◆愛知県 Y.M.Ojisan さんからの解答
【問題1】

図中 4,9,5 位置と 3,7,8位置の2乗和は等しい。
9C3=84 の組み合わせから2乗和が等しくかつ数字がダブらない組み合わせを探すと下記の6組である。
図中 4,9 や 3,7 1,6 に入る数字の組み合わせは 9C2=36 通りあるが、それらは少なくとも 上表の2箇所に現れなければならず、そのような組み合わせは次の8組である。
| 1,6 | 2,3 | 2,7 | 3,7 | 3,8 | 4,5 | 4,9 | 5,6 |
これらの中から3組選んで、必要条件を満たすものを探すと次の2組である。
(1,6)−(3,7)−(4,9) と (2,7)−(3,8)−(5,6)
後者は総合計が3の倍数にはならず条件を満足できない。
結局 頂点が(2,5,8)で辺上が前者組み合わせであるものだけが解である。
【問題2】
線形和もすべて20に等しい。
【おまけ】
中心は333331である。
333331±Xが素数であるXをリストアップし、
p,q∈X集合,p+q , p−q∈X集合 を探索
◆栃木県の中学校3年生 KENちゃん(悟)さんからの解答
【問題1】
わかりやすく累乗した後の数で考えてみると、?には
1・4・9・16・25・36・49・64・81
の数が一つずつ入ることがわかります。
一辺の数の和の求め方
9つの数の和は、285。
そこに9つの数のうち3つの数をさらに足しますが(端の数は二回足すため)、足す3つの数の和は3で割り切れないといけません。
(285にその数を足して3で割り切れないと一辺の数の和が自然数じゃなくなってしまうから。)
9つの数を小・中・大の三グループに分けてみる。
小(1・4・9) 中(16・25・36) 大(49・64・81) となる。
各グループの左の数、中の数、右の数同士を足すと3で割り切れる数になることがわかる。
1+16+49=66(66÷3=22)
4+25+64=93(93÷3=31)
9+36+81=126(126÷3=42)
証明
それぞれのグループの数を元に戻して考えると、
小(1・2・3) 中(4・5・6) 大(7・8・9) となり、左の数、中の数、右の数いずれも
小→中→大=n→n+3→n+6 という関係になっていることがわかる。
ここから式を立てると
n2+(n+3)2+(n+6)2
=n2+n2+6n+9+n2+12n+36
=3n2+18n+45 因数分解すると
=3(n2+6n+15)
つまり3で割り切れる数になる。(nは1から3までの自然数)
ここでは一辺の数の和を求めるので、平均の値が必要となる。
つまりここでは(4・25・64)の3つの数を端の数とする。
すると一辺の和は (285+4+25+64)÷3=126 となる。
後は残りの数をうまく当てはめればいい。
(1・9・16・36・49・81をすべて使う)
4・25の辺は97足りない→97=16+81
4・64の辺は58足りない→58=9+49
25・64の辺は37足りない→37=1+36
数字を元に戻すと
の形になる。
【問題2】
それぞれの数を二乗して足さなくても、各辺の数の和は等しい。
2+4+9+5=20
2+3+7+8=20
5+1+6+8=20
◆鹿児島県の中学校3年生 31070W.K さんからの解答
【問題1】
各列の合計が等しいのだから、3列の合計数は、3の倍数になります。
1から9までの2乗をすべて足すと、285で3の倍数です。
つまり、各列で共有される、三角の数の2乗の和は、3の倍数になる必要があります。
その可能性があるのは、全部で21通りあります(図1)。
その21通りのそれぞれで、2乗の和を285にたしたものを3で割りました。
この数をXとします。
Xは最小で102、最大で141ということがわかったので、9の2乗である81が入りうるものを求めたらいいのではないのかと思い、21通りのXから、それぞれ81を引いたものをまとめました(A)。
