『今週の問題』第185回 解答


◆千葉県 菜花子 さんからの解答


◆和歌山県 kasama さんからの解答

【問題1】

調査した範囲では、偶数列の最小は1で、狸の配置は以下の通りです。

○,×,○,○,
×,○,×,×,
○,○,×,○,
○,○,×,○

○,×,○,○,
×,○,○,○,
○,×,×,×,
○,×,○,○

○,×,○,○,
○,×,×,×,
×,○,○,○,
○,×,○,○

○,×,○,○,
○,×,○,○,
×,×,○,×,
○,○,×,○

○,○,×,○,
×,×,×,○,
○,○,○,×,
○,○,×,○

○,○,×,○,
×,×,○,×,
○,×,○,○,
○,×,○,○

○,○,×,○,
○,○,×,○,
×,○,×,×,
○,×,○,○

○,○,×,○,
○,○,○,×,
×,×,×,○,
○,○,×,○
【問題2】

調査した範囲では、奇数列の最小は1で、狸の配置は以下の通りです。

×,○,×,○,
○,○,×,×,
○,○,○,○,
×,○,○,×

×,○,○,×,
○,○,○,○,
×,×,○,○,
○,×,○,×

×,○,○,×,
○,○,○,○,
○,○,×,×,
×,○,×,○

○,×,○,×,
×,×,○,○,
○,○,○,○,
×,○,○,×
【おまけ】

上記の考察より
問題1・・・8通り
問題2・・・4通り


◆東京都 明 さんからの解答

【問題1】

○,×,○,○,
○,×,×,×,
×,○,○,○,
○,×,○,○
狸が10匹で縦または横が偶数にならない数の組み合わせは3,3,3,1のみ。
この組み合わせで斜めができるだけ偶数にならない配置を探しました。

【問題2】

×,○,○,×,
○,○,○,○,
○,○,×,×,
×,○,×,○
問題1と逆に、狸が10匹で縦または横の偶数の列が出来る だけ大きくなる組み合わせは4,2,2,2のみ。
この組み合わせで斜めができるだけ偶数になる配置を探しました。

【おまけ】

プログラムで狸10匹の配置を総当り(8008通り)をして適合するものをリストアップしました。
結果として、基本パターンは上記解以外にはありませんでした。

偶数列が最小になる配置は、裏返し、回転の8通り。
偶数列が最大となる配置は、対称性により裏返しが同型となるため、回転の4通りとなります。


狸の数を変えてどうなるか、2匹から15匹まで総当りをしてみました。
11匹、12匹の場合も基本解が1種類とわかりました。

偶数の列が必ず1列はできる最小の狸の数は?とか様々なバリエーションがありそうで面白いと感じました。
このような配置問題を統一的に扱える理論はあるのでしょうか。

狸の数 :  15 
チェック数 : 16 
最小適合数 : 4            MIN =  11 
最大適合数 : 12           MAX =  12 

狸の数 :  14 
チェック数 : 120 
最小適合数 : 12           MIN =  8 
最大適合数 : 30           MAX =  12 

狸の数 :  13 
チェック数 : 560 
最小適合数 : 16           MIN =  5 
最大適合数 : 4            MAX =  14 

狸の数 :  12 
チェック数 : 1820 
最小適合数 : 8            MIN =  3 
最大適合数 : 1            MAX =  18 

狸の数 :  11 
チェック数 : 4368 
最小適合数 : 8            MIN =  3 
最大適合数 : 4            MAX =  15 

狸の数 :  10 
チェック数 : 8008 
最小適合数 : 8            MIN =  1 
最大適合数 : 4            MAX =  16 

狸の数 :  9 
チェック数 : 11440 
最小適合数 : 32           MIN =  2 
最大適合数 : 16           MAX =  14 

狸の数 :  8 
チェック数 : 12870 
最小適合数 : 16           MIN =  1 
最大適合数 : 1            MAX =  16 

狸の数 :  7 
チェック数 : 11440 
最小適合数 : 8            MIN =  1 
最大適合数 : 16           MAX =  12 

狸の数 :  6 
チェック数 : 8008 
最小適合数 : 72           MIN =  1 
最大適合数 : 8            MAX =  11 

狸の数 :  5 
チェック数 : 4368 
最小適合数 : 8            MIN =  0 
最大適合数 : 24           MAX =  8 

狸の数 :  4 
チェック数 : 1820 
最小適合数 : 10           MIN =  0 
最大適合数 : 18           MAX =  6 

狸の数 :  3 
チェック数 : 560 
最小適合数 : 68           MIN =  0 
最大適合数 : 80           MAX =  3 

