『テトリスパズル』

『テトリスパズル』解答


◆東京都の中学校3年生 もやし さんからの解答。

ひたすら場合分けです。
これが本当に「証明」と言えるのか、僕にはわかりません。

【問題1】

図1−0で水色になっている、凸型の凹んだ部分(←変だけど正しい)がマスの角に来ないように凸型を置く。

図1−0


図1−1のように置くとき、水色の階段型の埋め方は、(1)と(2)だけ。
図1−1

(1)のとき、水色の階段型を埋めることはできない。
図1−1−(1)

(2)のとき、水色のすきまができてしまい、不可能。
図1−1−(2)



図1−2のように置くとき、水色の階段型を埋められるのは鍵型だけ。

図1−2


しかし鍵型は1つしかないので、不可能。

図1−2-(1)


図1−3のように置くとき、水色の部分を埋めることはできない。

図1−3


図1−4のように置くとき、下と左右のすきまはL型でしか埋められず、そこを埋めると、水色の階段型ができてしまう。
そこを埋めることはできない。

図1−4


図1−5のように置くとき、水色の階段型を埋められるのはL型だけだが、そこを埋めると、

図1−5

図1−5−(1)のように新たな階段型が2つできてしまい、そこを埋められるのは鍵型だけであり、1つしかないので、不可能。

図1−5−(1)


図1−6のように置くとき、水色の階段型を埋められるのは鍵型だけだが、そこを埋めると、

図1−6

図1−6−(1)のように新たな階段型ができてしまい、そこを埋めることはできない。

図1−6−(1)


図1−7のように置くとき、図1−3のときと同様に、不可能。

図1−7


図1−8のように置くとき、水色の階段型を埋められるのはL型だけだが、そこを埋めると、

図1−8

図1−8−(1)のように新たな階段型ができてしまい、そこを埋めることはできない。

図1−8−(1)

これら以外の凸型の置き方は、はじめに書いた条件を満たさないか、あるいは図1−1〜8を回転か裏返ししたものである。

以上から、L型3つと鍵型と凸型の計5枚で敷き詰めることはできない。

【問題2】

図2−0で水色になっている、鍵型の凹んだ部分がマスの角に来ないように鍵型を置く。

図2−0



図2−1のように置くとき、水色の階段型を埋められるのは鍵型だけだが、そこを埋めると、

図2−1



図2−1−(1)のようなすきまができてしまい、不可能。

図2−1−(1)

図2−2のように置くとき、上下のすきまはL型でしか埋められず、右側の長方形を残ったL型と鍵型で埋めることはできない。

図2−2

図2−3のように置くとき、水色の階段型を埋めることはできない。

図2−3



図2−4のように置くとき、

図2−4

(1)のように左上(右下)を埋めると、水色のすきまができてしまい、不可能。

図2−4-(1)


(2)のように右上(左下)を埋めると、水色の正方形を残ったパーツで埋めることはできない。

図2−4-(2)


(3)のように左(右)を埋めると、水色の部分を埋めることはできない。

図2−4-(3)


(4)のように下(上)を埋めると、水色の部分を埋めることはできない。

図2−4-(4)


これら以外の鍵型の置き方は、はじめに書いた条件を満たさないか、あるいは図2−1〜4を回転か裏返ししたものである。

以上から、L型3つと鍵型2枚の計5枚で敷き詰めることはできない。

【感想】

疲れた…
これを考えてて思ったんですけど、5つのパーツ全てを使って4×5のマスを埋めることはできるでしょうか。できるのなら例を、できないならその証明をしてください。
ちなみに僕はできないと思います。
証明はまだしてませんが。


◆愛知県 Y.M.Ojisan さんからの解答。

【問題1】

完成形をチェッカボード状に塗り分けると濃淡差は0である。
一方、テトロミノは凸型のみ濃淡差が±2である。
よって全体として0とすることができない。
これは矛盾である。

【問題2】

完成形を縦縞状に塗り分けると濃淡差は0である。
一方、テトロミノはL型のみ濃淡差が±2である。
L型は奇数個なので全体として0とすることができない。
これは矛盾である。

【テトロミノ】

因みにテトロミノ全部を用いる場合も問題1と同様であって、4×5とすることはできない。



一方 2個ずつ8×5ならば可能である。


◆出題者のコメント

 東京都 もやしさん、愛知県 Y.M.O. jisanさん 正解です。
もやしさんは中学3年生なのに偉いなぁと思いました。
僕の考えた方法は、愛知県のY.M.O. jisanさんと同じでしたが、丹念に場合分けする方法でもちゃんと証明になっています。


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