『正三角形の存在』解答


◆滋賀県 一平 さんからの解答。

【問題1】

x軸,直線 y=1,直線 y=c (c>1)を l1, l2, l3とする。
平行な3直線を l1, l2, l3として,一般性を失わない。

今,A(0,0)を通る直線 y=x/m (m>0)を考え,
2との交点を B(m,1)とする。

点Bを原点を中心に60°回転して、直線 l3と交わったとしよう。

これは、回転による1次変換で求めることができ、y座標がcであることから、

m

2
+ 1

2
=c

これをmについて解くと、
m= 2c-1

よってB,Cの座標は

B( 2c-1

,1),C( c-2

,c)

となる。

逆にこのようなA,B,CはAB=BC=CAを満足する。
よって、3点A,B,Cは正三角形を作る。


◆静岡県 ヨッシー さんからの解答。

【問題2】

図のように、3本の平行線を、
l1,l2,l3 とし、l2 は l1 と l3 の間にあるものとします。

  1. l1 をx軸、l3 を 直線y=1 に見立て、
    y軸および、直線y=2を垂線の作図により描きます。

  2. 点(0,2)から、傾き−の直線を引きます。
    直線y=2と60°をなす直線として作図します。

  3. この直線と、l2 の交点Aが、求める正三角形の頂点の一つであり、
    点Aを中心とし、AOを半径とする円を描けば、l3 上の頂点が求められます。
説明:

直線 l3 上に、点B(m,1)をとります。
この点を原点周りに−60°(60°でも良い)回転させた点をCとすると、
△OBCは正三角形になります。

点Cの座標は

x= m+

2

y= -m+1

2

として、m を消去すると

y=-x+2 となり、
点Cは、直線 y=-x+2 上にあることになり、

上記の作図で正三角形の各頂点を求めることができます。


◆静岡県 ヨッシー さんからのコメント。

よく考えたら、直線 l3 上の任意の点を原点周りに±60°回転させた点が正三角形の第3の点になるので、
直線 l3 を原点周りに±60°回転させた直線になるのは、当たり前ですね。


 『正三角形の存在』へ

 数学の部屋へもどる