また、1から8の乗数のうち、3つをたしたものを、図にまとめました(B)。
(A)と(B)のうち等しいものは、7通りあり、それらを順番に調べていくと、答えは、上から時計回りに、次のようになりました。
答え2,3,7,8,6,1,5,9,4

(A)と(B)のうち、等しいもの
21,29,41,42,45,49,53,56
【問題2】
各列の和が、20になる。不思議です。
◆大阪府の高校生 Alpha Omega さんからの解答
【問題1】
「?」の部分を
a
/ \
i b
/ \
h c
/ \
g ----- f ----- e ----- dとおく。
ただし対称性を考えて、a<d<g , b<c , e<f , h<i とする。
また、1辺の数の2乗の和をSとおく。
すると、
3S=(a2+b2+c2+d2+e2+...+i2)+(a2+d2+g2)
=(12+22+32+...+92)+(a2+d2+g2)
=285+(a2+d2+g2)
したがって、
S=95+(a2+d2+g2)/3
Sが整数であるためには、(a2+d2+g2) が3で割り切れなければならない。
ところである整数Nについて、
Nを3で割った余りとN2を3で割った余りとの関係を考えると、
Nが3で割り切れるとき、N2も3で割り切れる。
Nを3で割ったときの余りが1のとき、N2も1余る。
Nを3で割ったときの余りが2のとき、N2は1余る。
以上のことがいえるので、
a,d,gはすべて3で割り切れる、すなわち(a,d,g)=(3,6,9) であるか、あるいはどのa,d,gも3で割り切れない。
というふうに条件を絞り込めることができる。 また、
a2+b2+c2+d2 = S → b2+c2 = S-(a2+d2) ...(1)
d2+e2+f2+g2 = S → e2+f2 = S-(d2+g2) ...(2)
g2+h2+i2+a2 = S → h2+i2 = S-(g2+a2) ...(3)
である。
a,d,gについて考えられるすべての数の組み合わせとそれに対する(1),(2),(3)の値を表にしたのが表Kである。
表Jは2つの平方数の和を示している。
(1),(2),(3)の値が表Jに存在するか調べる。
(1),(2),(3)の値すべてが表Jに存在するとき以外は、a〜iの中で整数でないものが必ず存在する。
これにより候補を絞り込める。(表Kの青の部分が候補)
絞り込んだ値をさらに詳しく調べる。
(a,g,d)=(1,2,4)のとき、表より(b,c)=(4,9) →4が重複するので不適
(a,g,d)=(1,2,8)のとき、(b,c)=(7,8) →不適
(a,g,d)=(2,5,8)のとき、
(b,c)=(4,9) , (e,f)=(1,6) , (h,i)=(3,7) →適
(a,g,d)=(4,5,8)のとき、(b,c)=(5,8) →不適
(a,g,d)=(4,7,8)のとき、(b,c)=(3,8) →不適
したがって
(a,b,c,d,e,f,g,h,i)=(2,4,9,5,1,6,8,3,7) すなわち、
2
/ \
7 4
/ \
3 9
/ \
8 ----- 6 ----- 1 ----- 5のときのみ。
【問題2】
1辺の2乗の和が等しいだけでなく、単に1辺の和についても等しいことがわかる。
【おまけ】
答えは分かりませんでしたが、以下のようなことが分かりました。
魔法陣に入れる数の一の位に注目する。
すべて素数なので、一の位の数字は1,3,7,9の4つに限られる。
条件より数の和は106-7なので一の位の数字は3である。
すなわち、1,3,7,9の4つの数字を使うち、3つを使って(重複を許可)その合計の値の一の位の数字が3となるようにしなければならない。
その組み合わせは、
(1,1,1),(1,3,9),(3,3,7),(7,7,9)の4つ。
これを以下の手順で魔法陣に配置する。
(1)上の4つの組からうまく2組選び出しX状に配置する? ?
?
? ?
