『今週の問題』第40回 解答


◆広島県 清川 育男 さんからの解答。

【問題1】

n=10

先手が1〜9のどの数を言っても、10を越えることは出来ない。
後手は次の1手で10を越える数を言うことが出来る。
後手必勝。

【問題2】

n=13

先手は3を言って、残り10にする。
後手は次の1手で10を越えることが出来ない。
先手必勝。

【問題3】

n=20

先手は5を言って、15を残す。
後手は次の1手で5を言って10残したいが、5は禁手。

後手が1〜4のとき、先手は残り10になる数を言う。
後は問題1に還元される。

後手が6〜9のとき、次の1手で勝負を決める数を言える。
先手必勝。

【問題4】

n=21

先手が1のとき、後手5。
残り15。先手5が禁手。

先手2〜9のとき、後手は残り10になる数を言う。
(先手の数+後手の数=11。)

後手必勝。

【問題5】

n=32

先手1のとき後手5残り26。
先手は5を言って残り21にしたいところであるが、5は禁手。

先手が1〜4の数のとき、後手は残り21になる数を言う。
後は問題4。

先手が6〜9の数のとき、後手は残り10になる数を言う。
後は問題1。

先手2〜9のとき
先手の数+後手の数=11。
残り21にする。
後は問題4に還元される。

後手必勝。

【おまけ】

n=33〜41のとき
残り32になるように先手が出来るので先手必勝。

n=42のとき
先手は5、残り37。
後手は5で残り32にしたいが5は禁手。

しかし、後手は8でがんばり残り29とする。
先手は8で残り21にしたいが8は禁手。

したがって、32または21は後手が残せる。

よって、後手必勝。

n=43〜51のとき
残り42になるように先手が出来るので先手必勝。

n=52のとき
先手は5。残り47。

後手は5が禁手なので残り42に出来ない。

後手が1のとき先手4。残り42。

2  3  42。
3  2  42。
4  1  42。
6  9  32。
7  8  32。
8  7  32。
9  6  32。

残り42または32は先手が残せる。
よって先手必勝。

n=53のとき
先手1。後手5。
先手5は禁手であるから42を残せない。

先手の数+後手の数=11になるように後手の数を決めれば42は後手が残せる。

したがって、後手必勝。

後手必勝の数列は、
0、10、21、32、42、53、64、74・・・・・、

階差数列
10,11,11,10,11,11,......

10+11+11=32。
32をサイクルにしていることがわかる。

n≡0
n≡10
n≡21 (mod 32)

即ち、nを32で割ったとき、剰余が0,10,21のとき後手必勝。

n=74のときも成立します。


◆石川県 平田和弘 さんからの解答

(問題1)

n=10 のとき

●1.
先手が5以外のどれを言っても後手が合計10になる数字を言えるので後手勝ち

●2.
また、先手が5を言ったときは、後手が6以上を言えばよい。
よってやはり後手勝ちとなります。

以上より、後手勝ちとなります。

(問題2)

n=13 のとき
まず、先手が3を言う。
残りが10で問題1よりここでの後手番勝ちとなるので、即ち先手勝ちとなります。

以上より、先手勝ちとなります。

(問題3)

n=20 のとき、

●1.
先手が1〜9(5以外)を言うと、後手が合計10になる数字を言えば、残り10となり問題1よりここでの後手番勝ちとなるので後手勝ちとなります。

●2.
先手が5を言うと、

・2-1.
後手が1〜4を言えば、先手がこの数字に対して合計5になるように言えば、残り10で問題1よりここでの後手番勝ちとなるので先手勝ちとなります。

・2-2.
後手が6〜9を言えば、先手がこの数字に対して合計15になるように言えば、足した合計がちょうど20になるのでので先手勝ちとなります。

上記より、2.の戦法でいけば先手勝ちとなります。

(問題4)

n=21 のとき、

●1.
先手が1を言えば、残り20で問題3よりここでの先手番勝ちとなるので後手番勝ちとなります。

●2.
先手が2〜9を言えば、後手がこの数字に対して合計11になるように言えば、残り10で問題1より、ここでの後手番勝ちとなるので後手勝ちとなります。

以上より、後手勝ちとなります。

(問題5)

