『今週の問題』第207回 解答


今回はできるだけ多くの方の解答を掲載しました。
誤りも多いと思うのですが、ご容赦を。

◆神奈川県の小学生 Holly さんからの解答

【問題1】

【問題1−1】

「私」は結局、5歩で1段ずつ上がっていくことになります。
この方法で47段目まで上がったとき、あとは3歩上って50段目に着きます。
5×47+3=238

よって答えは、238歩目

【問題1−2】

【問題1-1】の直後、2歩下がって48段目。その後2歩上がれば50段目につくので、
238+2+2=242

さらに1歩上がって51段目(本当は50段までしかないのですが)につき、その後1歩下がって50段目につくので、
242+1+1=244

さらに1歩上がって49段目につき、その後1歩上がって50段目につくので、
244+1+1=246

さらに2歩上がって52段目につき、その後2歩下がって50段目につくので、
246+2+2=250

これ以上いくら「3歩上ったあと2歩下がる」を繰り返しても、明らかに50段目には来ません。

よって答えは、238歩目、242歩目、244歩目、246歩目、250歩目

【問題2】

【問題2−1】

3歩上がる→
1歩下がって3歩上がる→
2歩下がって4歩上がる→
3歩下がって5歩上がる→
4歩下がって6歩上がる→…
と考える。

そうすると、最初を除けば結局2歩ずつ上がってます。
(50-3)÷2=23…1

すなわち、「2歩上がる」を23回繰り返して50段目の1段手前に来ています。
規則性から23+2の25歩上がったところで50段目の1段手前に来たといえます。

その後24歩下がるため50段目の25段手前に着く。
そして25歩上がれば終了。

「24歩下がった」ときまでは、(24+1)×(24+1)=625
(奇数列の和は平方数ですからね)

そして25歩上がり、625+25=650

よって答えは、650歩

【問題2−2】

400=20×20
答えは20段目

【問題2−3】

555=23×23+26
23段目についてから24歩上がり、2歩下がって555歩。

答えは45段目

【感想】

個人的には【問題2-1】が一番難しかったです。
考え方もややこしくなってしまったし…。
今思うと、「50歩上がって49歩下がった時には、当然50段目に着いている」ことを利用して、巻き戻し(?)して考えたほうが良かったのかもしれません。


◆広島県の中学校2年生 吉田 周平 さんからの解答

【問題1−1】

(50 - 3) * 5 + 3 = 238歩

【問題1−2】

238 + 2 (2歩下がる) + 2 (下がった分上がる) = 242歩
242 + 1 (もう一歩上がる) + 1 (上がった分下がる) = 244歩
244 + 1 (もう一歩下がる) + 1 (下がった分上がる) = 246歩
246 + 2 (もう二歩上がる) + 2 (上がった分下がる) = 250歩

これで最後なので、答えは[1-1]も含めて、"238,242,244,246,250"歩の5つ

【問題1−3】

三歩上がって二歩下がる、という五歩を組にして考えると、五歩で一段上がっている事になるので、
100 / 5 = 20段目

【問題2−1】

「上がる」と「下がる」を繰り返していますが、x回目の「上がる」の後、(2x-1)段目に立っているとわかります。
よって、初めて51段目に来るのは、26回目の「上がる」の後だとわかります。
それまでに、627歩歩いているので、答えは,
627 - 1 = 626歩

【問題2−2】

x回目(一回目の「上がる」の後に0歩「下がった」とする)の「下がる」の後、(x2)歩歩いているとわかります。
よって、400歩目は、20回目の下がるをした時とわかります。
また、x回目の「下がる」の後、x段目にいるので、答えは20段目

【問題2−3】

555 = 576(= 242) - 21歩です。
よって、[2-2]より、576歩目は24段目にいる事になります。
従って答えは24 + 21 = 46段目

【おまけ2】

・正しく求める方法

x歩歩いた時、y段目にいると言うのをグラフに書くと、山と谷がだんだん大きくなりながら繰り返していることがわかります。
また、山の頂上を結ぶと、y = sqrt(4x - 3) に、
また、谷を結ぶと、y = sqrt(x) になることがわかります。

