『テストの結果』

『テストの結果』解答


◆広島県 清川 育男さんからの解答。

A ○×○×○×○×○×○×○×○×○×
B ×○○××○×○○××○××○○×○
C ○○×○○○×○×○○××○××××
D ×××○××○××○×○○○×○○○

生徒数,問題数とも偶数でなくてはならないことは解りますが、あとは勘でやってみたらたまたま条件を満たしました。
「どの二人をとっても二人の正解した問題は3問」と言うのを数式化するのがモヤっとしています。

この場合は、生徒数 4人、問題数 18問。


◆広島県 清川 育男さんからの解答。

【問題1】

すべての生徒が半分の問題を解いたとあるので、その問題数をχとする。
全問題数は2χとなる。
生徒数をNとする。
のべ正解数は、Nχとなる。

どの問題も同数の生徒が正解しているとあるので、
1問あたりの正解数は、Nχ/2χ=N/2。
Nは2の倍数でなくてはならない。
ここで改めて生徒数を2Nとする。

どの二人の生徒をとっても、共通して正解している問題は3問とあるので、下記の方程式は、題意を満たす十分条件になっている。

(2NC2)×3=2χ...........1)

1)式より
6N2−3N−2χ=0.........2)

2)式を満たすN、χの自然数解を求めることになる。

必要条件として
D=9+48χ=Z2..........3)

2)式をNについて解く。
N=(3−Z)/12。これはZ>3であるから、不適。
N=(3+Z)/12..........4)(*)

X=9、Z=21、N=2は1)式を満たす。(*)
X=54、Z=51、N=54/12は不適。
X=180、Z=93、N=8は1)式を満たす。(*)
X=315、Z=123、N=10.5は不適。
X=792、Z=195、N=16.5は不適。
X=2310、Z=333、N=28は1)式を満たす。(*)
X=2655、Z=357、N=30は1)式を満たす。(*)
X=3942、Z=435、N=36.5は不適。
.......................
.......................

 生徒数2N問題数2χ
イ)18
ロ)16360
ハ)564620
ニ)605310

問題数から常識的にはイ)でしょうか。それにしても、方程式が問題の必要十分になっていません。
解が一意に決まらないように思います。
イ)の場合は例示出来ます。
コンピュータの助力を得ました。  


◆千葉県の大学生 Lily of the valleyさんからの解答。

全問題数を 2x、全生徒数を 2N とする。
すると、問題1問につき、それぞれ N人が解答していることになる。…(1)

ここで、生徒を S_1,S_2,,,,S_(2N) とする。

そして、例えば「生徒1」が、「問1」、「問2」、「問5」 を正解したとするとき
S_1={1,2,5} と表す。

すると、適当な問題番号の付替をすることによって、

S_1={1,2,3,,,,x}

S_2={1,2,3,x+1,x+2,,,,2x−3}とできる。

ここで、同様にしていくと、S_1 と S_i には、3つだけ共通元があるので、
S_2 〜 S_(2N) に含まれる 1,2,3,,,x の元の数は、各S_i に3つである。
よって、S_1 〜S_(2N) のなかに含まれる1,2,3,,,x の元の数は、

x+(2N−1)×3

である。

これらは、生徒が解答した 問題1,2,3,,,x の数に他ならない。
よって、一問あたりで考えると、

{x+(2N−1)×3}/x=N となる。 (∵(1))

整理して、 
(x−6)(N−1)=3 →(x,N)=(7,4),(9,2)

前者の例は、

S_1={1,2,3,4,5,6,7}
S_2={1,2,3,8,9,10,11}
S_3={1,2,4,11,12,13,14}
S_4={1,5,6,8,9,13,14}
S_5={2,5,7,8,10,12,13}
S_6={3,4,7,9,10,13,14}
S_7={3,5,6,10,11,12,14}
S_8={4,6,7,8,9,11,12}

後者の例は清川氏を参照。

【感想】

つかれたぁ。お昼ぬきで、延々一時間。あぁ、パソコンがほしい…。
具体例は苦労の結晶です。いやぁ、われながら、よくできたもんだ。


【コメント】

 涙ぐましい努力の結果、みごと正解です。
具体例は根性で作るしかないですものね。
例は何通りかあるようですが、コンピュータ等で全部調べてみる方はおいでるでしょうか?