(準備)

n=30および31のときについて考えます。

●1.
n=30 のとき、

・1-1.
先手が1〜8を言えば、後手がこの数字に対して合計9になるように言えば、残り21で問題4よりここでの後手番勝ちとなるので後手勝ちとなります。

・1-2.
先手が9を言えば、残り21で問題4よりここでの後手番勝ちとなるので先手勝ちとなります。

以上より、1-2.の戦法でいけば先手勝ちとなります。

●2.
n=31 のとき、

・2-1.
先手が1を言えば、残り30で上記1.(n=30 のとき)より、ここでの先手番勝ちとなるので後手勝ちとなります。

・2-2.
先手が2〜9(5を除く)を言えば、後手がこの数字に対して合計が10になるように言えば、残り21で問題4よりここでの後手番勝ちとなるので後手勝ちとなります。

・2-3.
先手が5を言えば、

2-3-1.
後手が1〜4を言えば、先手がこの数字に対して合計が5になるように言えば、残り21で問題4よりここでの後手番勝ちとなるので先手勝ちとなります。

2-3-2.
後手が6〜9を言えば、残り20〜17で問題2および3の解答過程よりここでの先手勝ちとなるので先手勝ちとなります。

以上より、2-3.の戦法でいけば先手勝ちとなります。

n=32 のとき

●1.
先手3〜9を言えば、後手がこの数字に対して合計が11になるように言えば、残り21で、問題4よりここでの後手番勝ちとなるので後手勝ちとなります。

●2.
先手が2を言えば、残り30で上記準備のn=30のときより、ここでの先手勝ちとなるので後手勝ちとなります。

●3.
先手が1を言えば、残り31で上記準備のn=31のときより、ここでの先手勝ちとなるので後手勝ちとなります。

以上より、後手勝ちとなります。

(おまけの問題)

n≡10(mod32) または n≡21(mod32) または n≡0(mod32)のとき後手勝ちとなります。・・(★)

●1.
n≡10(mod32) ・・・・・・(1) のとき、

・1-1.
先手が5以外の手でスタートすると、(1)の両辺より10を引いて、

(n−10)≡0(mod32) となります。

・1-2.
また、先手が5の手でスタートすると、後手は8の手を選択すればよい。

(1)の両辺より13を引いて、

(n−13)≡-3(mod32) 即ち、(n−13)≡29(mod32)

となりますが、ここで、先手は8の手を選択できないので、

(n−21)≡21(mod32) とはできない。

●2.
n≡21(mod32) ・・・・・・(2) のとき、

・2-1.
先手が2〜9でスタートすれば、後手はこの数字に合計したものが11となるようにすれば、残りが11減るので、(2)の両辺より11を引くと、

(n−11)≡10(mod32) となります。

・2-2.
先手が1でスタートすれば、残りが1減るので、(2)の両辺より1を引くと、

(n−1)≡20(mod32)

となりますが、実はこの状態は先手5でスタートすると先手勝ちであることがわかります。

●3.
n≡0(mod32) ・・・・・・(3) のとき、

・3-1.
先手が2〜9でスタートすれば、後手はこの数字に合計したものが11となるようにすれば、残りが11減るので、(3)の両辺より11を引くと、

(n−11)≡-11(mod32) 即ち、(n−11)≡21(mod32)となります。

・3-2.
先手が1でスタートすれば、残りが1減るので、(3)の両辺より1を引くと、

(n−1)≡-1(mod32) 即ち、(n−1)≡31(mod32)

となりますが、実はこの状態は先手5でスタートすると先手勝ちであることがわかります。

以上の考察より(★)がわかります。

(感想)

n=42のときが障壁となっていました。
n=42のときずっと先手が5でスタートすると先手勝ちだと思っていましたが、実は後手には8といううまい手があって先手勝ちとはならないことにようやく気が付きこれに至りました。

