『今週の問題』第21回 解答


◆静岡県 ヨッシー さんからの解答。

【問題1】

16本

【問題2】

目盛の数は

1+1+2+2+3+3+4+4+5+5+6+6+7+7+8+8=72
角は 15個

72+15=87
   87秒(1分27秒)

【問題3】

2n番目の角に着く時間は、目盛の数が
 2×(1+2+3+・・・+n)=n(n+1)

角が2n−1個

よって、(n+1)(n+2)−3 秒後

28番目の角(n=14)に着くのが 15×16−3=237 秒後
1秒かかって向きを変え、もう2目盛進むと、240秒(4分)となる。
この区間の角から角の長さは15目盛なので、次の角までは13秒。


◆石川県 Takashi さんからの解答。

<T>点Aを原点、右方向にx軸、上方向にy軸を取る。
原点から、上に1m、右に1m、下に2m、左に2m、移動すると点(-1,-1)に到着する。

n周目に点(1-n,1-n)から点(-n,-n)まで一周するのに必要な距離L(n)は、
L(n)=(2n-1)+(2n-1)+2n+2n=8n-2

B(-4,-4)に到着するのにかかる距離Lは、
L=4
Σ
n=1
L(n)

 =72m

<U>点Aから点Bに移動して上向きになるまでの間に曲る回数を考えると、1周当り、4回
よって、点Bに到着するのにかかる時間Tは、

T=L×1+(4×4−1)×1

 【最後の周で点Bに着いた時、上向きになる必要が無いので、曲る回数−1】
 =1分27秒

<V>点A(0,0)から点Cn(-n,-n)に移動して上向きになるのに必要な時間をT(m)とすると、
T(m)=m
Σ
n=1
L(n)+4m

 =4m2+6m

ここで、T(7)=238だから、4分後は、7周した後2歩上に移動しているから、
上向きで点(-7,-5)にいる。

そこから、次の角(-7,8)に着くまでにかかる時間tは、

t=8−(−5)=13秒


◆広島県 清川 育男 さんからの解答。

【問題1】

点Bは点Aから左に4m、下に4mの位置にある。
渦巻き状に近ずくから、
横 4×2=8。 縦 4×2=8。

通過する直線の本数は、
8+8=16。

答え 16本。

【問題2】

横 1+2+3+4+5+6+7+8=36。
縦 1+2+3+4+5+6+7+8=36。
36+36+(16−1)=72+15=87。

答え 87秒。

【問題3】

直線の本数 1,2,3,4, 5, 6, 7,..
要する時間 1,3,6,9,17,22,27,..
直線の本数と要する時間の関係
n=2m−1 m2+2m−2
n=2m   m2+3m−1
n=29のとき m=15
 152+2×15−2
=225+30−2
=253

253−240=13

答え 13秒。

おまけ
1)
(1+(2m−1))(2m−1)+(m−n)
=4m2−m−n

答え 4m2−m−n。

2)

直線の本数
位置(6,5)(7,5)(7,7)(5,7)
要する時間


◆愛媛県の中学校3年生 阿部 さんからの解答。

問1)16本

問2)

頂点
12

上のようになるので、Nと秒は、N(N+1)
頂点は、  2N−1

よって、N(N+1)+2N−1

 8×9+16−1=87

87秒

問3)

240=N(N+1)+2N−1
241=N(N+3)
14×17=238
方向転換で1秒
15−2=13 13秒


◆群馬県の中学校3年生
 ゴリラーマンさん、モンゴルマンさん、太田 さんからの解答。

【問題1】

 16本

感想等

spiro.gif(太田、3年、女子)

【問題2】

 87秒


<式>
1×2+2×2+3×2+・・・+8×2+15=87
 (太田、3年、女子)


◆石川県 平田和弘 さんからの解答。

【問題1】

AからBへ進むまで1辺の長さがそれぞれ
1→1→2→2→.....→8→8と進んでいくので直線の本数は
8×2=16本の直線を進みます。

【問題2】

まず辺の長さの総合計を求めると
 1+1+2+2+.....+8+8
=2×{(2+8)+(3+7)+(4+6)+(5+1)}
=2×(10+10+10+6)
=2×36
=72 となります。

 次に角の数を求めます。
1辺の長さが1→1、2→2、...というように同じ長さで辺が変わるときの角の数は8あります。
また1辺の長さが1→2、2→3、....というように違う辺の長さで辺がかわるときの角の数は7あります。

従って求める角の数は8+7=15です。
上記より求める時間は72+15=87秒です。

【問題3】

4分=4×60秒=240秒にどの地点にいるか求めてみます。
上記問題2を利用して

(1+1+2+2+...+○+○)+(1+1+1+1+...+1)+(1+1+1+....1)≦240 
                          ↓               ↓
                         ○個              ○−1個
を満たす○を求めると○=14となります。
実際○=14として上の式より計算すると、
210+14+13=237となります。
 (1辺が14の長さが終わると237秒経っている。)

1辺が14→15への角で1秒加算されるので240秒では1辺が15の長さの最初の辺の2m進んだところにいることになります。
 (240−237+1=2)

従って、次の角までにかかる時間は
15−2=13秒となります。

おまけ(1)

m>n>0なのでmを中心に考えていく。
まずわかりやすくn=1として(本当は何でもよいが)
m=1,2,3,......の地点では求める地点Cは必ず1辺が2mの最初の辺上になります。

だから、1辺が2m−1までの直線の長さの総合計は
 {(1+1)+(2+2)+....+(2m−1)+(2m−1)}
=2×(2m−1)・2m/2
=4m2−2m