つまり、xが平方数の時、谷の底に来ることがわかります。
これを利用して、nに最も近い平方数をa2 (| n - a2 |がもっとも小さくなるようなa2)とすると、
n < a2 の場合、
{a + (a2 - n)}段目

n > a2 の場合、
{a + (n - a2)}段目

・いい加減な方法

山は、y = sqrt(4x - 3)、谷は、y = sqrt(x)で表されるので、間を取って、
(sqrt(4n - 3) + sqrt(n)) / 2

この方法だと、誤差が山と谷の部分でだんだん大きくなってくるので、あまり役に立ちません。

・正しく求める方法2

初めは谷の部分を基準に考えましたが、山の頂上を基準に求めることも出来ます。
最も近い山の頂上を、a (a + 1)歩とすると、

{2a + 1 - (n - a(a + 1))}段目 (n > a(a + 1)の場合)
{2a + 1 - (a(a + 1) - n)}段目 (n < a(a + 1)の場合)


◆神奈川県の中学校3年生 Ozza さんからの解答

【問題1】

n歩歩いたとき、登っている階段の段数をf(n)とします。
5歩歩くと必ず1段登っていることに注意すると、

f(n)=
 (n+4)/5 (n=5k-4)
 (n+3)/5+1 (n=5k-3)
 (n+2)/5+2 (n=5k-2)
 (n+1)/5+1 (n=5k-1)
 n/5 (n=5k)

となります(k:自然数)

【問題1−1,2】

f(n)=50を満たすnは
n=246,242,238,244,250ですので、
∴238歩目(1-1)

また、238,242,244,246,250歩目(1-2)

【問題1−3】

100=5・20に注意すると、
f(100)=100/5=20
よって、20段目

【問題2】

「1歩上がる」を1回目の動作、「2歩上がって1歩下がる」を2回目の動作のように
「n歩上がって、(n-1)歩下がる」をn回目の動作とします。
この時、1回の動作終了毎に1段ずつ登っています。

まず、n回目の動作終了までにかかる歩数はn2歩となります。

また、その時到達できる最も高い地点は上がる動作をし終えたときですから、1回の動作につき2段上がることになり、
(2n-1)段目となります。

またこの時、(n(n-1)+1)歩歩いています。

【問題2−1】

これより、(2n+1)段目については(n+1)回目の動作で初めて到達できますが、2n段目については分かりません。

しかし、n回目の動作では(2n-1)段目までしか到達できないことに注意すると、
2n段目については(n+1)回目の動作の途中に初めて通過することがわかります。

ということは、初めて2n段目を通過するのは初めて2n+1段目を通過する1歩前となります。

よって、問われている50段目とはn=26のときですから、
26(26-1)+1-1=650歩目となります。

【問題2−2】

400=202ですから、20回目の動作終了時です。
この歩き方においては1回の動作終了毎に1段ずつ登っていたので、20段目となります。

【問題2−3】

555=232+26
ですから、24回目の動作中です。24回目の動作で最も高い地点に到達しているのは
24(24-1)+1=553歩目ですから、下がっている途中ということになります。

よって、(2・24-1)-(555-553)=45段目にいることになります。

【おまけ1】

n回目の動作の中で動く範囲は(n-1)段目から(2n-1)段目ですから、50段目を通過するのは、26回目から49回目までの動作です。
n回目の動作において、50段目を通過するとすれば、それは、

(n-1)2+(50-(n-1))歩目・・・上昇中
(n-1)2+(50-(n-1)+2(n-(50-(n-1)))歩目・・・下降中

の2回です。

上記をそれぞれ簡単にすると、

(n2-3n+52)歩目
(n2+n-50)歩目

となり、上記の2通りの場合においてnに26から49を代入したものが求めるべき答えになると思います。

【おまけ2】

n歩の時、n以下(以上)でnに最も近い平方数を求めます。
(ルートを取って整数部分をとる)

これら2つの内より近い方をa2とすると、a2とnの差をとって、それをaに加えます。
これが答えになるかと思います。

例:

