◆岩手県 浮浪ぱなしさんからの解答。
【問題1】の解答
(1)適当に半直線ACをかく
(2)半直線AC上に,コンパスでAD=DE=EFとなるような点D,E,Fをとる。
(3)点Dを通る直線BFに平行な直線と線分ABとの交点をGとする
(4)点Eを通る直線BFに平行な直線と線分ABとの交点をHとする
点G,Hが求める3等分点です。
【コメント】
確かに、3等分点になりますが、平行線を引くのはどうなのでしょうか?
定規とコンパスで可能でしょうが、とばしてよいのでしょうか。
【出題者の清川さんのコメント】
歴史的な作図の問題の条件(詳細はよく知りませんが)からは、外れていると思いますが、日常的には、2つの三角定規を使って一方を固定して、他方をスライドさせ、平行線を引くことがありますし、三角定規の個数が、規定されていないので、正解でいいのではないでしょうか。
私の思いはこのようなものでした。
青木先生は厳密な方法をご存じなのでしょうね。
◆東京都 Y.Mさんからの解答。
[問題1解答]
図が書けないので、明らかな操作は省略します。
一応、この方法では何等分でもできます。
(1) 適当な方向に点Aを通る直線を引く。
(2) 点Bを通り、かつ(1)に平行な線を引く。
(3) (1)で書いた点Aを通る平行線上に点Aから(コンパスで)適当な長さをとり印をつける。(点A'とする)
(4) (2)で書いた点Bを通る平行線上に点Bから(3)とは逆方向に(3)の2倍の長さの点をとり印をつける。(点B'とする)
(5)点A'と点B'を結ぶ。この時線分ABは1:2となる。
◆東京都 Y.Mさんからの解答。
[問題2解答?]
正3、4、5、6角形などは円の半径と正多角形の一辺の比が四則演算と根号で表せるので作図可能です。
図が送れないので具体的な方法は省略します。
.... これでは解答になっていない(^_^;)
一方、正7、9角形などは作図不可能です。
ちなみに「初等整数論」(高木 著...絶版)という本に正17角形の作図方法が載っています。
【コメント】
正17角形の作図は有名ですが、すごいですねぇー。
正5角形の作図が難しいのではないかと思っているのですが、どうでしょうか。
古代ギリシャ人は知っていたそうですが。
◆広島県 清川さんからの解答。
【問題2】
正5角形の作図
正5角形の頂点を反時計回りにABCDEとする。
まず辺CDをきめる。
辺CDの垂直2等分線を引く(これは可能)。
辺CDとの交点をXとする。
点Xから上方へ辺CDの長さをとりその点をYとする。
CYの延長線上にCX=YZとなる点Zを決める。
点Cを中心に半径CZの円を描き、辺CDの垂直2等分線との上方での交点をAとする。
点Aと点Cから点Bを左側にきめる。
点Aと点Dから点Eを右側にきめる。
一辺の長さは、CD。
(1+)/2を決定することがポイントですね。
中学時代に技術家庭科の製図の実習で習った記憶があります。
当時、意味はよく解りませんでした。
指示通りに描いただけでした。
正17角形について触れてありましたが、若きガウスがフェルマー型の素数(2n+1)に限ることを証明したとのことですね。
正N角形(Nが素数のとき)。
現在までに解っているフェルマー型素数 2n+1=3,5,17,257,65537。
そこで、質問があります。
正257角形、正65537角形も作図可能なのでしょうか。
◆京都府の大学院生 わかさひ君からの解答。
『定規とコンパスを使って・・・』の話ですが、平行線は、定規とコンパスだけで作図できます。
答えは…と書くとつまらないので、問題にしてみてください。
問題:ある直線Lと一点Aがあるとき、Aを通ってLに平行な直線を作図せよ
それだけでは物足りないので、問題1の別の解法を書いておきます。
線分ABを3倍します。これをACとします。
AB=ADとなるようにDをとります。(ただし、直線AB上に存在しないこと)
直線ADと点Dで接し、なおかつ点Cを通るような円Oを作図します。
# この作図法を問題にしても良さそうですね。
円OはなぜかABの間を通るんですが、この交点をEとすると、これが求める三等分点になります。
(3AE=AB)
# どうしてこれでいいのかを証明するのは…中学生にはちょうど良い問題かも。
問題2は知っている人間が答えてもつまらないので止めておきますね。
理論的には257角形と65537角形が書けるんですけど…けどねぇ…(^^;
# ところで、初等整数論講義(高木貞治)は改版(復刻と言うのかな)されて出ていたような…今度本屋に行った時にでも調べてみます。
#確かこの本に『角度の問題』の話も出ていたような…。
◆広島県 清川さんからの解答。
わかさひ君さんの宿題
1)点Aから直線Lに垂線を引き、その足を点Bとする。
直線L上に点Cをとり、点Cを通り直線Lに垂直な直線を引く。
点Aの側にAB=CDとなる点Dを決める。
点A、点Dを通る直線を直線Mとする。
直線Mは直線Lに平行な直線となる。
