◆広島県 清川 育男 さんからの解答
3n個 n回以外、規則性が判りません。
3個 1 回で達成 6個 3 回で達成 9個 2 回で達成 12個 3 回で振り出しに戻る 15個 4 回で振り出しに戻る2187個までの結果はこちらです。
◆東京都 明 さんからの解答
【問題1】
9回
【問題2】
[求め方1]
1回のシャッフルでカードがどのように動くかを記述します。
【問題1】の例では以下のようになります。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 3 6 9 12 15 18 2 5 8 11 14 17 1 4 7 10 13 16この表を順に追うとカードがどのように移動するかが判ります。
1→3→9→8→5→15→7→2→6→18→16→10→11→14→4→12→17→13→
(カードの動きは逆回りとなります。)
このシャッフルの仕方によれば、カードの列の真ん中(この例では9と10の間)を中心として対称の位置(逆順の位置)のカードは対称的な動きをすることが判ります。
したがって、上記のように作成されたループの中に、逆順の位置のカードが1対でもあれば、ループに属する他のカードもループの中に逆順のカードを持ち、すべてのカードが同一回のシフトで、逆順のカードの位置に移ることが保証されます。
【問題1】では「1」に対し逆順の「18」のカードがループ内にありますので、他のカードを確認することなく、逆順に並ぶことを言うことができます。
この場合「1」が逆順の「18」に到達する数9回が必要なジャッフルの数です。
m=9(n=27)のときループは次の6個になります。
各ループが逆順に並ぶまでの移動回数をj,kとすると、同時に逆順に並ぶためには、
適当なp,qに対し、j+2pj=k+2qk
よって j(2p+1)=k(2q+1)とならなければいけません。
したがって、ループのカードの数が 2n×奇数 で表わされるとき2の冪数が同じであれば同時にループが逆順に並ぶことが保証できます。
(ループのカードが1つのものは、中心のカードで不動です。)
以上から、m=9の場合も逆順に並ぶことを言えます。
この場合3回ですべてのループのカードが逆順の位置に並びます。
[求め方2]
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 3 6 9 12 15 18 2 5 8 11 14 17 1 4 7 10 13 16の列を見ると、元の数に対しシャッフル後の数字は、列の始めの方で
Kj-1=7 でKj=2となるとなることから
Kj≡3Kj-1(mod 19)を考えます。
Kj-1=13 でKj=1ですので、
これもKj≡3Kj-1(mod 19)が成立します。
一般的にKj≡3Kj-1(mod n+1)が成立することが確かめられます。
したがって逆順に並ぶかは、任意のkに対し、適当なpで下記の式が成立するかを確認すればよいことになります。
n+1-k≡3p・k(mod n+1)
変形して、(3p+1)k≡0 (mod n+1)
よって 3p≡-1≡n(mod n+1) を満足することが必要十分条件です。
n=18の時、p=9 で、n=27の時、p=3 で上式が成立します。
p が逆順に並ぶためのシャッフルの回数となります。
【問題3】
【問題2】の方法でm=3q (q≧1)の自明解はありますが、一般解は個別に確認する以外、うまい方法は解りませんでした。
計算機で逆順になる場合のmをリストアップしてみましたが規則性が見出せません。
逆順となるm 1,2,3,6,8,9,10,11,12,14,16,19,20,22,24,25,26,27,32,34,35,41,42,44,46,・・
少し前、52枚のカードを2つに分けて交互に混ぜ合わせるシャッフルを8回(この場合、前のカードを先に入れる)繰り返すと全く元へ戻るというTV番組をやっていました。
(カードマジックでは基本的な技だそうです。)
これも合同式で28≡1(mod51)で説明できることを理解しました。
カード遊びの中に数論の種が潜んでいるのが面白いですね。
◆愛知県 Y.M.Ojisan さんからの解答
【問題1】 9回
【問題2】
(−m)s≡−1 mod (N+1) となる s
【問題3】
上記 s が存在するとき。
∵ この置換は規則的であり、横一列の位置を左から 0,1 ・・・ N−1と番号付けるとき、
s回目のシャッフル後に Isの位置にあった数字は s+1回目には
Is+1=2m−m*Is mod (N+1)
の位置にあります。
この一般項を解くと
Is=K+(−m)s*(I0−K) mod (N+1)、
| ここで K= | 2m 1+m |
です。 |
逆順に並んでいるには少なくとも
(−m)s ≡−1 mod (N+1) でなければなりません。
さらに I0=0が N−1の位置に来れば完全に逆順が成立します
即ち 3m−1=K(1−(−m)s) mod (3m+1) かどうかが問題です。
m が偶数のときKの分母の1+mと1+3mは互いに素です。
従って単純に、
(3m−1)(m+1)−4m=−2m−2−4m=0 mod (3m+1)
で成立しています。
| m=2q−1(奇数)のとき K= | 2q−1 q |
、 |
| 3q−2= | 2q−1 q |
mod (3q−1) であればよく |
以上から (−m)s≡−1 mod (N+1) となる sが存在すればs回目に逆順になります。
なお −mと N+1=3m+1は互いに素なので
(−m)s'≡1 mod (N+1) になるs'は必ず存在します。
つまりs'回目に元に戻ります。
これ以上は一般化できなかったので、PC解をm=1〜50に対して示します。
空欄は解がないケースです。
| m | N | s | s' |
| 1 | 3 | 1 | 2 |
| 2 | 6 | 3 | 6 |
| 3 | 9 | 2 | 4 |
| 4 | 12 | 3 | |
| 5 | 15 | 4 | |
| 6 | 18 | 9 | 18 |
| 7 | 21 | 5 | |
| 8 | 24 | 10 | 20 |
| 9 | 27 | 3 | 6 |
| 10 | 30 | 15 | 30 |
| 11 | 33 | 8 | 16 |
| 12 | 36 | 9 | 18 |
| 13 | 39 | 4 | |
| 14 | 42 | 21 | 42 |
| 15 | 45 | 11 | |
| 16 | 48 | 21 | 42 |
| 17 | 51 | 6 | |
| 18 | 54 | 20 | |
| 19 | 57 | 14 | 28 |
| 20 | 60 | 5 | 10 |
| 21 | 63 | 16 | |
| 22 | 66 | 11 | 22 |
| 23 | 69 | 12 | |
| 24 | 72 | 6 | 12 |
| 25 | 75 | 9 | 18 |
| 26 | 78 | 39 | 78 |
| 27 | 81 | 4 | 8 |
| 28 | 84 | 16 | |
| 29 | 87 | 10 | |
| 30 | 90 | 6 | |
| 31 | 93 | 23 | |
| 32 | 96 | 24 | 48 |
| 33 | 99 | 20 | |
| 34 | 102 | 17 | 34 |
| 35 | 105 | 26 | 52 |
| 36 | 108 | 27 | |
| 37 | 111 | 12 | |
| 38 | 114 | 44 | |
| 39 | 117 | 29 | |
| 40 | 120 | 5 | |
| 41 | 123 | 15 | 30 |
| 42 | 126 | 63 | 126 |
| 43 | 129 | 12 | |
| 44 | 132 | 9 | 18 |
| 45 | 135 | 16 | |
| 46 | 138 | 69 | 138 |
| 47 | 141 | 35 | |
| 48 | 144 | 14 | 28 |
| 49 | 147 | 9 | 18 |
| 50 | 150 | 25 | 50 |
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