777歩の時、√777≒27.87・・・
777-272=48
282-777=7
よって、28をとって 28+7=35段目となります。


◆広島県の高校生 K・T さんからの解答

【問題1−1】

計算式 47×5+3=238(歩)

【問題1−2】

最初にa段に上った時の歩数(a≧3)で
またその段に行くのは a、a+4、a+6、a+8、a+12のときである。
よって50だんめにいるのは、238歩、242歩、244歩、246歩、250歩の時である。

【問題1−3】

n歩歩いた時にいる段の数はnが5で割れる時は n÷5である。
よって100÷5=20(段目)

【問題2−1】

これから上ろうとする時b段目にいる時次1番上まで上った時の段目は2b+1である。
よって2b+1=50の時b=24.5
これは整数ではないのでこれより大きくて24.5に1番近い数は25である。
よってb=25の時、次上れば50段目にいける。

またb段目にいる時の歩数はn2歩である。
よって50段目に最初に行くのは
252+25=625+25=650(歩)

【問題2−2】

400は202であるから答えは問題2−1の下から2行目から20段である。

【問題2−3】

√555の小数部分を切り捨てた値は23である。
bの値が23の時の歩数は529歩である。
よって残り555−529=26歩。

また上る段の数はb+1=24歩なので23段目に行ってから1番上まで上っても26−24=2歩あまる。
この値を引けば良いからいる段の数は
23+24−2=45(段目)

【おまけ1】

50段目にいる時の値は奇数回目行ってから偶数回目に行くのをする回数をx回目とする。
(つまり1回目→2回目の時x=1で3回目→4回目の時X=2・・・・9回目→10回目の時x=5)

その時かかる歩数は4x−2である。
偶数回目行ってから奇数回目に行くのをする回数をyとする
(つまり2回目→3回めのときy=1で4回目→5回目の時y=2・・・・10回目→11回目の時y=5)

その時かかる歩数は50−2yである。
また50−2y>0でないといけないので0<y≦25である(yは整数)
よって自動的にxの範囲は0<x≦26である(xは整数)

よって50段目にいるのは

650歩、652歩、700歩、706歩、752歩、
762歩、806歩、820歩、862歩、880歩、
920歩、942歩、980歩、1006歩、1042歩、
1072歩、1106歩 、1140歩、1172歩、1210歩、
1240歩、1282歩、1310歩、1356歩、1382歩、
1432歩、1456歩、1510歩、1532歩、1590歩、
1610歩、1672歩、1690歩、1756歩、1772歩、
1842歩、1856歩、1930歩、1942歩、2020歩、
2030歩、2112歩、2120歩、2206歩、2212歩、
2302歩、2306歩、2400歩、2402歩、2500歩(疲れる・・・)

【おまけ2】

√n(ルートn)の小数を切り捨てた値をcとする。
これから上ろうとする時の段のときc段目にいる。
また上ってる最中の時はc+n−c2 で範囲は0<n−c2 <c+1
また下り中の時は3c+2−n+c2 で範囲はc+1<n−c2 <2c+1である。

【感想】

こういう面白い数学のあるのはいいですねー^^年齢に関係なくとけるし、
なんてったって、解いた時の爽快感が1番(・∀・) イイ!ですね。
自分も多少問題を作るのは好きですよ{難易度は易しい〜普通までなら(汗)}


滋賀県 松尾 さんからの解答

【問題1−1】

歩数と段数の関係は以下のようになります。

歩数(n)  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 ... 
段数(N)  1 2 3 2 1 2 3 4 3  2  3  4  5  4  3  4  5  6  5  4  5 ... 
             *         *             *              *
はじめて50段目に上るのは3歩上った時(上の * 印)です。
3歩上った時の段数(N)は N=(n+2)÷5+2
( ただし n(歩数) = 3,8,13,18,... )

50段目になるのは (50-2)×5-2= 238 (歩目)

【問題1−2】

他の段、たとえば 3段目や 4段目が出現するパターンと同じなので、
最初に出現するのを +0歩目とすると、同じ段が出現するのは
+0、+4、+6、+8、+12 歩目
になります。