2)点Dを通り線分ADに垂直な直線を引き、また線分DCの垂直2等分線との交点を点Oとする。
点Oが求める円の中心となる。
点Oを中心に半径DOの円を描き、線分ACとの交点を点Eとする。
△EADと△DACにおいて、
∠EDA=∠DCA。
∠EAD=∠DAC。
よって△EADと△DACは相似な三角形となる。
EA:DA=AD:AC
点Eは線分ABの3等分点となる。
◆岩手県 浮浪ぱなしさんからの解答。
[わかさひ君の宿題]に対する清川さんの解答(平行線の作図)について。
もちろん正しいのですが,手順が多すぎて実用的ではありませんね。
◆筑波大学大学院 恩田さんからの解答。
【問題1】の解答
線分の3等分線の問題ですが、平行線を使わないやり方もあります。
次に、平行四辺形の辺AB、BCの中点をE,Fとします。
これは、中学校2年生の教科書に「3等分されることを証明せよ」という問題で、載っていました。
【コメント】
なるほど、コロンブスの卵というか、ちょっと気がつかない方法ですね。
◆石川県 数学好き さんからの解答。
【問題1】の解答
線分ABの3等分点の求め方ですが、基本的には、岩手県 浮浪ばなしさんと同じですが、平行線の引き方を次のようにします。(平行四辺形の応用)
◆東京都 eiki さんからの解答。
【問題1】線分ABをコンパスと定規だけを使って3等分してください。
【解答】
(ABを1辺とする正3角形ABDを描き、BDの中点をMとすれば、角BAMは30度になります。
【補足】
この方法はn等分に拡張して使えますが、答としてはつまらない。
◆東京都 eiki さんからの解答。
正五角形の作図について
線分ABの中点をOとし、ABを直径とする(すなわち中心をOとする)円を描きます。
Nを通りOBと垂直な直線と、最初の円との交点をFとすると、線分OAと線分OFは正5角形の隣接する2辺になります。
あとは、OAの垂直2等分線とOFの垂直2等分線との交点Gを求め、Gを中心として半径OGの円を描けば、それが正5角形の外接円ですから、
◆東京都 eiki さんからの解答。
【近似的な正7角形の作図】
1.線分ABの中点をOとし、線分ABを直径とする半円を描きます。
あとは、OAの垂直2等分線とOEの垂直2等分線との交点Fを求め、Fを中心として半径OFの円を描けば、それが正7角形の外接円ですから、OAの長さの弦を描いていけばおしまい。
実はこの方法、正7角形に限らず、同じ手順(注)で正n角形が描けるのです。
(注) 上記手順3の内分点Dを(n−2):2とすること
なお、OC/OA=12/7にしたほうが精度は高いのですが、正7角形以外では手順がやや面倒になるので、OC/OA=
◆東京都 eiki さんからの解答。
【定規とコンパスを使って。。。の補足】
正多角形の作図について誤差を計算してみました。
(誤差は2辺のなす角に着目しています)
ついでに。。。
【コメント】
実際に定規とコンパスで書くとすれば、簡単に書けるということが最も大切なことなので、この程度の誤差なら充分だと思います。
◆宮城県 斉藤 誠さんからの解答。
【問題1】の解答
直線の3等分点を、3角形の重心を使って作図してみました。
1、線分ABを1辺とする正3角形をつくる
2、角ABCの2等分線を引くと、1で引いた垂直2等分線との交点Oが重心になる。
3、辺ACに平行で点Oを通る直線と辺ABとの交点Pが線分ABの3等分点になる。
コンパスの幅を替えずに作図したかったのですが、最後のOBから垂線を引くところはコンパスの幅を広げざるを得ないのでしょうか、ちょっと思いつきません。
◆静岡県 ヨッシーさんからの解答。
【問題1】のみの解答です。(他のは入り込む余地がなさそうなので)
まずは、やり方から、
(1)線分ABの端点Aから、適当な線分ACを引き、ACの中点を作図し、Dとします。
上記の記号を使うと、
が常に成り立つ、というのがメネラウスの定理(中学生でも証明可)です。
この場合、
ですから、
FはABを2:1に内分する点となります。
いろんな比率に内分する点を作図することが出来ます。
◆大阪府の高校生 CHECK さんからの解答。
【問題1】の解答
1.作図方法
2.証明
線分AEとBDは△ABCの中線であり、その交点である点Gは△ABCの重心である。
∴AG:GE=BG:GD=2:1
同様にBEとQGが平行なので
よってAP:PQ:QB=1:1:1となり、2点P,QはABを3等分する。
◆東京都 小室 英正 さんからの解答。
【問題1】に対する解答です。
・操作
△ACDにおいて、2辺AC、CDの中点がE、Bである。
感想
ただ線分を3等分するだけなのに、ずいぶんといろいろな方法があるものですね。
◆滋賀県 一平ちゃん さんからの解答。
【問題1解答】
AからB方向以外に半直線AXを引く。
◆新潟県 mack さんからの解答。
【問題1】
線分ABをコンパスと定規だけを使って3等分してください。