(2)穴の空いている部分を順次埋めていく
(3)矛盾の発生しないものが答えの候補。
すべての場合を調べると、111
111
111
の場合に限定される。
つまり、条件に合う素数は一の位の数字が「1」であるものだけである。
◆千葉県の大学生 きよっぴ さんからの解答
【問題1】
まず、使える整数のうち、偶数は2、4、6、8の4つ、奇数は1、3、5、7、9の5つである。
偶数を2n、奇数を2n+1とおき、それらの二乗について4を法とする剰余系を考えると、
偶数:(2n)2 = 4n2 0 (mod.4)
奇数:(2n+1)2 = 4(n2+n)+1 1 (mod.4)
となる。
4つの数の二乗が各辺で一致するには、まず剰余が一致しなければならない。
1) 各辺の剰余が0である場合。
それぞれの辺の4数が、すべて偶数か、すべて奇数でなければならないが、それは絶対に不可能。
2) 各辺の剰余が1である場合。
それぞれの辺で、偶数が3つ、奇数が1つであればよいが、それは偶数が足りず不可能。
3) 各辺の剰余が2である場合。
それぞれの辺で、偶数、奇数が2つずつであればよい。
それは、2つの頂点を偶数にし、その2頂点に挟まれない辺に1つずつ偶数を置いたときのみ可能である。
4) 各辺の剰余が3である場合。
それぞれの辺で、偶数が1つ、奇数が3つなければならないが、それは奇数が足りず不可能。
☆よって、各辺の4を法とする剰余はすべて2であり、頂点のうち2つは偶数で、1つは奇数である。
次に全ての辺の二乗の合計を考える。
1〜9は必ず一回は使われ、頂点の数字は2回使われるので、
12+22+32+42+52+62+72+82+92 = 285 に頂点の二乗が加わる。
また三辺の二乗の合計が一致するので、全ての辺の二乗の合計は3で割り切れなければならない。
ここで、3の倍数3n、3で割って1余る数3n+1、2余る数3n+2について、それぞれの二乗の3を法とする剰余系を考えると、
3の倍数:(3n)2 = 9n2 0 (mod.3)
1余る数:(3n+1)2 = 3(3n2+2n)+1 1 (mod.3)
2余る数:(3n+2)2 = 3(3n2+4n+1)+1 1 (mod.3)
である。
また、285 0 (mod.3) である。
つまり、285と3頂点の二乗の和が3の倍数になるには、
1) 3頂点すべてが3の倍数である場合。
2) 3頂点すべてが3の倍数以外である場合。
の2つが考えられるが、1)は☆より2頂点が偶数であることから不可能である。
(偶数で3の倍数は6のみ)
★よって、3頂点に来るのは3の倍数以外の数である。
以上より☆と★から、考えられる頂点の数の組合せは、
{1、5、7}から1つと、{2、4、8}から2つを使う場合の、9通りである。
それぞれの場合について、合計と可能な組合せを考えていく。
a) 頂点が(1、2、4)の場合。
すべての二乗の合計は 285+1+4+16 = 306 で、1辺の二乗の合計は102。
1と2に挟まれる2数の二乗の合計は 102-(1+4) = 97 だが、残りの数でこれをみたすものはない。
b) 頂点が(1、2、8)の場合。
すべての二乗の合計は 285+1+4+64 = 354 で、1辺の二乗の合計は118。
1と2に挟まれる2数の二乗の合計は 118-(1+4) = 113 だが、残りの数でこれをみたすものはない。
c) 頂点が(1、4、8)の場合。
すべての二乗の合計は 285+1+16+64 = 366 で、1辺の二乗の合計は122。
1と4に挟まれる2数の二乗の合計は 122-(1+16) = 105 だが、残りの数でこれをみたすものはない。
d) 頂点が(5、2、4)の場合。
すべての二乗の合計は 285+25+4+16 = 330 で、1辺の二乗の合計は110。
5と2に挟まれる2数の二乗の合計は 110-(25+4) = 81 だが、残りの数でこれをみたすものはない。
e) 頂点が(5、2、8)の場合。
すべての二乗の合計は 285+25+4+64 = 378 で、1辺の二乗の合計は126。
5と2に挟まれる2数の二乗の合計は 126-(25+4) = 97 で、(4、9)がこれをみたす。
5と8に挟まれる2数の二乗の合計は 126-(25+64) = 37 で、(1、6)がこれをみたす。
2と8に挟まれる2数の二乗の合計は 126-(4+64) = 58 で、(3、7)がこれをみたす。