これに問題1−1の答 238を足して、
238、242、244、246、250 歩目です。

【問題1−3】

3歩上がり終える歩数は 3,8,13,18,..です。
98歩目の段数(N)は、 (98+2)÷5+2=22 (段目)
ここから2歩下がった段数が100歩目だから、答は20段目です。

【問題2−1】

上がり終えた時を一回と数えると、回数と歩数と段数の関係は

回数(i) 1  2  3  4  5  6  7  8 ...     i     ...
歩数(n) 1  3  7 13 21 31 43 57 ... 1+i×(i-1) ...
段数(N) 1  3  5  7  9 11 13 15 ...   2×i-1   ...
です。上がり終えた時、51段目になるのは、(51+1)÷2=26(回目)です。

i=26 の時の歩数は、1+26×25=651(歩目)です。
これの1歩前が50段目だから、650歩目ではじめて50段目になります。

【問題2−2】

20回目を上がり終えたとき、1+20×19=381 歩目、2×20-1=39 段目になります。
あと19歩ですが、これから19段(歩)下がるので、答は20段目です。

【問題2−3】

24回目を上がり終えたとき、1+24×23=553 歩目、2×24-1=47 段目です。
ここから2歩下がるから、47 - 2 = 45 (段目)になります。

【おまけ1】

簡単でなく申し訳ありませんが、50段目にいるのは以下の(*)印です。

25回目の上がりが終えて(601歩目、49段目)から、-24段 +25段(* 650歩目)+1段

26回目の上がりが終えて(651歩目、51段目)から、-1段(* 652歩目) -24段+24段(* 700歩目) +3段

27回目の上がりが終えて(703歩目、53段目)から、-3段(* 706歩目) -23段+23段(* 752歩目) +5段

28回目の上がりが終えて(755歩目、55段目)から、-5段(* 762歩目) -22段+22段(* 806歩目) +7段

29回目の上がりが終えて(813歩目、57段目)から、-7段(* 820歩目) -21段+21段(* 862歩目) +9段
と続きます。

この関係から 50段目にいるときの歩数は、

  i(回目)   25   26   27   28   29 ...        i           ...  50
上りのとき 650  700  752  806  862 ... 650+(i+24)×(i-25) ... 2500
下りのとき      652  706  762  820 ... 652+(i+27)×(i-26) ... 2500
(iは50までで、51以降はありません。)

【おまけ2】

上がり終えた時を一回と数えると、回数と歩数と段数の関係は(問題2-1を再掲)

回数(i) 1  2  3  4  5  6  7  8 ...     i     ...
歩数(m) 1  3  7 13 21 31 43 57 ... 1+i×(i-1) ...
段数(N) 1  3  5  7  9 11 13 15 ...   2×i-1   ...
まず、n歩に一番近い回数(i)を求めます。(√n が近いです。)

その時の歩数(m)は 1+i×(i-1)です。
nより小さなmになるようiを求めます。
(大きくても可ですが、ここでは小さい方をとります。)

その時の段数は 2×i-1 で求められます。
上がり終えた時の歩数ですから、次は i-1歩下り、i+1歩上がります。
合わせて n-m 歩を歩けば答になります。


◆北海道 ヒグマ さんからの解答

【問題1−1】

5つずつのブロックに分けると

  歩数 段数   歩数 段数   歩数 段数
A  1  1    6  2   11  3 
B  2  2    7  3   12  4
C  3  3    8  4   13  5
D  4  2    9  3   14  4
E  5  1   10  2   15  3

Aの横の行は(段数)×5−1 が歩数になります。
Bの横の行は(段数)×5−8 が歩数になります。
Cの横の行は(段数)×5−12 が歩数になります。
Dの横の行は(段数)×5−6 が歩数になります。
Eの横の行は(段数)×5   が歩数になります。
はじめて50段になるのは、Cの横の行にあるので
50×5−12=250−12=238歩目

