【コメント】
おまけの問題はいくつかの解はわかりましたが一般的には解けていません。
継続して解答を募集します。
それにしてもシドニー数列という名称は今の季節にぴったりですね。
ちなみにおまけの問題の考案者はフィボナッチであり、この問題はフィボナッチつながりで出題しました。
◆東京都の中学校1年生 ゴンザレス田中 さんからの解答
1段目の数字をaとし、
2段目の数字をbとすると
下の表のように
17段目の数字は
610a+987bになる。
また、610a+987b=10×(61a+98b)+7b
になるから、
17段目の1けたの数字は、7bになる。
つまり、1段目がどんな数字であっても、17段目は、2段目の数字の7倍になるのである。
1段め a 2段め b 3段め a+b 4段め a+2b 5段め 2a+3b 6段め 3a+5b 7段め 5a+8b 8段め 8a+13b 9段め 13a+21b 10段め 21a+34b 11段め 34a+55b 12段め 55a+89b 13段め 89a+144b 14段め 144a+233b 15段め 233a+377b 16段め 377a+610b 17段め 610a+987b2段目が偶数の時は、17段目も偶数。
◆石川県の高校生 むろ さんからの解答
【問題1−1】
5
【問題1−2】
全て5
【問題2−1】
8のとき6
3のとき1
7のとき9
0のとき0
【問題2−2】
| ◆シドニー数列
シドニー数列とは フィボナッチの数列のような感覚で
初項6 第2項9 なら |
「1」 1,1,2,3,5,8,3,1,4,5,9,4,3,7,0, 7,7,4,1,5,6,1,7,8,5,3,8,1,9,0、 9,9,8,7,5,2,7,9,6,5,1,6,7,3,0、 3,3,6,9,5,4,9,3,2,5,7,2,9,1,0、 1,1,2,、、、、、、、、、、(繰り返し) 「2」 2,2,4,6,0,6,6,2,8,0,8,8,6,4,0, 4,4,8,2,0,2,2,、、、、、 「3」 1,3,4,7,1,8,9,7,6,3,9,2,1,3,、、、 「4」 8,4,2,6,8,4,、、、、 「5」 5,0,5,5,0,、、、、 「6」 0,0,0,、、、、シドニー数列は上の6組あり。その性質にある数の15項あとはすべて同じというものがあります。
(性質)
1ならば7,
2ならば4,
3ならば1,
4ならば8,
5ならば5,
6ならば2,
7ならば9,
8ならば6,
9ならば3,
0ならば0 となる。
また全ての組を合わせると、0から9の10個の数から2つ選んで並べる順列の組を全部取り尽くしている。
問題の1段目と2段目はこの2つを選ぶ作業だから、題意を満たす全ての組を取り尽くしている。
つまり問題の2段目と15段目の関係は上の(性質)の通りである。
【感想】
数ヶ月前に この数列のことを知りましたが、まさかこんなところで役に立つとはおもわなかったので、
ちょっとビックリです
、、、、。(^^)
◆兵庫県の高校生 オイラーの弟子のいとこ さんからの解答
【問題1−1】
0のとき・・・5
1のとき・・・5
2のとき・・・5
3のとき・・・5
4のとき・・・5
5のとき・・・5
6のとき・・・5
7のとき・・・5
8のとき・・・5
9のとき・・・5
【問題1−2】
すべて5になってますね
[ここまでの感想]
ここまでやっててっきり17段目の数は2段目の数と同じになると思ってしまいましたよ
でも・・・
【問題2−1】
8のとき・・・6
3のとき・・・1
7のとき・・・9
0のとき・・・0
【問題2−2】
結論:17段目の数は2段目の数に7をかけたものの1の位の数である
証明:
本当は一の位だけ持ってくるのですがあとで引いても差し支えがないので最後にまとめて引きます
1段目の数をa,2段目の数をbとすると17段目までの数は以下のように表せます
1段目の数 a 2段目の数 b 3段目の数 a+b 4段目の数 a+2b 5段目の数 2a+3b 6段目の数 3a+5b 7段目の数 5a+8b 8段目の数 8a+13b 9段目の数 13a+21b 10段目の数 21a+34b 11段目の数 34a+55b 12段目の数 55a+89b 13段目の数 89a+144b 14段目の数 144a+233b 15段目の数 233a+377b 16段目の数 377a+610b 17段目の数 610a+987bよって17段目の数は610a+987bの一の位の数となる。
