『今週の問題』第42回 解答


◆石川県 Takashi さんからの解答

≪1≫

Aは自転車で半周、徒歩で半周しているから、

(1÷20+1÷5)×60=15(分)

そのときBは、徒歩で半周してから、そこにおいてある自転車で半周する。

(1÷4+1÷15)×60=19(分)

≪2≫

Aが自転車に乗っている時間をt(時間)とする。

4÷20=0.2 だから、
 0<t<0.2

Aが自転車に乗りつづけたときにBにちょうど一周差となる時刻sは、

20×s=4×s+2
s=0.125(時間後)

<a>

0<t<0.125のとき、

Aは、自転車に乗ってから残りを歩いていくから、歩く距離は

4−t×20=4−20t

よって全所要時間は

t+(4−20t)÷5=0.8−3t(時間)

Bは、20t(km)歩いてから、自転車で残りを行くので、全所要時間は

 20t÷4+(4−20t)÷15
=(11/3)t+4/15

よって、t=0.08(時間)のとき、所要時間33分36秒が最低となる。

<b>

0.125≦t<0.2のとき

Aの所要時間は、<a>と同じく、
 0.8−3t(時間)

Bの所要時間は、
(20t−2)÷4+(6−20t)÷15
=(11÷3)t−0.1

よって、t=0.135(時間)のとき、所要時間23分42秒が最低となる。

答.Aは2周目のスタートから700m地点で自転車を乗り捨てると、23分42秒後に2人同時にゴールに到着する

≪3≫

Aが自転車に乗る時間をt(時間)、
Aが自転車に乗りつづけたとき、Bとちょうど一周差となる時刻をs(1)、
ちょうど二周差となる時刻をs(2)とする。
【0<t<0.3】

s(1)×20=s(1)×4+2
 s(1)=0.125(時間)

s(2)×20=s(2)×4+4
 s(2)=0.250(時間)

問2より、Aの所要時間は、
 1.20−3t(時間)…@ <a>

0<t<s(1)のとき、

Bの所要時間は、(11/3)t+0.40

@より、t=0.12(時間)のとき、所要時間は最も少なくて、50分24秒

<b>

s(1)≦t<s(2)のとき

Bの所要時間は、
(20t−2)÷4+(8−20t)÷15
=(11/3)t+1/30

@より、t=7/40(時間)のとき、所要時間は最も少なくて、1時間43分30秒

<c>

s(2)≦t<0.3

Bの所要時間は、
(20t−4)÷4+(10−20t)÷15
=(11/3)t−(1/3)

@より、t=0.25(時間)のとき、所要時間は最も少なくて、35分

答.Aは3周目にスタートから1kmの地点でBに自転車を渡したとき、所要時間は 35分


【コメント】

同時にという条件をはずして、できるだけ早く2人が3周するという条件だとこの解が正解だと思います。
その問題も面白いので、あえて掲載しました。


◆北海道 くーりー さんからの解答。

【問題1−1】

(1/20+1/5)*60=15[分]

【問題1−2】

(1/4+1/15)*60=19[分]

【問題2】

@

Aが1周目の途中で自転車を乗り捨てて、Bが1周目の途中で自転車を拾うと考えると、

X/20+(4-X)/5=X/4+(4-X)/15

これを解くと X=8/5=1.6[km]
かかる時間は
(1.6/20+2.4/5)*60=33.6[分]

A

Aが2周目の途中で自転車を乗り捨てて、Bが1周目の途中で自転車を拾うと考えると、

X/20+(4-X)/5=(X-2)/4+(6-X)/15

これを解くと X=27/10=2.7[km]
かかる時間は
(2.7/20+1.3/5)*60=23.7[分]

よって、Aの場合が答になる。
2.7[km]、23.7[分]

【問題3】

@

Aが自転車で走行中にBを追い抜かない場合、

X/20+(6-X)/5=X/4+(6-X)/15

これを解くと X=12/5=2.4[km]

Aが乗り捨てる時刻はスタート後
 2.4/20*60=7.2[分後]

Bが拾う時刻はスタート後
 2.4/4*60=36[分後]

つまり、Aが2.4[km]で乗り捨て、
かかる時間は
(2.4/20+3.6/5)*60=50.4[分]

A

Aが自転車で走行中にBを1度追い抜く場合、

X/20+(6-X)/5=(X-2)/4+(8-X)/15

これを解くと X=7/2=3.5[km]

Aが乗り捨てる時刻はスタート後
 3.5/20*60=10.5[分後]

Bが拾う時刻はスタート後
 1.5/4*60=22.5[分後]

つまり、Aが3.5[km]で乗り捨て、
かかる時間は
(3.5/20+2.5/5)*60=40.5[分]

B

Aが自転車で走行中にBを2度追い抜く場合、

X/20+(6-X)/5=(X-4)/4+(10-X)/15

これを解くと X=23/5=4.6[km]

Aが乗り捨てる時刻はスタート後
 4.6/20*60=13.8[分後]

Bが拾う時刻はスタート後
 0.6/4*60=9[分後]