【問題1−2】

50段目にいるときの歩数
<Cの横の行>は238歩目だったので、その周辺は

   歩数 段数  歩数 段数  歩数 段数
A 236 48 241 49 246 50
B 237 49 242 50 247 51
C 238 50 243 51 248 52
D 239 49 244 50 249 51
E 240 48 245 49 250 50
となっているので、50段にいるときの歩数は

238歩、242歩、244歩、246歩、250歩

の5通りとなります。

【問題1−3】

100歩目はA〜Eの中のEの中にあります。
つまり段数と歩数の間には、(歩数)=(段数)×5という関係があるので、
100=(段数)×5

したがって、20段目にいることになります。

【問題2−1】

歩数と段数の関係をまとまりにして、「ブロック番号」をつけていきます。

ブロック 歩 数 段数
   1   1  1 ・・・・1=2×(ブロック番号)−1

   2   2  2
   〃   3  3 ・・・・3=2×(ブロック番号)−1
   〃   4  2

   3   5  3
   〃   6  4
   〃   7  5 ・・・・5=2×(ブロック番号)−1
   〃   8  4
   〃   9  3

   4  10  4
   〃  11  5
   〃  12  6
   〃  13  7 ・・・・7=2×(ブロック番号)−1
   〃  14  6
   〃  15  5
   〃  16  4
☆1:各ブロック内の最大段数が奇数になっている。
☆2:各ブロック内の最少段数とブロック番号は一致する。
☆3:各ブロック番号の2乗がブロック内の最終歩数になっている。

こうすることで、ブロック番号とブロック内の最大段数、データの個数の関係が明らかになります。
はじめて50段に達するのは、ブロック内の最大段数が51段のときなので
51=2×(ブロック番号)−1
(ブロック番号)=26

ブロック   歩数  段数
  26  650  50
   〃  651  51
   〃  652  50・・・・歩数は676−24=652
   ・        ・
   〃  676  26
したがって、はじめて50段に達するのは650歩目

【問題2−2】

400歩目は、☆3より第20ブロックの最終歩数である。
このときの段数は20段である。

【問題2−3】

555歩目は、√555=23.56
つまり555歩は第24ブロックにある。

第24ブロックの最終歩数は576歩で24段にいる。
このブロックの最大段数は、2×24−1=47段

ブロック  歩数 段数
  24 553 47(最大段数)
   ・   ・  ・
   〃 576 24
このことから、555歩目は45段にいる。

【おまけ2】

n歩目のとき、N=int(√n)とおく。
(√nの整数部分をNとする。)

ブロック番号は、N+1
ブロック内の最大歩数は (N+1)2
ブロック内の最大段数は 2×int(n)+1

したがって、n歩目の段数は(||は絶対値記号)
 2N+1−|n−(N+1)2+N|


◆東京都 まっちゃん さんからの解答

【問題1−1】

3歩上って2歩下がるのを1セットと考えて、「5歩で1段上る」とすると、
セット数をn(n≧1)として5n歩目ではn段目にいることになります。

しかし初めてn段目に着くのは、n≧3の場合(n-2)セットを終了して(n-2)段目にたどり着く2歩前になります。

つまり 5(n-2)-2=(5n-12)歩目 で初めてn段目に着くということになります。

今の場合 n=50 なので 5×50-12=238 歩目

【問題1−2】

問題1と同様に考えます。

n段目(n≧3)にいるのは

(n-2)セット目の3歩目={5(n-3)+3}歩目
(n-1)セット目の2歩目と4歩目={5(n-2)+2}歩目と{5(n-2)+4}歩目
nセット目の1歩目と5歩目={5(n-1)+1}歩目と{5(n-1)+5}歩目

