2倍である。
山道を登るのにかかる時間を、t(h)とすると、
山道の片道の道程は、30t(km)
山道を降りるのにかかる時間は、t/2(h)
山道の平均時速は、
(2×30t)÷(t+t/2)=40(km/h)
平地の速さも40(km/h)だから、全行程の平均時速は40(km/h)
合計で4時間かかっているから、総距離は160(km)
【問題2】
最初の競争で、太郎が10km進むのにかかる時間と、次郎は、9.9km進むのにかかる時間は同じである。
2回目の競争では、太郎が10.1km進む事になる。
このとき次郎が進む距離は、
9.9×(10.1÷10)=9.999(km)
よって、太郎が1m差で勝。
【問題3−1】
3人を、A,B,Cとする。
最初にAとBがバイクに乗って、Cが徒歩でスタートする。
1時間30分後にBはバイクを降りて歩き出し、AはCを迎えに戻る。
【45km地点】
1時間 後にAとCは出会い、2人でバイクに乗ってゴールを目指す。
【15km地点】
1時間30分後に3人は同時にゴールに着く。
4時間
【問題3−2】
例えば、AとBがバイクに乗っていく時間をt、その後はBはバイクに乗らないものとする。
AとBがバイクで30t【km】進んだとき、Cは徒歩で6t【km】進んでいる。
その後、AとCは互いに向かい合って出会うまでに
(30t−6t)÷36=(2/3)t【h】かかる。
その後、AとCはバイクに乗ってt【h】進むと、
スタートから40t【km】の地点でBと出会う。
<a>
t=1.5−αのとき、【α>0】
3人が出会う地点はゴールから40α手前の地点である。
【所要時間4−(8/3)α時間】
Bはこの距離を歩いていくので、
40α÷6=(20/3)α【h】かかる。
AとCはバイクでいくので、
40α÷30=(4/3)α【h】かかる。
よって、最も遅くゴールに着くのはBで、全所要時間は、
4−(8/3)α+(20/3)α=4(1+α)
今、α>0なので、4時間より多くかかってしまう。
<b>
t=1.5+αのとき。【α>0】
3人が出会うのは、ゴールから40α過ぎた地点である。
【所要時間4+(8/3)α時間】
Bは歩いているので、ゴールには
(20/3)α【h】前に到着していた。
AとCはバイクなので、ゴールには
(4/3)α【h】前に到着していた。
よって、最も遅くゴールに着くのはAとCで、全所要時間は、
4+(8/3)α−(4/3)α=4(1+α/3)
今、α>0なので、4時間より多くかかってしまう。
よって、4時間以内にゴールする事は出来ない。
【問題3−3】
問3−1の方法だと、BとCは同じ距離【15km】を歩いているが、Aは全く歩いていない。
よって、全体の行程を3等分して、≪3−1≫と同じように行動した後
【所要時間1時間20分】、
役割を交代して3回繰り返すとちょうど4時間でゴールに到着しつつ、3人とも歩く距離が同じになる。
【10km】
◆広島県 清川 育男 さんからの解答
【問題1−1】
120÷60=2
120÷40=3
120×2÷(2+3)=48
答え 48km。
調和平均
2×60×40÷(60+40)
=4800÷100
=48
【問題1−2】
上りと下りの平均時速は調和平均により、
2×60×30÷(60+30)
=3600÷90
=40
全行程の平均時速が40kmとなる。
40×4=160
答え 160km。
【問題2】
太郎がχ時間でゴールしたとする。
太郎のバイクの平均時速 10/χ
次郎のバイクの平均時速 9.9/χ
二度目に太郎がゴールに要した時間
10.1/(10/χ)=(101/100)×χ
次郎がゴールに要した時間
10/(9.9/χ)=(100/99)χ
100/99−101/100
=(10000−9999)/9900
=1/9900>0
太郎の方が早くゴールしたことになる。
| 10− | 9.9 ――――― χ | × |
101 ――――― 100 | ×χ |
答え 太郎が1m勝つ。
【問題3−1、3−2】
3人とも待ち時間がないことが最短時間でゴール出来る条件である。
このことは、3人が同時にゴールすることである。
太郎がバイクを運転して次郎をχkmのところでおろす。
次郎はゴールをめざして歩く。
同時に歩いて出発した三郎を迎えに太郎はバイクで引き返す。
出会ったところで三郎をバイクにのせてをゴールめざす。
そのようになる地点がχkmでもある。
また三郎が歩いた距離をYkmとする。
| χ ―― 30 | + |
60−χ ――――― 6 | = | Y ―― 6 |
+ |
60−Y ――――― 30 | ...1) |
| 30×( | χ ―― 30 | + |
60−χ ――――― 6 | )= | 60+2×(χ−Y)...2) |
1)式を整理する。
χ+Y=60...3)
2)式を整理する。
3χ−Y=120...4)
χ=45、Y=15
45/30+15/6=4
答え 4時間。
次郎が歩いた距離15km、三郎が歩いた距離15kmと同じになる。
バイクを運転した太郎は120km、すなわち一往復したことになる。
●例
60kmの4分の3の地点で次郎をおろす。
次郎はゴールに向かって歩く。