これは求める解の条件を満たす。
f) 頂点が(5、4、8)の場合。
すべての二乗の合計は 285+25+16+64 = 390 で、1辺の二乗の合計は130。
5と4に挟まれる2数の二乗の合計は 130-(25+16) = 89 だが、残りの数でこれをみたすものはない。
g) 頂点が(7、2、4)の場合。
すべての二乗の合計は 285+49+4+16 = 354 で、1辺の二乗の合計は118。
7と2に挟まれる2数の二乗の合計は 118-(49+4) = 65 だが、残りの数でこれをみたすものはない。
h) 頂点が(7、2、8)の場合。
すべての二乗の合計は 285+49+4+64 = 402 で、1辺の二乗の合計は134。
7と2に挟まれる2数の二乗の合計は 134-(49+4) = 81 だが、残りの数でこれをみたすものはない。
i) 頂点が(7、4、8)の場合。
すべての二乗の合計は 285+49+16+64 = 414 で、1辺の二乗の合計は138。
7と4に挟まれる2数の二乗の合計は 138-(49+16) = 73 だが、残りの数でこれをみたすものはない。
よって、求める解はe)のときのみで、
5 / \ 9 1 / \ 4 6 / \ 2−−−3−−−7−−−8である。
【問題2】
二乗の和だけでなく、一乗の和(そのままの数)の和も、各辺で等しくなっている。
また並べ方にもよるが、3を法として合同な組
{1、4、7}、{2、5、8}、{3、6、9}が120°回転対称な位置にある。ちょっと綺麗かも。
◆広島県の大学生 うとんた さんからの解答
【問題1】
5
/ \
9 1
/ \
4 6
/ \
2 ―― 3 ―― 7 ―― 8
●285は3で割り切れる数であることを確認する。―(1)
●
ここで、それぞれの2乗の数を3で割った時の余りにより
A={1、2、4、5、7、8} (余り1)
B={3、6、9} (余り0)
に分ける。
●
三角形の頂点、すなわち重複分について考えると、(1)より、頂点の合計は3で割り切れなければならない。
よってAが3つ、もしくはBが3つのときのみ、成立する。
Bが三つの場合について、具体的に考えてみる。
(285+32+62+92)÷3=137
3と9を頂点とした辺において、合計137は成り立たない。
よってこれは不適。
つまりAが三つの頂点にある場合に成り立つ事がわかる。―(2)
●
さて、一辺における数の合計は
【3で割り切れる】
【3で割って1余る】
【3で割って2余る】
の三パターンだが、(2)から頂点は全てAなので、各辺の合計が全て同じパターンとなるためには
・3で割り切れるしか考えられない―(3)
・Bは、各辺に一つずつあり、二つ以上が存在する事はない ―(4)
事がわかる。
★
ここで、図を書き(割愛)Bの数字を各辺に固定して考える
図なしの説明のため、3を含む辺をX、6を含む辺をY、9を含む辺をZ、と仮におく。
●
辺Zについて考えてみると、3辺の合計は高々423である。
これは頂点に8、7、5と最大の数が配置された場合である事を加味して考えると、辺Zには、8も7も存在しえない事が分かる。―(5)
●
ここで、一辺における数の合計は奇数もしくは偶数である。
奇数となる組み合わせは
(?@)奇・奇・奇・偶
(?A)奇・偶・偶・偶
偶数となる組み合わせは
(?B)奇・奇・奇・奇
(?C)奇・奇・偶・偶
(?D)偶・偶・偶・偶
であるが、1〜9の中には偶数が4つに奇数が5つである事と、(4)から、
?Bと?Dの組み合わせはありえない。―(6)
●
(1)各辺の合計が奇数になるとする
辺Zに存在しえるのは、(5)から1、2、4、5であるので、
?@の組み合わせ、すなわち1、5、9、(2もしくは4)となる。
この合計は、111か123である
これを3倍して285から引いた数字が頂点の合計となるが、48および84は、7と8の配置を加味して考えると、 当てはまらない事になる。
よって各辺の合計は奇数とはならない。
(2)各辺の合計が奇数になるとする
(6)より、各辺には奇数と偶数がそれぞれ2つずつ配置されているので、
(1)と同様に考え、辺Zの組み合わせは
2、4、9、(1または5)となる
この合計は102か126である。
これを3倍して285から引いた数字、頂点の合計は21、93となるが、辺Zの対頂角の頂点部分には、5、7、8のいずれかが来ることから、前者はなりたたない。