となるので、合計して(25n-30)歩となります。

今回も n=50 なので 25×50-30=1220歩

【問題1−3】

100歩目というのは100÷5=20セットを終了した時点ということなので、問題1の考察から20段目にいることが分かります。 

【問題2−1】

問題2ではn≧1として、「nセット目に、n段上って(n-1)段下がる。」を繰り返すことになります。

つまりnセット目では(2n-1)歩で1段上っていることになるので、
nセットを終えると「1+3+・・・+(2n-1)=n2 歩でn段上った。」ことになります。

また、nセット目中で一番高い位置にいるのは、「nセット目のn歩目」で、いるのは
『2n-1段目(←これを最高段と呼ぶことにします)」となります。

通算の歩数でいうと(n-1)2+n=n2-n+1歩目です。

最高段の高さはセット数に関して単調増加なので、初めて50段目に着くのは「初めて最高段の高さが50以上になるセット」と分かります。

25×2-1<50<26×2-1より26セット目の最高段の高さが初めて50を越え、26セット目の25歩目に初めて50段目に着きます。

よって252+25=650歩目となります。

【問題2−2】

202=400より400歩目はちょうど20セット目を終えた時点であり、問題2−1での考察により20段目にいることが分かります。

【問題2−3】

5550.5=23.5・・・ より232<555<242
また、555-232=26 より555歩目は24セット目の26歩目と分かります。

24セット目の26歩目というのは、24セット目の最高段から2歩下がったところなので
2×24-1-2=45段目にいます。

【おまけ2】

f(x)=x2とするとx≧0でf(x)は単調増加。
よってf(k-1) つまりn歩目はkセット目の {n-(k-1)2}歩目となる。

よって
{n-(k-1)2}≦k のとき k-1+{n-(k-1)2}=n-(k-1)(k-2)段目
{n-(k-1)2}>k のとき k-1+[2k-{n-(k-1)2}]=k2+k-n段目


◆千葉県 野口 哲也 さんからの解答

【問題1−1】

最初に3歩上った時点で3段目に着く。
その後は5歩ごとに到着段数が1増える。

よって(50-3)*5+3 = 238

238歩

【問題1−2】

上記の238歩は初めて着く歩数。
その後の行動(2歩下がるから開始)で上り(+)下り(-)の合計が同じになればよい。

(-2) → (+2)' + (+1) → (-1)' + (-1) → (+1)' + (+2) → (-2)' → (+3)

'がついている時点で同じになっており、それぞれ歩数は
4,6,8,12

ただし、50段までしかないので、途中で51以上になる{6,8,12}は除かれる。

よって{238,242}

50段より上にも段があるとするならば、
{238,242,244,246,250}

【問題1−3】

M歩目にいる段数は、5歩ごとに1増える。
Mが5の倍数なら、M/5
それ以外はMを5で割った余りに応じて以下の数を加える。

  0 → 0
  1 → 1
  2 → 2
  3 → 3
  4 → 2

この問題はM=100で5の倍数なので、
  100/5 = 20

20段

【問題2−1】

1回目の行動=1歩上0歩下 (1歩)
2回目の行動=2歩上1歩下 (3歩)
3回目の行動=3歩上2歩下 (5歩)
・・・
N回目の行動=N歩上N−1歩下 (2N−1歩)

それぞれの行動終了後の歩数はN2、段数はNである。

その後の(N+1)の行動で(N+1)歩上なので、
  N+(N+1) ≧ 50 (Nは最も小さい自然数)

これを解くと、N=25

25回目の行動後に25段上なら50段になるので、
  252 + 25 = 650

650歩

【問題2−2】

上とは逆に考えると、
M歩の時点で(int(sqrt(M)))(←これをNと置く)回目の行動が終了している。

M歩の時点でいる段数Sは、
M−N2 ≦ N+1のとき(歩数上だけ)

 S=N+(M−N2)=−N2+N+M

M−N2 > N+1のとき(歩数上のち下)