奥が深くてまいりました。


◆北海道 くーりー さんからの解答

便宜的に、先手、後手通算の手数を○手目
(初手、2手目、3手目、…)と言うことにします。

【問題1】

後手有利(必勝)

例えば、先手(初手)が8以下であれば後手(2手目)は9、
先手(初手)が9であれば後手(2手目)は9以外何でも良い。

【問題2】

先手有利(必勝)

問題1のように残り10にして相手に手番を渡せば、自分が勝てるわけだから、先手(初手)は3と言って
(残り=13-3=10にして)、
後手に手番を渡せば、先手が問題1での後手の立場になれる。

【問題3】

先手有利(必勝)

先手(初手)が5であれば、後手(2手目)は5とは言えない。
後手(2手目)が1,2,3,4であれば、おのおの次の先手(3手目)は4,3,2,1とすれば残り10で後手番。
(=問題1)

後手(2手目)が6以上であれば、次の先手(3手目)でゴールである20に到達。

【問題4】

後手有利(必勝)

先手(初手)が2,3,…,9であれば、おのおの後手(2手目)は9,8,…,2とすれば、残り10で先手番。
(=問題1)

先手(初手)が1であれば、後手(2手目)は5とすれば良い。
先手(3手目)に5は言えないので、先手(3手目)が1,2,3,4であれば、おのおの後手(4手目)を4,3,2,1とすれば、残り10で先手番。
(=問題1)

先手(3手目)が6以上であれば残り9以下となるので、後手(4手目)で終了。

【問題5】

後手有利(必勝)

先手(初手)が2,3,…,9であれば、おのおの後手(2手目)は9,8,…,2とすれば、残り21で先手番。
(=問題4)

先手(初手)が1であれば、後手(2手目)は5とすれば良い。
その後先手(3手目)に5は言えないので、先手(3手目)が1,2,3,4であれば、おのおの後手(4手目)を4,3,2,1とすれば、残り21で先手番。
(=問題4)

先手(3手目)が6であれば、残り20で後手番。
(=問題3)

先手(3手目)が7,8,9であれば、おのおの後手(4手目)に9,8,7とすれば残り10で先手番。
(=問題1)


◆東京都 Asami\(^ 。^)\ さんからの解答

【問題1】

先手がn(≦8)と言ったら後手は(例えば)9と言えばよい
先手が9と言ったら1と言えばよい

従って後手有利

【問題2】

先手は3と言えば、それ以降の手順は

(T)後手n(≦8)⇒先手9
(U)後手9⇒先手1

従って先手有利

【問題3】

先手n(≠5)⇒後手(10−n)とすれば
【問題2の(T),(U)】に帰着して先手は負けてしまうので、先手5としてみよう。

(T)後手n(≧6)⇒先手は8or9を言えば勝てる
(U)後手n(≦4)⇒先手(5−n)を言えば勝てる

従って先手は最初に5をだして(T)or(U)に従えば勝てるので
先手有利

【問題4】

先手1⇒後手5
先手n(≧2)⇒後手(11−n)とすればよいので

後手有利

【問題5】

だんだん様子が見えてきましたので表を作成してみます。

 
10後手必勝
11先手必勝(先手は1から始めればよい)
12先手必勝(先手は2から始めればよい)
13先手必勝(先手は3から始めればよい)
14先手必勝(先手は4から始めればよい)
15先手必勝(先手は5から始めればよい)
16先手必勝(先手は6から始めればよい)
17先手必勝(先手は7から始めればよい)
18先手必勝(先手は8から始めればよい)
19先手必勝(先手は9から始めればよい)
20先手必勝(先手は5から始めればよい)
21後手必勝
(なぜなら後手の手始めは12〜20から始まり、減らす数も重複しない)
22先手必勝(先手は1から始めればよい)
23先手必勝(先手は2から始めればよい)
24先手必勝(先手は3から始めればよい)
25先手必勝(先手は4から始めればよい)
26先手必勝(先手は5から始めればよい)
27先手必勝(先手は6から始めればよい)
28先手必勝(先手は7から始めればよい)
29先手必勝(先手は8から始めればよい)
30先手必勝(先手は9から始めればよい)
31先手必勝(先手は5から始めればよい)
32後手必勝
(なぜなら後手の手始めは23〜31から始まり、減らす数も重複しない)