よって辺Zの組み合わせは2、4、5、9となる。
●
頂点の合計は93となったわけであるが、辺Zの両端の頂点の合計は高々41なので、残りの頂点、すなわち辺Zの対頂角部には、8が入る。
●
辺Yについて見ると、6と8が存在している事から、既に合計は100となっている。
つまり7は入らず、1が入る事になる。
126-1-100=25
よって辺Yの組み合わせは
5→1→6→8
●
辺Xの残りの数字は、
126-(9+49+64)=4
よって辺Xの組み合わせは
2→3→7→8
以上より、最初に述べた答えが求められた。
【問題2】
・二乗せずそのまま足しても、等式が成立する
・頂点の数字は、3で割ると2余る
◆埼玉県 たまちゃん さんからの解答 2
4 3
9 7
5 6 1 8
各辺の自乗和は、126
上記三角形の頂点の自乗数を X Y Z とし、辺上の自乗数をA B C D E F とする。 X
A F
D C
Y B E Z
{X Y Z A B C D E F} = {1 4 9 16 25 36 49 64 81}
とすると、以下の式にモデル化できる。
X + A + D + Y = P
Y + B + E + Z = P
Z + C + F + X = P
また、次の性質を使用する。
性質1
自然数の自乗数の3の剰余は、元の数が3の倍数の時0、それ以外は1となる。
つまり、{9 36 81}は3で割り切れ、{1 4 16 25 49 64}を3で割ると1余る。
上記のモデル化した3式の辺々を加えると以下となる。
(X + Y + Z) + X + Y + Z + A + B + C + D + E + F = 3P
ここで、X + Y + Z + A + B + C + D + E + F は、1 4 16・・・81の和と等しく285となる。
これより、
X + Y + Z + 285 = 3P
X + Y + Z = 3P -285 = 3(P - 95)
となり、X + Y + Z が3の倍数であることが解る。
ここから、X Y Z の組合せは、{9 36 81} か{1 4 16 25 49 64}の任意の3つ のいずれかとなる。
後者は、全ての数が3で割って1余るため、3つを加えると3の倍数となるためである。
まず、{X Y Z} = {9 36 81}として、実際に数を総当りで当てはめると、いずれの場合も答に至らないことが解る。
これより、{X Y Z}は、{1 4 16 25 49 64}の任意の3つが候補となる。
この時点で、{X Y Z}は、6個から3個を抽出する組合せで20通りとなる。
次に、{9 36 81}がA B C D E Fにどのように配置されるかを考える。
例えば、A = 9 D = 36 B = 81 とすると、上記3式は、
X + 9 + 36 + Y = P
Y + 81 + E + Z = P
Z + C + F + Z = P
となるが、最初の式の左辺を3で割ると余りは2となる(X Yを3で割ると1余るため)が、2番目の式は3で割り切れ、3番目の式は3で割って1余る。
これより、{9 36 81}は各式に1つずつ配置されなければならない。
以上を整理して、改めてモデル化3式を書き直すと
X + A + 9 + Y = P --- (1)
Y + B + 36 + Z = P --- (2)
Z + C + 81 + X = P --- (3)
となる。
上記(1)(2)(3)の左辺を、再度3の剰余で考えると、
例えば(1)では、X A Y が余り1のため、左辺は、3で割り切れることが解る。
(2)(3)も同様である。
このことから、Pは3の倍数であることが解る。
一方、先の式で、X + Y + Z + 285 = 3P であったが、Pが3の倍数のため、
X + Y + Z + 285は、9の倍数となる。
この性質を利用して{X Y Z}を絞り込むと、以下の8通りに絞られる。
X Y Z P 1 2 4 102 1 2 5 105 1 4 7 117 1 5 7 120 2 4 8 123 2 5 8 126 4 7 8 138 5 7 8 141さらに、{X Y Z}が全て偶数とすると、{A B C}は全て奇数になる。
これを(1)(2)(3)式にあてはめると、
偶 + 奇 + 9 + 偶 = P ---(1)