◆石川県 Takashiさんからの解答。

≪T≫生徒の数をN、問題の数をQとする。【N,Q は自然数】

一人の生徒が正解した問題の数は Q/2 だから、
生徒全員の正解数の合計は N・Q/2 である。

また、任意の問題を正解した生徒の数が全て等しいから、
その数は (N・Q/2)/Q=N/2 である。

これにより、N,Q は共に偶数である事がわかるので、
N=2n,Q=2q とする。【n,q は自然数】

・ある一人の生徒Aに着目する。
Aが他の(2n−1)人のどの生徒と比べても、共に正解である問題が3個あるのだから、正解が重なる回数は、
3×(2n−1)=6n−3

また、Aが正解した任意の問題について、他の正解した生徒が(n-1)人いるので、正解が重なる回数は、
q×(n−1) とも表現できる。

よって、 q×(n−1)=6n−3

q=6+
n−1

n,q は自然数だから、
(n,q)=(2,9)、(4,7)

(N,Q)=(4,18)、(8,14)


【コメント】

 方程式で求めると、解答として美しいですね。


◆宮城県 アンパンマン さんからの解答。

【問題1】

生徒数=14,出題された問題の数=8
 あるいは
生徒数=18,出題された問題の数=4

【問題2】

正解は 1、不正解は 0 とします。

11111110000000
10100010101110
11010000010111
01101001001011
00110101100101
00011011110010
10001100111001
01000111011100

111111111000000000
111000000000111111
000111000111000111
000000111111111000


◆埼玉県 mist さんからの解答。

【問題1】

生徒数:m、問題数:2n

問題文「どの問題も同じ人数の生徒が解いていたのです。」
の同じ人数:hとする。

'0'か'1'が2n個並んだベクトルv_iを用いて、
'0'が不正解、'1'が正解として
生徒A(i=1),B(i=2),C(i=3),・・・のテストの正解状態を表す。
("v_i"の"i"は下付き添え字の意味)

例えば、2n=6の場合ではAさんの正解状態は

A:OOXXOX
   ↓
ベクトルv_1=(1,1,0,0,1,0)
このベクトルとベクトルの内積(・は内積の演算子)の規則を使って問題の条件を表す。

(1)「どの生徒もちょうど半分の数の問題が解けていました。」

v_i・v_i=n  ‥‥(a)
または
v_i・(1,1,1,1,…,1)=n ‥‥(b)

(2)「2人ずつで答案を見せあったところ、どの2人をとっても2人とも正解した問題は3問でした。」

v_i・v_k=3 (i≠k)

(3)「どの問題も同じ人数の生徒が解いていたのです。」

v_1+v_2+v_3+…+v_m=牌_i
=(h,h,h,h,…,h)
=h(1,1,1,1,…,1)

(3)式の両辺に(1,1,1,…,1)を内積すると

(右辺)=h(1,1,1,…,1)・(1,1,1,…,1)=2nh

(左辺)
=牌_i・(1,1,1,…,1) ←(1b)式
=馬
=mn

2nh=mn
2h=m ‥‥☆1

(3)式の両辺にv_kを内積すると

(右辺)
=h(1,1,1,…,1)・v_k ←(1b)式
=hn

(左辺)
=v_1・v_k+v_2・v_k+v_3・v_k+…+v_k・v_k+…+v_m・v_k  ←(1a),(2)式
=3+3+3+…+n+…+3
=n+3(m-1)

hn=n+3(m-1) ‥‥☆2

☆1,☆2から

hn=n+3(2h-1)
h=1+3
n-6

hが自然数だから
n-6=(3の公約数)=1,3

n=7,9
h=4,2

したがって、
生徒数m=2h=8,問題数2n=14

または

生徒数m=4,問題数2n=18


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