今いる地点の1辺の長さは2mだから半分の長さはmで
そこから高さnだけ上に上がった地点はm−nで求められる。

従って、地点Cまでの距離は
 4m2−2m+m−n
=4m2-m−nとなる。

感想

この問題は最初図形の問題として考えていましたが数字の列として考えると展開が見えてきました。
細かな注意点があるのでかなり難しいと思います。

おまけ(2)

N=奇数のとき

長さの合計は

 {(1+1)+(2+2)+..+{(N−1)/2}+{(N−1)/2}+(N+1)/2
=......
=(N+1)2/4・・・(A)
となるのでスタートからの長さが(A)の地点にいます。

また角の合計は(N-1)なのでAから進んだ時間は(A)に加算すると

 (N+1)2/4+N−1
=....
=(N2+6N−3)/4秒です。

N=偶数のとき

長さの合計は

 {(1+1)+(2+2)+..+(N/2)+(N/2)
=......
=(N2+2N)/4 ・・・(B)

となるのでスタートからの長さが(B)の地点にいます。

また角の合計は(N-1)なのでAから進んだ時間は(B)に加算すると

 (N2+2N)/4+N−1
=....
=(N2+6N−4)/4秒です。

おまけ(3)

この問題はT秒後に角にいるかどうかわからないので公式は導けませんでしたが、以下の要領で直線の本数は求められます。
まず、直線の本数と経過時間の関係を調べると

直線の本数経過時間
1、2(秒後)
3、4
5、6、7
8、9、10
11、12、13、14
15、16、17、18

となるので直線の本数をそれぞれ1つのグループと考えてある数(T)が与えられた時にTがどのグループに属するかを求めれば直線の本数がわかります。

グループ番号(N)が奇数のとき

グループの先頭の数は

(2+2)+(3+3)+..+{(N+1)/2}+{(N+1)/2}+1
=.......
=(N2+4N−1)/4

またこのグループの個数は(N+3)/2なので
(N2+4N−1)/4≦T<(N2+4N−1)/4+(N+3)/2

式を簡単にして
2+4N−1≦4T<N2+6N+5・・(A)

を満たす整数をみつければよいことになる。

グループ番号(N)が偶数のとき

グループの先頭の数は

 (2+2)+(3+3)+..+(N/2)+(N/2)+1
=.......
=(N2+4N)/4

またこのグループの個数は(N+2)/2なので

(N2+4N)/4≦T<(N2+4N)/4+(N+2)/2

式を簡単にして

2+4N≦4T<N2+6N+4・・・(B)

を満たす整数をみつければよいことになる。

実際はグループ番号がわかりませんが例えばT=100とすると
グループ番号Nがもし奇数とすると上記(A)を満たす整数は存在しない。

N=17としても
172+4×17−1≦400<172+6×17+5
356≦400<396 となり存在しない。

グループ番号Nがもし偶数とすると上記(B)を満たす整数はする。

N=18とすると
182+4×18≦400<182+6×18+4

396≦400<436 となり存在する。
従ってT=100秒のとき直線は18本となる。


◆和歌山県 たま さんからの解答。

【問題1】

点Bは点Aから下に4、左に4進んだ位置にある。
ロボットは縦は上・下・上・・、横は右・左・右・・と進むので縦、横それぞれの直線の数が偶数本の時ロボットは下、左に進む。

ここで、縦の直線だけで考えると直線の数が2n本の時ロボットはn目盛り下の位置にある。
つまり、ロボットが4目盛り下の位置に来るには
2×4=8本の直線を通ることになる。

横の直線でも同じ事がいえるので点Bに到着するまで
8+8=16本の直線を進む。

【問題2】

縦、横それぞれ直線の数が1本増えると進む距離も1目盛り増えるので点Bに着くまで縦、横ともに
1+2+3+4+5+6+7+8=36目盛り進む。

また、n本の直線でn-1個の角ができるので、点Bに着くまで
16-1=15本の角を通る。
よって、点Bに着くまでにかかる時間は
36+36+15=87秒つまり1分27秒になる。

【問題3】

【問題2】より、縦n本、横n本つまり2n本の直線を進んだ時、進んだ距離は1〜nの和の2倍になり、角の数は2n-1になる。
1〜nの和は1/2n(n+1)だから2n本の直線を進むのにかかる時間は
2×1/2n(n+1)+2n-1=n(n+3)-1秒になる。

点Aを出発してから4分後の位置は
n(n+3)-1≦240
n(n+3)≦241
0<n<15

つまり、2×14=28本から2×15=30本の間にいる。

28本の直線を進むのにかかる時間は14×17-1=237秒、
角を曲がるのに1秒かかるから4分後の位置はそこから縦に2目盛り進んだ位置である。

縦に14本進んだ位置から次の角までは15目盛り進まなければならないから、
15-2=13目盛り、つまり13秒かかる。

※nは自然数


◆埼玉県の中学校3年生 安田 奈央 さんからの解答。

【問題1】

16本

【問題2】

まず、Aから出発したロボットが最初の角を曲がるまでが、1秒。
向きを変えるのに、1秒。
あわせて2秒かかります。これを偶数とします。
次の角も偶数です。
次の角は、2秒かかります。向きを変えるのに、1秒。
あわせて3秒。これを奇数とします。

列をXとすると、
偶数の式は、2X と表せます。
奇数の式は、2X+1と表せます。

偶数と奇数の式は2つずつあるので、
 偶数の式は、4X
 奇数の式は、4X+2  と表せる。

 偶数奇数合計
1列目10
2列目1018
3列目121426
4列目161834
合計404888

最後の角度を曲がらないので 1を引くと答えは、87です。


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