『中線、垂線で作る三角形』解答


◆東京都の高校生 もやし さんからの解答。

【問題1】

図1のように元の三角形を△ABCとし、辺AB,BC,CAの中点をそれぞれL,M,Nとする。

また、Aを通りBCに平行な直線とLMの延長との交点をPとする。

△ABCで中点連結定理よりAB//LM、すなわちAB//PLと、
AP//BC、すなわちAP//BLから、四角形ABLPは平行四辺形なので、
AP=BL

よって、BL=CLから、AP=CL

また、AP//CLなので、四角形ALCPも平行四辺形
故に、AL=PC  …(1)

また、PM=LM,LM=
AB=BNから、PM=BN


これとPM//BNより、四角形BMPNも平行四辺形なので、
BM=PN  …(2)

(1)(2)より、△PNCは△ABCの三本の中線で作った三角形といえる。

また、図2のように3点D,E,Fを定めると、この3点はNC,CP,PNの中点である。
(詳しい証明は省略)

PM=AN=
AB,MD=
LM=
ABより、
PD=(

)AB=
AB

MN=BL=
BC,ME=
CL=
BCより、
NE=(

)BC=
BC

AF=
AM=
ACより、
CF=(1−
)CA=
CA

以上より、
AB:PD=BC:NE=CA:CF=1:
なので、
△PNCの三本の中線で作った三角形は△ABCと相似である。

故に、三角形の各頂点から対辺に引いた3本の中線で三角形を作り、さらにその三角形の3本の中線で作った三角形は、もとの三角形と相似である。

また、その相似比は1:
なので、面積比は
2 :(
) 2=1:
16


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