偶 + 奇 + 36 + 偶 = P ---(2)
偶 + 奇 + 81 + 偶 = P ---(3)
となるが、(2)式のみ左辺が奇数となり、当てはまらない。
{X Y Z}が全て奇数の時も同様である。
これらのパタンを除くと、上記8通りは、次の6通りに絞られる
X Y Z P 1 2 4 102 1 2 5 105 1 4 7 117 2 5 8 126 4 7 8 138 5 7 8 141ここからは、総当戦で調べる。
{X Y Z}が偶数、偶数、奇数の組合せの場合、
偶 + 奇 + 9 + 偶 = P ---(1)
偶 + 奇 + 36 + 奇 = P ---(2)
偶 + 偶 + 81 + 奇 = P ---(3)
または、
偶 + 偶 + 9 + 奇 = P ---(1)
偶 + 奇 + 36 + 奇 = P ---(2)
偶 + 奇 + 81 + 偶 = P ---(3)
が、成立するパターンである。
(これ以外は、(1)(2)(3)式の左辺の偶数・奇数が同じにならない)
どちらのパターンでも(2)式は同じであるため、(2)式を利用して
Y + B + 36 + Z = P --- (2)
Yには、2つの偶数のいずれか、Bには、2つの奇数をいずれかを入れてためせば良いので、(2)式の検証は、各通りに対して4回行なえばよい。
後は、(2)式が成立した時の残った数字で(1)が成立するかどうかを当てはめて見ればよい。
この結果、成立するパターンは、次の1とおりとなる。
X Y Z P 2 5 8 126
◆千葉県 トリガラJr さんからの解答
問題は1〜9の2乗と書いてありましたが
ここでは1,4,9,16・・・64,81を使って話を進めます.
三角形の3頂点をX,Y,Zとする.
またX,Y,Zに入る数もX,Y,Zで表すものとする.
(辺XYの和)+(辺YZの和)+(辺ZXの和)
=1+4+9+・・・+81+X+Y+Z=285+X+Y+Z・・・(1)
(辺XYの和),(辺YZの和),(辺ZXの和)は等しいことより(1)は3の倍数.
よって,285が3の倍数なので,X+Y+Zは3の倍数 ・・・?@
また一辺の和は(285+X+Y+Z)/3 ・・・?A
ここで1,4,・・・,81を9の剰余で分類する
A{9,36,81} 割り切れる
B{1,64} 余り1
C{4,49} 余り4
D{16,25} 余り7
さらにAは3の倍数であり,B,C,Dはいずれも3で割ると1余る.
?@よりX,Y,Zに入る数はAから3個,またはB,C,Dから3個のいずれか.
a-1)
X,Y,ZにAから3個いれるとする.X=9,Y=36,Z=81とする.
?Aより一辺の和は137.辺XYの中2個の和は
137−(9+36)=92.
これを満たす2数存在しないのでX,Y,ZにAから3個ではない.
a-2)
よってX,Y,ZはB,C,Dから3個選ばれる.
各辺の和を3で割ったあまりを考えることで各辺の中2個はそれぞれAから1個,B,C,Dから1個.
a-3)
X,YがBの要素とする
a-3-1)
辺XYの中2個をAから1個,Cから1個とすると辺XYの和を9で割ったあまりは6.
Cの残り1個,Dの2個のうちどれをZに入れても辺XZ,辺YZの少なくとも一方はA,B,C,Dから1個ずつになる.
それを9で割ったあまりは3.
辺XYに一致しない.
a-3-2)
辺XYの中2個をAから1個,Dから1個とすると辺XYの和は9で割り切れる.
Dの残り1個,Cの2個のうちどれをZに入れても辺XZ,辺YZの少なくとも一方はA,B,C,Dから1個ずつになる.
それを9で割ったあまりは3.
辺XYに一致しない
a-4)
X,YがともにCの要素,ともにDの要素のときもa-3)と同様.
a-5)
よってX,Y,ZはB,C,Dから各1個ずつ.
1,4,・・・,81は偶数4個,奇数5個
b-1)
X,Y,Zすべて偶数とする.
残り1個の偶数が入る辺は和が奇数,残り2辺は和が偶数で,各辺の和が一致しない.
b-2)Xのみ偶数とする.
辺XYと辺YZの中2個に入る偶数の個数は等しく,ZYの中2個に3個の偶数は入らないことから残りの偶数は各辺に1個ずつ入る.
このとき辺XYの和は偶数,辺YZの和は奇数で一致しない.
b-3)
X,Y,Zすべて奇数とする.
X=1,Y=25,Z=49とする.
?Aより一辺の和は120.
辺XYの中2個の和は120−(1+25)=94.