ところで610aの一の位の数はaの値にかかわらず0となる
(なぜなら610a=600a+10a+0a)
よって17段目の数は987bの一の位の数となる
また987b=900b+80b+7bより
987bの一の位の数=7bの一の位の数 となる
ところでbは2段目の数だから17段目の数は2段目の数に7をかけたものの1の位の数である
[感想]
一問目だけやると本質が見えないっていうのはやっぱり数学ですね
◆広島県 清川 育男 さんからの解答
【前提】
フィボナッチ数列が関係しています。
1,1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,144,233,377,610,987
A(17)=610*A(1)+987*A(2)
A(17)≡7*A(2) (mod 10) ......(1)
【問題1−1】
A(2)=5
(1) より
A(17)=7*5≡5 (mod 10)
したがって、
A(1)=0,1,2,3,4,5,6,7,8,9
いずれの場合も17段目は5。
【問題1−2】
すべて、5。
【問題2−1】
A(2)=8
(1) より
A(17)=7*8≡6 (mod 10)
したがって、
A(1)=0,1,2,3,4,5,6,7,8,9
いずれの場合も17段目は6。
A(2)=3
(1) より
A(17)=7*3≡1 (mod 10)
したがって、
A(1)=0,1,2,3,4,5,6,7,8,9
いずれの場合も17段目は1。
A(2)=7
(1) より
A(17)=7*7≡9 (mod 10)
したがって、
A(1)=0,1,2,3,4,5,6,7,8,9
いずれの場合も17段目は9。
A(2)=0
(1) より
A(17)=7*0≡0 (mod 10)
したがって、
A(1)=0,1,2,3,4,5,6,7,8,9
いずれの場合も17段目は0。
【おまけ】
b,c,d,e,f,g は自然数で、(b,c)=1,e>d,f>g とする。
| a = | ( | b c | ) | 2 | ,a-5= | ( | d c | ) | 2 | ,a+5= | ( | e c | ) | 2 |
と表わせると仮定する。
b2-5c2=d2
b2+5c2=e2
| b2= | d2+e2 2 |
| c2= | e2-d2 10 |
d+e=f,e-d=g とおく。
| e= | f+g 2 | (1) |
| d= | f-g 2 | (2) |
| b2= | f2+g2 4 | (3) |
| c2= | f*g 10 | (4) |
(1),(2),(3),(4) より、f,gは偶数でなければならない。
f,gがピタゴラス数であるとすれば、f*g は 12の倍数でなければならない。
***(「今週の問題」にありました。)
(4)より、
f*g=12*12*10 とすると、c=12
f*g=12*12*10=1440
(f,g)=(2,720),(4,360),(6,240),(8,180),
(10,144),(12,120),(16,90),(18,80),
(20,72),(24,60),(30,48),(32,45),(36,40)
ピタゴラス数を満たすのは、
f=18,g=80
182+802=822
(1)より e=49
(2)より d=31
(3)より b=41
| a = | ( | 41 12 | ) | 2 |
| a+5= | ( | 49 12 | ) | 2 | 、a-5= | ( | 31 12 | ) | 2 |
は条件を満たす。
kを自然数とする。
| a = | ( | 41k 12k | ) | 2 |
| a | ( | 41 12 | ) | 2 | 41は素数, | ( | 3344161 1494696 | ) | 2 | 3344161は素数 |
| a-5 | ( | 31 12 | ) | 2 | 31は素数, | ( | 113279 1494696 | ) | 2 | 113279は素数 |