 S=N+(N+1)−((M−N2)−(N+1))
  =N+N+1−(M−N2)+(N+1)
  =N2+3N−M+2
特にM−N2=0のとき S=N

問題は400歩なので、M=400,M−N2=0
よって、S=20
20段

【問題2−3】

上の問題の公式を使う。

M=555
N=int(sqrt(555))=23
M−N2=26 > N+1=24

S=232+3×23−555+2=45

45段

【おまけ1】

50段より上にも段があるとする。

行動の回数  行動内容   合計歩数 最低段〜最高段
1回目の行動=1歩上0歩下 (1歩)(1段〜1段)
2回目の行動=2歩上1歩下 (3歩)(2段〜3段)
3回目の行動=3歩上2歩下 (5歩)(3段〜5段)
・・・
N回目の行動=N歩上N−1歩下 (2N−1歩)(N段〜2N−1段)
50段にいるときの歩数なので、最低段〜最高段の範囲内に50が含まれていればよい。
その範囲は、最初に最高段が50以上になるN 〜 (最初に最低段が51以上になるN)−1
2N−1 ≧ 50 〜 (N ≧ 51) −1
26 〜 50

それぞれについて、問題2−2の公式を使って歩数Mを求める。
また、それぞれの行動中には2回50段を通ることになるので、公式は両方使う。
ただし、26〜50というのは行動中の範囲であるから、実際には25〜49を代入する。

M−N2 ≦N+1のとき(歩数上だけ)
 S=−N2+N+M  だから、
 M=N2−N+50

M−N2> N+1のとき(歩数上のち下)
 S=N2+3N−M+2  だから、
 M=N2+3N−48

これを全て解いて行動順に並べると、

 650  652
 700  706
 752  762
 806  820
 862  880
 920  942
 980 1006
1042 1072
1106 1140
1172 1210
1240 1282
1310 1356
1382 1432
1456 1510
1532 1590
1610 1672
1690 1756
1772 1842
1856 1930
1942 2020
2030 2112
2120 2206
2212 2302
2306 2400
2402 2500
【おまけ2】

問題2−2参照(記号が違いますが)


◆東京都 明 さんからの解答

【問題2−1】

実際に各段数に歩数を記録してゆくと、次のことがわかります。

(1)下がり終わったときの歩数は段数の2乗になっている。
(2)下がり終わったところから上がる数は、下がり終わったときの段数+1。

50段目へはじめて到達するときの、上がり始める(直前に下がり終わった)段数は(2)から、
段数×2+1=50または段数×2=50 となります。
50の場合、段数=25 となります。

下がり終わったとき、25段にいるための歩数は(1)より25×25=625。
50段まで、さらに25段あがるため、総歩数は650歩となります。

【問題2−2】

400歩は20×20ですので(1)より下がり終わりの20段目にいます。

【問題2−3】

555より小さな2乗の数で最大のものは 23×23=529。
このとき23段目にいます。

ここから555-529=26歩を歩くことになりますが、23段目から上がる数は(2)より24段です。
24段上がったところから26-24=2段下がることになります。
したがって555歩目は23+24-2=45段目です。

【おまけ1】

【問題2−1】より、初めて50段目へ到達するときの上がり始めの段数は25段。

以下、下がり終わりの段数が50段になるまで、上がり始めの段数が25段から49段まで、上がり、下がりで2回、50段目を踏むことになります。

25段から 25歩、27歩
26段から 24歩、30歩
27段から 23歩、33歩
28段から 22歩、36歩
48段から  2歩、96歩
49段から  1歩、99歩

上がり始めの段数をnとするとn=25〜49で
n2+50-n ・・・上がり
n2+50-n+2(n+1+n-50)=n2+3n-48 ・・・下がり

【おまけ2】

ガウス記号[X](Xを越えない最大の整数)を使用して
g=[√(n-1)]として
段数=n-g2+g-2[(n-g2)/(g+1)](n-g2-g-1)

比較的簡単に電卓で求める方法として以下の方法を考えました。
√n(=R とする)を電卓で求める。
Rの整数部Nを引く(=R'とする)
R'×2×Nを計算する。

この値がN以下であれば小数点下を四捨五入してNに加えて段数とする。

Nを越えていれば0.5を加えて小数点下を四捨五入をして3N+2から引いて段数とする。
(もしくは四捨五入をした数からN+1を引いてこの数で 2N+1を引く)

以上の計算はR=(N+R')2=N2+2NR'+R'2(0≦R'<1)であることに基づきます。


 ◆ 問題へもどる

 ◆ 今週の問題

数学の部屋へもどる