◆広島県 清川 育男さんからの解答。
ピラミッドは北半球にあるとする。
春分の日(または秋分の日)に午前10時と、午後2時の2回、ピラミッドの影の長さを測定する。
ピラミッドの中心を点A、午前10時のときの影の先端を点B、午後2時のときの影の先端を点Cとする。
1時間で太陽は、15度移動するので、4時間では60度。
入射角が等しいのでAB=ACとなる。
△ABCにおいて、∠BAC=60度,AB=ACであるから、△ABCは正三角形となる。
AB=AC=BC、BCが求める影の長さとなる。
棒の長さ:ピラミッドの高さ=棒の影の長さ:ピラミッドの影の長さ
直接測定できないピラミッドの影の長さを上記の方法で求め、相似の関係を使って、ピラミッドの高さを求めたことが予想されます。
【コメント】
私も実際のターレスの方法の記憶がはっきりしないのですが、この方法では特別な日にしか測定できないのがつらいですね。
たぶんいつでも使える方法があるのではないでしょうか。
ぜひ、考えてみてください。
◆東京都 eiki さんからの解答。
ピラミッドの高さと棒の長さ(高さ)の比がわかればいいわけですから、必ずしも直接真下からの距離がわからなくてもいいと思います。
2つの時刻における影のてっぺんの間隔をそれぞれ測定すれば、その比がわかるのではないでしょうか。
ピラミッドの高さ = 棒の高さ / a × b
【おまけ】
木の高さを測る古典的な方法があります。
体を「くの字」に曲げ、そのまま前に手をついて、そろそろと肘を曲げながら、足−腰と手−腰を等辺とする直角2等辺3角形を作ります。
股の間から空を見上げ、木のてっぺんが見えたら、木の根元からの距離を測れば、それが木の高さです。
なお足の短い人の場合は無理に2等辺3角形にせず、1、2、の直角3角形を作りましょう。