| a+5 | ( | 49 12 | ) | 2 | 49=72, | ( | 4728001 1494696 | ) | 2 | 4728001は素数 |
12=(22)*3 1494696=(23)*3*(72)*31*41
分母に 2*3*(72)*31*41 と前の素因数が現れるのは偶然ではないのでしょうね。
一般解が楽しみです。
◆宮城県 アンパンマン さんからの解答
【問題1−1】
5
【問題1−2】
必ず5になります。
【問題2−1】
6,1,9,0
【問題2−2】
1段目をa,2段目をbとします。
xi=xi-1+xi-2, x1=a,x2=bとすると
xn=fn-2 a+fn-1 b。
(fiはフィボナッチ数、f1=f2=1)
ゆえに
yn=7段目≡fn-2 a+fn-1 b (mod 10), 0≦yn≦9
x17=610a+987bより
y17≡7b (mod 10), 0≦y17≦9
b=5の場合、y17=5
ちなみにx7=5a+8b, x12=55a+89bより
(y7,y12)=(0,5)、(5,0) (aは偶数、奇数によります)
y17≡7b (mod 10), 0≦y17≦9 より
b=8 → y17= 6
b=3 → y17= 1
b=7 → y17= 9
b=0 → y17= 0
【おまけ】
| a = |
p2 q2 | , 題意より |
p2+5q2=r2,
p2-5q2=s2
(p,q,r,sは整数, (p,q)=1)
10q2=r2-s2=(r-s)(r+s)
(p,q)=1 と((r2,s2)≦(2p2,10q2)より
(r2,s2)=1 (2は有り得ない)
r-s,r+s両方偶数か奇数 と0≦s<r より qは偶数。
q=2mn ((m,n)=1)とすると
Case1:
r-s=2n2, r+s=20m2,
r=10m2+n2,
s=10m2-n2
↓
p2=100m4+n4
10m2=2uv, n2=u2-v2
↓
| u = |
g2+h2 2 | , v= |
g2-h2 2 | , n=gh |
g=3,h=1,m=2,n=3, p=41,q=12,
| a = | ( | 41 12 | ) | 2 |
Case2:
r-s=4n2, r+s=10m2
↓
r=5m2+2n2, s=5m2-2n2
↓
p2=25m4+4n4
| p = |
u2+v2 4 | ,2n2= |
uv 2 | ,5m2= |
u2-v2 4 |
(上と同じ、g=3,h=1,m=2)
u=9, v=1, m=2,n=3,p=41,q=12
| a = | ( | 41 12 | ) | 2 |
| a+5= | ( | 49 12 | ) | 2 | 、a-5= | ( | 31 12 | ) | 2 |
◆福岡県 古豚 さんからの解答
【問題1−1】
5
【問題1−2】
1段目の数がどんな数でも、17段目は 5
【問題2−1】
2段目の数が 8のとき 17段目の数は 6 2段目の数が 3のとき 17段目の数は 1 2段目の数が 7のとき 17段目の数は 9 2段目の数が 8のとき 17段目の数は 0【問題2−2】
17段目の数は、2段目の数を7倍したときの1の位の数
【おまけ】
| a = | 1050625 90000 | = | ( | 1025 300 | ) | 2 |
| a+5= | 1500625 90000 | = | ( | 1225 300 | ) | 2 |
| a-5= | 600625 90000 | = | ( | 775 300 | ) | 2 |
問題1、2は10の位を省略しないで足し算をすると、1段目の数をa、2段目の数をb

とすると、
n段目の数は F(n-2)×a+F(n-1)×b
17段目の数は 610a+987bとなります。
(係数はフィボナッチの数列)
◆愛知県 Y.M.Ojisan さんからの解答
【問題1−1】
全部5
【問題1−2】
17段目の数は1段目によらない。
【問題2−2】
6 1 9 0
【問題2−2】
17段目の数=2段目×7 の1の位。
17段目の数 =N1×(1段=1 & 2段=0のときの17段目の数)+ N2×(1段=0 & 2段=1のときの17段目の数) mod 10 =N1×0+N2×7 mod 10 =N2×7 mod 10また、N2は2段目の数に等しい.
