『拡張中点連結定理』解答


◆愛知県 知多高弓道部 さんからの解答。

【問題1】

点PからBCに平行線は1本しか引けないから点PQが中点になるのは明らか。

【問題2】

AP上にPC=PQとなる点Cを取れるとすると、不成立になる。
それは、BC<ABならば可能。

【問題3・4】

(1)と(2)は対等な条件なので問題1、問題2と同じになります。

【問題5】

「BCが他の2辺より長ければ」という条件を付けるのでどうでしょうか。
「3つを満たせば」というのはあっけなさすぎるので。

しかしどうも特に図形は論理の落とし穴がありそうであまり自信がないのですが。
中点連結定理を習ったとき、その名前の立派さと証明というものに出会ったこととで、大人になったような気分だったのを思い出します。
あのころは図形を好きだったのですが、大学に行ってすっかり幾何が苦手になってしまいました。
でも嫌いというわけではないのです。


◆宮城県 甘泉法師 さんからの解答。

【問題1】

平行線の同位角はひとしいので、△APQと△ABCは相似です。
相似比が1:2なので、
「(1)かつ(4) → (2)」と「(1)かつ(4) → (3)」がなりたちます。

【問題2】

「(2)かつ(3) -/-> (1)」の例

明らかに(2)かつ(3)かつ(1)である線分PQを引くことができます。
角Cが鈍角でQP < AQの場合に、Qから上記線分と同じ長さの線分をもうひとつひくことができます。

「(2)かつ(3) -/-> (4)」の例

この2本の線分について、同じ点をとおる平行線はひとつしかひけないことから
「(2)かつ(3) -/-> (4)」は明らかです。

【問題3】

(1)と(2)は底辺でない2辺のどちらをかんがえるかだけの違いなので、先の考察での役割をかえるだけで次がわかります。

「(1)かつ(3) -/-> (2)」
「(1)かつ(3) -/-> (4)」

【問題4】

(1)と(2)は底辺でない2辺のどちらをかんがえるかだけの違いですから、

「(1)かつ(4) → (2)」が成り立つので「(2)かつ(4) → (1)」は成り立つ。
「(1)かつ(4) → (3)」が成り立つので「(2)かつ(4) → (3)」は成り立つ。

【問題5】

以上で考えた正しい命題をあらためてかきます。

(1)かつ(2) → (3)
(1)かつ(2) → (4)
(1)かつ(3) -/-> (2)
(1)かつ(3) -/-> (4)
(1)かつ(4) → (2)
(1)かつ(4) → (3)
(2)かつ(3) -/-> (1)
(2)かつ(3) -/-> (4)
(2)かつ(4) → (1)
(2)かつ(4) → (3)
(3)かつ(4) → (1)
(3)かつ(4) → (2)


◆島根県の中学校3年生 支離滅裂 さんからの解答。

【問題1】

△ABCと△APQで

同位角より
∠ABC=∠APQ…1
∠ACB=∠AQP…2

1,2より二組の角がそれぞれ等しいので
△ABC∽△APQ

相似な図形の辺の比は全て等しいので

辺AB:辺AP=辺AC:辺AQ=辺BC:辺PQ=2:1

∴QはACの中点であり、辺2PQ=BCである。

【問題2】

これは、【問題1】で証明した相似と言う事が使えないので成り立たない。
具体的には、∠ACBと∠AQPが等しい事が言えないので成り立たない。

【問題3】

これは、【問題2】と同じ事を言っているので、成り立たない。
具体的には、∠ABCと∠APQが等しい事が言えないので成り立たない。

【問題4】

これは、【問題1】と同じ事を言っているので、成り立つ。

【問題5】

(1) PはABの中点
(2) QはACの中点
(3) 2PQ=BC
(4) PQとBCは平行

という4つの条件のうち2つを満たせば、他の2つの条件も満たす。
                ↓
四つの条件の内(4)と、もう一つの条件を満たせば、それ以外の条件も満たす


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