従って後手必勝

【おまけ】

【n≡0,10,21(mod32)のとき後手必勝】の証明

以下では⇒は先手→は後手とし、上に書いてある数字は減らす数です。

(T)

n≡10(mod32)のとき

  ≠5
n ⇒  →n−10 とできるからn≡0(mod32)に帰着

  5   8
n ⇒n−5 →n−13として以下、

7〜5,3〜1
⇒     →n−21≡21

9 5 1〜4
⇒ → ⇒   →n−32≡10

9 5 6〜9
⇒ → ⇒   →n−42≡0

4 5
⇒ → ⇒   →n−32≡10

(U)

n≡21,0(mod32)のとき

  ≠1
n ⇒  →n−11 とできるからn≡10,21(mod32)に帰着

  1   5
n ⇒n−1 →n−6として以下、

1〜4
⇒    →n−11≡10,21

6〜9
⇒    →n−21≡0,11

(V)

(U)の場合で

6〜9
⇒    →n−21≡0,11における≡11がやっかいである。

つまり n≡0(mod32)のときで

  1   5    6〜9
n ⇒n−1 →n−6  ⇒

の場合を再考し直す必要がある。

また、n≧2として考えて良い
(n=32の場合は解決済み)

  1   5    7,9
n ⇒n−1 →n−6  ⇒  →n−22≡10なので

(ア)

  1   5    6
n ⇒n−1 →n−6  ⇒

(イ)

  1   5    8
n ⇒n−1 →n−6  ⇒

を考える。

(ア)の場合

  1   5    6 5 1〜4
n ⇒n−1 →n−6  ⇒ → ⇒   →n−22≡10

  1   5    6 5 6〜9
n ⇒n−1 →n−6  ⇒ → ⇒   →n−32≡0
(イ)の場合
  1   5    8 4  1,3
n ⇒n−1 →n−6  ⇒ →  ⇒  →n−22≡10

  1   5    8 4  5,6,8,9
n ⇒n−1 →n−6  ⇒ →  ⇒    ⇒n−32≡0

  1 5 8 4 2 1
n ⇒ → ⇒ → ⇒ → ⇒ →n−32≡0

  1 5 8 4 7 9
n ⇒ → ⇒ → ⇒ → ⇒ →n−43≡21
以上によって【n≡0,10,21(mod32)⇒後手必勝】が示された。

後手必勝がn≡0,10,21(mod32)に限る証明(即ち逆の証明)は
【n≡0,10,21以外(mod32)⇒先手必勝】を示せばよいが、これも地道にやればできると思います。
(でも、それだけの体力がないので勘弁して下さい!)

ただ、nが後手必勝ならば
n+1〜n+9はただちに先手必勝になるので、
n≡20,31のみを調べればよいので、できないことはないですね。


◆熊本県 小太りおじさん さんからの解答

【問題1】

後手有利
先手が1〜8までを選んだら後手は9を選んでOK!
9を選んでも2を選べば勝ち!

【問題2】

先手有利
先手はとにかく3を選ぶと残りは10
後は問1と同じ!

【問題3】

先手有利
まず合計を10にするのがポイント。
先手で5を選んだら次は5を選べない。
5未満を選んだら和が11になるように数を選ぶ。
後は、問1と同じ。

【問題4】

後手有利
まず和が11になるようにする。
1を選んだら5を選べば都議は5を選べないから、後は問3と同じ。
1以外を選んだら我が11になるように選んであとは問1と同じ。

【問題5】

後手有利

まず和が11になるようにする(問い4と同じ)。
次に和が22になるようにする(問い4と同じ)。
後は、問1と同じ。


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