【おまけ】
| a = | ( | 41 12 | ) | 2 |
問題を定式化すると、以下を満たす整数A,B,C,Dを見つけることである。
A2=B2−5D2=C2+5D2 ------(1)
| この時 a = | ( | A D | ) | 2 | -------(2) |
(1)より
(B−C)(B+C)=10D2
D=xyz とすると以下の2ケースが考えられる。
ただしx,y,zは互いに素な整数。
(A) B−C=2x2z & B+C=5y2z
(B) B−C=x2z & B+C=5*2y2z
途中省略するが(A)(B)いずれの場合も最終的に
γ2=(α'2)2+(10β2)2 -------(3)
にまとめられる。
さらに3による剰余を検討すると
γ2=(9α2)2+(10β2)2 -------(4)
を満足する整数α、β、γが存在するとき(1)を満たす整数があって、
| a = | ( | γ 6αβ | ) | 2 |
であることに至る。ちなみに
a±5 の分子
={(9α2)2+(10β2)2±180α2β2}
=( 9α2±10β2)2
α、βに数値を代入して探索すると
| よって a = | ( | 41 12 | ) | 2 | である。 |
| 因みに a+5= | ( | 49 12 | ) | 2 | 、a-5= | ( | 31 12 | ) | 2 |
【P.S.】
α、β≦20では約分後
41/12 以外の答えはない。
◆愛知県 Y.M.Ojisan さんからの解答(その2)
【おまけ】
a>5 であるので、
| a=X2+ | ( | 5 2X | ) | 2 | (≧5) とおけば |
| a±5=(X± | 5 2X | ) | 2 | であるので、 |
aが有理数Yの平方数であるとする。結局
| 曲線:Y2=X2+ | ( | 5 2X | ) | 2 |
さらに変形すると下記のピタゴラス定理の有理点であることが必要条件である。
曲線:1=α2+β2
| ここで α= | X Y | ,β= | 5 2XY |
α、βは有理数パラメータtを媒介として下記式で表せる.
| α= | t2−1 t2+1 | ,β= | 2t t2+1 |
以上から
| X2= | 5α 2β | = | 5(t2−1) 4t |
両辺に (2*5t)2を掛けると
(2*5*X*t)2=(5t)3−25(5t)であるので
10Xt=y 5t=xと置けば
楕円曲線:y2=x3−25x=x(x-5)(x+5)
の有理点を探す問題になる。
(0,0) (5,0)(-5,0)(-4,6) (25/4,75/8)。。。。
以下教科書抜粋
楕円曲線 y2=x3+ax+b 上の
2点、p1(x1,y1)、p2(x2,y2)に対して、
点p3(x3,y3)を対応させる演算を、以下のように定義する。
| λ= | y2−y1 x2−x1 | ,ν= | y1x2−y2x1 x2−x1 |
| λ= | 3x12+a 2y1 | ,ν= | −x13+ax1+2b 2y1 |
x3=λ2−x1−x2
y3=−λx3−ν
この演算によって、楕円曲線上の点は、群となり、かつ、この演算は可換(交換可能)なので、楕円曲線上の点は、この演算により加法群をなす。
以上の式で計算した √aを下記に示します。
有限個数なのか無限なのか分かりませんが、これ以降を浮動小数点で計算したところまだありそうです。
| 41 12 | , | 3344161 1494696 | , | 654686219104361 178761481355556 |
| 160443526614433014168714029147613242401001 50016678000996026579336936742637753055940 |
。。。。。。。。。。
◆ 問題へもどる
◆ 今週の問題へ