これではAが乗り捨てる前にBが通り過ぎてしまうので、Aが2周したのちにBに追いついた時点で自転車を引き継ぐことになる。

その時点までのAの走行距離X[km]は、

X/20=(X-4)/4

これを解くと X=5[km]

3周を終えるのはAよりBが遅く、

時間は(1/4+5/15)*60=35[分]

つまり、Aが5[km]で乗り捨て、かかる時間は 35[分]


◆石川県 平田 和弘 さんからの解答。

【問題1−1】

Aは池の半周した地点(スタートより1kmの地点)で自転車を乗り捨てるので、

(1÷20)+(1÷5)=1/20+1/5=5/20=1/4時間=15分 となります。

【問題1−2】

Bは池の半周した地点(スタートより1kmの地点)で自転車に乗るので、

(1÷4)+(1÷15)=1/4+1/15=19/60時間=19分 となります。

【問題2】

Aが出発してから1周め(Xkm)で乗り捨てたとすると、2周するのに要する時間は

(X÷20)+{(4−X)÷5}=(16−3X)/20時間となります。

このとき、Bがこの自転車に乗れたとすると

(X÷4)+{(4−X)÷15}=(11X+16)/60時間かかるので、両者同時に2周完走するので、これらの時間が等しいので

(16−3X)/20=(11X+16)/60

これを解いて、X=1.6km となります。

このとき、2周するのは、
(16−3×1.6)/20=0.56時間=33分36秒後 となります。

Aが出発してから2周め(Xkm)で乗り捨てたとすると、2周するのに要する時間は

(X÷20)+{(4−X)÷5}=(16−3X)/20時間となります。

このとき、Bがこの自転車に乗れたとすると

{(X−2)÷4}+[{4−(X−2)}÷15]=(11X−6)/60時間かかるので、両者同時に2周完走するので、これらの時間が等しいので

(16−3X)/20=(11X−6)/60

かつ

Aが2周めでBに再び追いつくのはBが
{2÷(20−4)}×4=0.5kmの地点なので、

2.5≦X≦4

これを解いて、X=2.7km となります。

このとき、2周するのは、
(16−3×2.7)/20=0.395時間=23分42秒後 となります。

以上より、最も早い時間で2周し終わるには、Aは出発してから2.7kmのところで自転車を乗り捨てればよく、このとき2周し終わるのは出発してから23分42秒後となります。

【問題3】

問題2と同様に考えるが、問題2はAが1周目で乗り捨てたとすると、

(X÷20)+(6−X)/5=(X÷4)+(6−X)/15

かつ

0≦X≦2

これを解いて、解なしとなります。

2周目で乗り捨てたとすると、

(X÷20)+(6−X)/5={(X−2)÷4}+{6−(X−2)}/15

かつ

Aが2周めでBに再び追いつくのはBが
{2÷(20−4)}×4=0.5kmの地点なので、
2.5≦X≦4

これを解いて、X=3.5 で、このとき3周するのは、40分30秒後となります。

3周目で乗り捨てたとすると、

(X÷20)+(6−X)/5={(X−4)÷4}+{6−(X−4)}/15

かつ

Aが3周めでBに再び追いつくのはBが
{4÷(20−4)}×4=1kmの地点なので、
5≦X≦6

これを解いて、解なしとなります。

以上より、最も早い時間で3周し終わるには、Aは出発してから3.5kmのところで自転車を乗り捨てればよく、このとき3周し終わるのは出発してから40分30秒後となります。


【コメント】

同時にということを考慮すると、40分30秒が正解だと思います。


◆神奈川県 ひろ さんからの解答

【問題1−1】

1/5+1/20=15/60 15分

【問題1−2】

1/4+1/15=19/60 19分

【問題2】

Aが自転車を乗り捨てるまでの距離(xとおく)と、自転車を乗り捨ててからの距離(yとおく)に注目して解く。

ここで、AとBが完走するまでの時間(距離x+yに対して)


 x/20+y/5 [h] ---(1)


 y/15+x/4 [h] ---(2)

AとBが同時にゴールした時に両方が完走するまでの時間が最も短いから

x/20+y/5 = y/15+x/4 ---(3)

2周ならばx+y=4、3周ならばx+y=6とし、
ここでは一般化してx+y=2nとおく。

xとyの関係は方程式(3)を解く事により

x=2y/3

距離が2nのとき、これをx+y=2nに代入して

x=4n/5 , y=6n/5

これで、自転車を乗り捨てる場所が分かった。

完走するまでの時間は(1)または(2)にこれを代入して
84n/5 [m]

一周あたり16分48秒となります。

AがBを一周抜かす事も考えてみます。

Aが自転車を乗り捨てる場所をxとします。
Aは2+xだけ自転車にのります。
Aが2周するのにかかる時間は

(2+x)/20+(2-x)/5 ---(2-1)

Bが2周するのにかかる時間は

x/4+(4-x)/15 ---(2-2)