太郎は三郎を迎えに引き返し、出会った地点で三郎をバイクにのせてゴールをめざす。
3人は同時にゴールインする。
最短時間でゴールインするためには、待ち時間がなく、かつ次郎と三郎の歩いた距離が同じで、しかもその距離が最小とならなければならない。
その距離をχkmとする。
太郎がバイクで走る距離は、
(60−χ)+(60−χ)=120(km)
120÷30=4(時間)
4時間が最短時間であることがわかる。
【問題3−3】
答え 可能です。
ドライバー役が3人がいるので、60kmを3等分して20km、3区間と考える。
20kmの4分の3の15km地点まではこび、迎えに戻るということを繰り返せばよい。
1)太郎がドライバー役で次郎をのせて15km地点でおろし、三郎を迎えに行き、出会ったとことで三郎をのせて20km地点に向かう。
ここで3人がそろう。
2)次郎がドライバー役で三郎をのせて35km地点でおろし、太郎を迎えに行き、出会ったところで太郎をのせて40km地点に向かう。
ここで3人がそろう。
3)三郎がドライバー役で太郎をのせて55km地点でおろし、次郎を迎えに行き、出会ったところで次郎をのせてゴールに向かう。
3人が同時にゴ−ルイン出来る。
バイクは120km走ったことになる。
120÷30=4
3人は10km歩いたことになる。
題意を満たしている。
◆千葉県 緑川 正雄 さんからの解答
【問題1−1の回答】
バイクに乗った距離÷(行きにかかった時間+帰りにかかった時間)= (120+120)÷(120÷60+120÷40)
答え 平均時速48km
【問題1−2の回答】
平地の距離÷40+坂の距離÷30+坂の距離÷60+平地の距離÷40=4であるから、両辺を120倍すると
3×平地の距離+4×坂の距離+2×坂の距離+3×平地の距離=480よって
6×(平地の距離+坂の距離)=480
平地の距離+坂の距離=80
ドライブした距離は80×2=160(km)
【問題2の回答】
太郎は次のレースでは、最初の距離の
(10+0.1)÷10=1.01(倍)の距離を走る。
太郎がゴールに着いた時、次郎は出発点から
(10-0.1)×1.01=9.999(km)の地点にいる。
よって、太郎は
10-9.999=0.001(km)
即ち1m差で次郎に勝つ。
【問題3−1及び問題3−2の回答】
ゴールに到着するまでに太郎、次郎、三郎の3人は
(1)
1人(A)は歩き、2人(B,C)はバイクに乗って進みある地点で1人(BがCを)を置いてバイクで引き返す。
(A)と(C)は歩き続ける。
(2)
バイクで引き返した人間(B)が最初に歩いていた人間(A)と出会った地点で、バイクに相乗りして前に進む。
(3)
バイク(AとB)は歩いている人間(C)に追いつく。のパターンを繰り返すことによりゴールに到着する。
[STEP1]…
(1)から(3)の1回の繰り返しで(3)にて3人が同地点に到着する時、平均時速が15kmである。
[証明]
(1)(2)(3)の各々の所要時間を各々s,t,uとすると
Aの進んだ距離 30×s+ 6×t+ 6×u
B及びCの進んだ距離 6×s+ 6×t+30×u
(上の式と同じ値)
(2)でAとBが出会う時点で
6×s+ 6×t=30×s-30×t
以上の関係式によりs:t:u=3:2:3を得る。
この時点までの平均時速は
(30×s+ 6×t+ 6×u)÷(s+t+u)
=(90+12+18)÷(3+2+3)
=120÷8
=15
[STEP2]…
(1)から(3)を何回か繰り返して(3)にて3人がゴールに到着する時の3人の平均時速は15kmである。
[証明]
[STEP1]より明らかである。
[STEP3]…
どんな方法であっても、ゴールに到着する時点での平均時速は15kmを越えない。
[証明]
(3)でバイク(AとB)は歩いている人間(C)に追い越してある地点まで行ってから、AかBが(Bとする)バイクで引き返し、バイクから降りて歩いた人間(A)が先にゴールに到着する場合
(AとB)が(C)と同地点になった時点での3人の平均時速が15kmなので、(A)が先にゴールに到着した時点でのAの平均時速は15kmより小さい。
よって、BとCの平均時速も15kmより小さい。
[STEP4]…問題3−1及び問題3−2の回答
(1)(2)(3)の1回の繰り返しで3人が同じにゴールした場合
30×s+ 6×t+ 6×u=60が成立するから、
所要時間s+t+u=4(時間)を得る。
一方[STEP3]より平均時速は15kmを越えないので、所要時間が4時間を下回ることはない。
4時間でゴール出来る方法は(1)(2)(3)の1回の繰り返しでゴールに到着するケースである。
【問題3−3の回答】
前述の事例では、
30×s+ 6×t+ 6×u=60であるから
s=1.5,t=1,u=1.5となるから、即ち、
Aは6×(s+t)=15(km)
Bは 0(km)
Cは6×(t+u)=15(km)歩く。
よって、(1)から(3)までを20kmごとに3回繰り返し、3回の各々におけるA,B,Cの役割を太郎、次郎、三郎の3人で平等に分担する事により3人の歩く距離は同じになる。
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