これをみたす2数は存在しない.
b-4)
よってX,Y,Zは偶数2個,奇数1個
a-5),b=4)より
(X,Y,Z)=(64,4,25),(4,16,1),(16,64,49)
のいずれか.
c-1)
(X,Y,Z)=(64,4,25)とする.
?Aより一辺の和は126.
辺XYの中2個の和は,126−(64+25)=58
これをみたす2数は9,49.
同様にして辺YZの中2個は16,81,辺ZXの中2個は1,36.
c-2)
(X,Y,Z)=(4,16,1)とする.
?Aより一辺の和は102.
辺XYの中2個の和は,102−(4+16)=82
これをみたす2数は残りの数にはない.
c-2)
(X,Y,Z)=(16,64,49)とする.
?Aより一辺の和は138.
辺XYの中2個の和は,138−(16+64)=58
これをみたす2数は残りの数にはない.
よって解はc-1)のパターンに,一意に決まる.
このセットはもとの1,2,3・・・9でも各辺の和が一致するのですね.
◆東京都 明 さんからの解答
【問題1】
回転、裏返し、辺の2数の交換による違いを無視すると下記の一通りです。 2
4 7
9 3
5 1 6 8
下記プログラムで総当りをしました。
(10進BASICです。)
結果は1つの頂点を始めとし、順に数値を割り当てます。
結果
No. 1 2 4 9 5 1 6 8 3 7
-------------------------
DECLARE EXTERNAL SUB ZYUN
DIM N(9)
DIM D(9)
LET M=2 !2乗を指定
LET C=0
DATA 1,1,1,2,2,3,3,4,4
MAT READ N
DO
LET D1=0
LET D2=0
LET D3=0
LET D4=0
LET Y1=0
LET Y2=0
LET Y3=0
FOR J=1 TO 9
LET Z=J^M
SELECT CASE N(J)
CASE 1
LET D1=D1+1
SELECT CASE D1
CASE 1
LET Y1=Y1+Z
LET Y3=Y3+Z
LET D(1)=J
CASE 2
LET Y1=Y1+Z
LET Y2=Y2+Z
LET D(4)=J
CASE 3
LET Y2=Y2+Z
LET Y3=Y3+Z
LET D(7)=J
END SELECT
CASE 2
LET Y1=Y1+Z
LET D(2+D2)=J
LET D2=D2+1
CASE 3
LET Y2=Y2+Z
LET D(5+D3)=J
LET D3=D3+1
CASE 4
LET Y3=Y3+Z
LET D(8+D4)=J
LET D4=D4+1
END SELECT
NEXT J
IF Y1=Y2 AND Y2=Y3 THEN
LET C=C+1
PRINT "No.";C,
FOR J=1 TO 9
PRINT D(J);
NEXT J
PRINT
END IF
CALL ZYUN(9,EX,N)
IF EX=0 THEN EXIT DO
LOOP
IF C=0 THEN PRINT "解なし"
END
!順列の変更
EXTERNAL SUB ZYUN(K,EX,N())
DECLARE EXTERNAL SUB SEIRETU
LET EX=0
LET J=1
DO
IF J>=K THEN EXIT DO
IF N(K-J)<N(K-J+1) THEN
CALL SEIRETU(J,K,N)
LET L=1
DO
IF N(K-J)>=N(K-J+L) THEN
LET L=L+1
ELSE
LET B=N(K-J)
LET N(K-J)=N(K-J+L)
LET N(K-J+L)=B
LET EX=1
EXIT DO
END IF
LOOP
EXIT DO
ELSE
LET J=J+1
END IF
LOOP
END SUB
!配列の整列
EXTERNAL SUB SEIRETU(J,K,N())
LET D=K-J+1
LET E=K
DO WHILE D<E
LET B=N(D)
LET N(D)=N(E)
LET N(E)=B
LET D=D+1
LET E=E-1
LOOP
END SUB
-----------------------------------【問題2】
気がつくこと。
1.各辺の和が共に20。
2.数値を正三角形上に配置したとき、「5」を頂点とする2等辺三角形の頂点の和がすべて15。
3.したがって3×3の魔方陣の配置と何らかの対応が見られる。8 1 6
3 5 7
4 9 2
バランスをとるという意味では、当然似た性質が出てくるのでしょうが、論理的なつながりの有無まではわかりませんでした。
なお余計ですが、各辺の和が等しい配列は、プログラムのM=1として18種類の基本形が見つかりました。
ついでに、立方和以上では解がありませんでした。
(96 >86 + 76 + 66+ 56から6乗和以上は解なし。プログラムで5乗和まで、解なしを確認。)