狸の数 :  2 
チェック数 : 120 
最小適合数 : 44           MIN =  0 
最大適合数 : 76           MAX =  1 

◆岩手県 utu さんからの解答

【問題1】

最小 1列 対称なものを除けば次の1通り

○○×○
××○×
○×○○
○×○○
(考え方) 縦横計について考えると、全部で10個を4列に配置するので、『4列とも奇数』『奇数偶数2列ずつ』『4列とも偶数』のどれかになるはずだが、2または4を減らすことを考えれば、『4列とも奇数』から考えるのが妥当である。

このとき、計が1である列の位置で場合わけすると、対称な図形を除けば、
(1)縦(1,3,3,3) 横(1,3,3,3)
(2)縦(1,3,3,3) 横(3,1,3,3)
(3)縦(3,1,3,3) 横(3,1,3,3)
以上3通りになる。
あとはこの条件に合うような配置をしらみつぶしに考えればよい。

(1)の形になるもの

 1333  1333  1333  1333
1○××× 1×○×× 1××○× 1×××○
3×○○○ 3○×○○ 3○○×○ 3○○○×
3×○○○ 3×○○○ 3×○○○ 3×○○○
3×○○○ 3×○○○ 3×○○○ 3×○○○

 1333  1333  1333 
1××○× 1×××○ 1×××○ 
3×○○○ 3×○○○ 3×○○○
3○○×○ 3○○○× 3×○○○
3×○○○ 3×○○○ 3○○○×
(2)の形になるもの
 1333  1333  1333  1333  1333
3×○○○ 3○×○○ 3○○×○ 3○○○× 3×○○○
1○××× 1×○×× 1××○× 1×××○ 1×○××
3×○○○ 3×○○○ 3×○○○ 3×○○○ 3○×○○
3×○○○ 3×○○○ 3×○○○ 3×○○○ 3×○○○

 1333  1333  1333  1333  1333
3×○○○ 3×○○○ 3×○○○ 3×○○○ 3×○○○
1××○× 1×××○ 1×○×× 1××○× 1×××○
3○○×○ 3○○○× 3×○○○ 3×○○○ 3×○○○
3×○○○ 3×○○○ 3○×○○ 3○○×○ 3○○○×
(3)の形になるもの
 3133  3133  3133  3133
3○×○○ 3×○○○ 3○○×○ 3○○○×
1×○×× 1○××× 1××○× 1×××○
3○×○○ 3○×○○ 3○×○○ 3○×○○
3○×○○ 3○×○○ 3○×○○ 3○×○○

 3133  3133  3133
3○×○○ 3○×○○ 3○×○○
1××○× 1×××○ 1×××○
3○○×○ 3○○○× 3○×○○
3○×○○ 3○×○○ 3○○○×
この中で最小のものは、はじめに述べた解である。
計が2または4の列が、1列であるものを発見した時点で、縦横計が『奇数偶数2列ずつ』『4列とも偶数』であるパターンは除外された。

≪ちなみに≫
配列は次のようにして作り出せる。
(1)の場合
基準とするのは縦計1の列と、横計1の列の交点に○がある配列。
左上の○とa〜iの中のどれか1箇所を選んで×に交換し、代わりに、その縦横の交点にある×を○に変える。

 基準とする配列  bを×にすると  eを×にすると
   1333      1333     1333
  1○×××     1××○×    1××○×
  3×abc     3○a×c    3×abc
  3×def     3×def    3○d×f
  3×ghi     3×ghi    3×ghi
ただし、bとd、cとg、fとhは対称な位置関係にあるので、一方だけ考えればよい。

【問題2】

最大 16列

対称なものを除けば次の1通り

×○○×
○○○○
○○××
×○×○
(考え方)

問題1と同じように縦横計が4222のパターンになるものをしらみつぶしに考えると、16通りの配列がある。(略)
その最大のものがはじめに挙げた解。

ただし、列は全部で18列あるので、2列までの損失が許されると考えると、下の図のように、縦横一方の計に奇数が入っても16列作れる可能性がある。
    4321   4411
   4○○○○  4○○○○
   2○○××  2○○××
   2○○××  2○○××
   2○×○×  2○○××
これは、行どうし、列どうしの入れ替えで、すべてのパターンを網羅できるはずですが、もう疲れたのでやめます。
予測ですが、計が2または4の列を多く作るには、対称図形である方が有利であると考えられるので、上のような可能性は排除していいのではないでしょうか。
(いまいち数学的でない)

【感想】

問題2のほうは、後半の可能性に気づいてしまった時点で時間切れです。


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