これが同じだとすると(2-1)=(2-2)で

x=7/10

(1)または(2)に代入する事でかかる時間は23.7分になります。

Aが自転車にのっている時間とBが歩いている時間を比べると、Aが自転車にのっている時間の方が短いので1周抜かす事ができます。

【問題3】

AがBを2周抜かすと考えます。

このときAが2周まわってからBと出会うのは1kmの所になります。

ここで自転車をBに渡したとしても同時にゴールする事は出来ません。
A 27分 B 35分 かかります。

次に、AはBを一周だけ抜かすとします。

Aが3周するのにかかる時間は

(2+x)/20+(4-x)/5 ---(3-1)

Bが3周するのにかかる時間は

x/4+(6-x)/15) ---(3-2)

x=3/2

(1)または(2)に代入する事で、3周するのにかかる時間は40.5分になります。


◆広島県 清川 育男 さんからの解答

【問題1−1】

池の半周は1km。
60×(1÷20)=3
60×(1÷5)=12
3+12=15
    答え 15分。

【問題1−2】

60×(1÷4)=15
60×(1÷15)=4
15+4=19
    答え 19分。

【問題2】

1周してXkmのところで自転車が乗り捨てられたとする。
0≦X<2。

60*(2+X)/20+60*(2−X)/5
=30−9X

60*X/4+60*(2−X)/15
=16+11X

30−9X=16+11X

X=0.7

30−9*0.7=23.7

上記以外は題意を満たさない。

答え 0.7km、23.7分

【問題3】

イ)
1周してXkmのところで自転車が乗り捨てられたとする。
0≦X<2。

60*(2+X)/20+60*(4−X)/5
=54−9X

60*X/4+60*(6−X)/15
=15X+24−4X
=24+11X

24+11X=54−9X
X=1.5

54−9*1.5=40.5                

ロ)
2周してXkmのところで自転車が乗り捨てられたとする。
0≦X<2。

60*(4+X)/20+60*(2−X)/5
=36−9X

60*X/4+60*(6−X)/15=24+11X

36−9X=24+11X

X=0.6

36−9*0.6=30.6

【おまけ】

m周してXkmのところで自転車が乗り捨てられたとする。
0≦X<2,n>m n,mは自然数。

60*(2m+X)/20+60*(2n−2m−X)/5
=24n−18m−9X

60*X/4+60*(2n−X)/15=8n+11X

24n−18m−9X=8n+11X

X=(8n−9m)/10

Xが解を持つためには、m≦8/9*n。

(2m+X)/20≦X/4
 自転車が乗り捨てられているための条件。

m≦4/7*n m=[4/7*n]

またX<2 であるから

n=2 のとき
 m=1、X=(8*2−9*1)/10=0.7

n=3 のとき
 m=1、X=(8*3−9*1)/10=1.5

n=4 のとき
 m=2、X=(8*4−9*2)/10=1.4

n=5 のとき
 m=2、X=(8*5−9*2)/10=2.2 不適

n=6 のとき
 m=3、X=(8*6−9*3)/10=2.1 不適

n=7 のとき
 m=4、X=(8*7−9*4)/10=2.0 不適

n=8 のとき
 m=4、X=(8*8−9*4)/10=2.8 不適

n=2〜4 のとき
 X=(8n−9m)/10 m=[4/7*n]


◆北海道 zero さんからの解答

【問題1−1】

Aの速さは
徒歩で分速5/60km、自転車で分速20/60kmである。

したがって、

 (かかる時間)(単位は分)
=1/(5/60)+1/(20/60)
=60/5+60/20
=12+3
=15
    答.15分

【問題1−2】

Bの速さは
徒歩で分速4/60km、自転車で分速15/60kmである。

Bは徒歩で1km、自転車で1km進むので、

 (かかる時間)(単位は分)
=1/(4/60)+1/(15/60)
=60/4+60/15
=15+4
=19
    答.19分

【問題2】

Aが出発してから、自転車を乗り捨てるまでにかかった時間をt分、2人が同時に2周し終わるのが、出発して からs分後であったとする。

まず、Aが1周目で自転車を乗り捨てるときを考えてみる。
すると距離の関係から、次が成り立つ。

20t/60+5/60(s-t)=4

4t/60+15/60(s-t)=4

この2式から、t=-495/34<0を得る。

しかしこれは明らかに不適当である。
ゆえにAが自転車を乗り捨てるのは、2周目であると考えてよい。

ここで、Aが2周目を出発してから、自転車を乗り捨てるまでにかかった時間を、新たにu分とおく。

このとき、

 (Aが2周するのにかかる時間)
=2/(20/60)+ u +(2 - 20u/60)/(5/60)
=-3u+30

 (Bが2周するのにかかる時間)
=(20u/60)/(4/60)+(4 - 20u/60)/(15/60)
=11u/3+16

この二つの時間が等しいとおくと、

-3u+30=11u/3+16
u=21/10

よって、Aが自転車を乗り捨てるまでに走行した道のりは、

2 + (20/60)*(21/10)=27/10=2.7

また、2周し終わるまでにかかる時間は、

-3*(21/10)+30=23.7

となる。

答.
Aは、出発してから2.7kmの所で自転車を乗り捨てればよい。
また、その時2周するのにかかる時間は23.7分である。


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