【おまけ】
327871 338251 333871
339331 333331 327331
332791 328411 338791
N=106-7として、中心をcとして、cを通る、縦、横、斜めの4つの列を加算することにより
4N = 3N + 3c を得る
よって、c = N/3 = 333331(これは素数のはず)
縦、横、斜めが等しいことにより、変数p 、q として求める配列は、各項が素数であることを考えると下記のとおり。
c-(p+q) c+2q c+(p-q)
c+2p c c-2p
c-(p-q) c-2q c+(p+q)
以上からc+2x ,c-2xが共に素数となる2xをリストアップし、上記条件に合う最小の数値を探しました。
以下に素数の洗い出しプログラムと、条件に合う最小値の検出プログラムを示します。
-----------------------------------------
REM 素数の洗い出し
LET C=0
LET LC=0
FOR L=2 TO 333330 STEP 2
LET N=333331+L
CALL SOSUU(N)
IF S=1 THEN
LET N=333331-L
CALL SOSUU(N)
IF S=1 THEN
LET LC=LC+1
LET C=C+1
SELECT CASE LC
CASE 1
PRINT "DATA ";L;
CASE 5
LET LC=0
PRINT ",";L
CASE ELSE
PRINT ",";L;
END SELECT
END IF
END IF
NEXT L
PRINT "総数 : ";C
STOP
!素数/合成数のチェック
SUB SOSUU(K)
LET S=1
IF K=2 THEN EXIT SUB
IF K=3 THEN EXIT SUB
LET S=0
IF K=1 THEN EXIT SUB
IF MOD(K,2)=0 THEN EXIT SUB
IF MOD(K,3)=0 THEN EXIT SUB
LET M=INT(SQR(K))
LET J=1
DO WHILE 6*J-1<=M
IF MOD(K,6*J-1)=0 THEN EXIT SUB
IF MOD(K,6*J+1)=0 THEN EXIT SUB
LET J=J+1
LOOP
LET S=1
END SUB
END
---------------------------------------
REM 検出プログラム
DATA 300 , 342 , 540 , 690 , 762
DATA 858 , 1218 , 1320 , 1422 , 1512
DATA 1530 , 1782 , 1830 , 1842 , 1992
DATA 2118 , 2388 , 2478 , 2610 , 2892
DATA 2922 , 3042 , 3132 , 3198 , 3312
DATA 3468 , 3570 , 3858 , 3930 , 4038
DATA 4122 , 4278 , 4350 , 4410 , 4542
DATA 4788 , 4920 , 5082 , 5118 , 5352
DATA 5442 , 5460 , 5508 , 5760 , 5772
DATA 5820 , 6000 , 6042 , 6252 , 6348
DATA 6468 , 6852 , 7008 , 7188 , 7248
DATA 7392 , 7470 , 7518 , 7578 , 7602
DATA 7608 , 7872 , 8112 , 8130 , 8238
DATA 8310 , 8442 , 8520 , 8532 , 8742
DATA 8880 , 9012 , 9120 , 9750 , 9822
DATA 9888 , 9912 , 9972 , 10080 , 10200
LET M=80
DIM N(M)
MAT READ N
FOR J=4 TO M
FOR L=3 TO J-1
LET R2Q=2*N(L)-N(J)
LET RPQ=N(J)-N(L)
LET IPQ=0
LET I2Q=0
FOR K=1 TO L-1
IF RPQ=N(K) THEN LET IPQ=1
IF R2Q=N(K) THEN LET I2Q=1
NEXT K
IF IPQ*I2Q=1 THEN
PRINT "2p = ";N(J),"p+q = ";N(L),"2q = ";R2Q,"p-q = ";RPQ
STOP
END IF
NEXT L
NEXT J
PRINT "見つかりません"
END
------------------------------------
よくこのような問題を発想できますね。
尊敬!
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