(1)まず、点Bから線分ABと同一直線にならないように適当に直線を引きます。
次に、点A、C、Dを結び三角形を作ります。
点CとF、DとEを結び、その交点をGと置く。
すると、AG:GB=2:1となります。
(2)点Aにおいても、同様の操作を行うことにより
以上において求めた2点より線分ABを3等分することが出来ます。
◆愛知県の高校生 あんでぃ〜 さんからのコメント。
問題2の<疑問点>で、思ったことをひとつ。
“定規”は直線y=ax+bを描く。
“コンパス”は円 x2+y2=r2を描く。
直線と円(または直線同士、円同士)が交わったところは連立方程式の解になる。
ここで、複素数αn=1を考える。
2次方程式は、解の公式から3乗根、4乗根などは出てこない。
逆に、整数、分数、√などだけで解が構成されてれば、それは作図可能である。
これはあくまで単位円周上の話だが、定規とコンパスで長さを定数倍することは可能なので、この相似形も作図できるだろう。
何の証明にもなってないけど、これらのことから作図可、不可が少しはわかるんじゃないでしょうか。
◆東京都 鷹宮 さんからの解答。
【問題1】
線分ABを定規とコンパスだけを使って3等分してください。
解答
実は、これと同じやり方で線分をn等分できます。
やり方は上に書いたものとほぼ同じですが、
証明
三角形AFDと、三角形GDAは相似です。
ちなみに、コンパスと定規を使って作図できる図形はコンパスのみでも作図できる(モールの定理)のですが、あいにく参考図書が見つからない為、証明の仕方分かりません。
とりあえず、この問題はコンパスのみで作図できます。
『1』で直線を引かず、『2』に進みます。
3回目で、ちょうど180度ですから、Cが作図できます。
その後は同じ手順で作画していき、
『7』で描いた円との2つの交点のうち、1つはAですが、もう一つの点がGです。
『8』の代わりに、6行上に書いたやり方で
以上です。
◆宮城県 甘泉法師 さんからの解答。
【問題1】の解答
正三角形の重心を使います。
線分の同じ端点から左右それぞれに角度30度の直線を引きます。
◆山梨県 Footmark さんからの解答。
【問題1】
「三角形の角の二等分線は、対辺が他の2辺の比で内分される点を通る」
この作図法だと、3等分に限らず線分を[1:有理数]に内分することも可能です。
以下は線分ABの3等分点の作図法です。
(図の線分AOは敢えて書く必要はありません)
●まずは、AO:BOの比が 1:2 になる任意の点Oを求めます。
[名もない定理]より、AQ:BQ=AO:BO=1:2 ですから、
[名もない定理の証明]
△ABCの頂点Cを通る辺ABに平行な直線を引きます。
△PABと△PQCは相似なので、
ところで線分AQは∠Aの二等分線なので、
∴ ∠PAC=∠PQC
すると、△CAQは二等辺三角形で QC=AC
∴ PB:PC=AB:QC=AB:AC
証明は終わりです。
◆宮城県 甘泉法師 さんからの解答。
【問題4】
●円に内接する正n角形の近似的作図について
正n角形の中心と隣り合う頂点を結ぶ線分どうしのなす角
明らかに、2πから次々に角を2等分していくことにより
相対誤差の表
【感想】
工夫がなさ過ぎる気はしています。
【問題3】
正方形ABCDがある。
◆宮城県 甘泉法師 さんからのコメント。
【正9角形を折り紙でつくること】
http://www.nikonet.or.jp/spring/origami/origami.htmから引用
コンパスと定規では任意の角を三等分することはできませんが、折り紙では実現できます。
図を使った説明もあります。
【問題3へのコメント】
できた長さ1/3の辺をつかって同様に比 1:3の相似三角形をつくり長さ1/4を得る
◆千葉県の中学校3年生 小八兵衛 さんからの解答。
【問題1】の解答
要は、線分ABを中線とする三角形を作図すればいいわけです。
<作図> その円とABの交点をF’とすると、FとF’がそれぞれ線分ABを三等分する点になります。
EA=AE
DA=AD=AB
AC=3AB
AE:AB=1:3
次のような手順の方が良いのではないかと思います。
1)直線L上に任意の2つの点P,Qを取る。
2)点Qを中心として線分PAの長さを半径とする円(実際は弧)をかく。
3)点Aを中心として線分PQの長さを半径とする円(実際は弧)をかく。
4)上記,2つの円(弧)の交点をBとし,直線AB(これが平行線)をかく。
~~~~\
もちろん,点Aと同じ側の交点
長方形を利用して作図するのか,平行四辺形を利用して作図するのかの違いですけどね。(^^;)
ACを3等分する線分とします。
ACを対角線とする平行四辺形ABCDを作図します。
これは、ACの中点を作図し、その中点を通り、ACに垂直な直線を引き、中点を中心とする任意半径の円を描けば、作図することができます。
頂点Dからこれらの点E,Fの直線を引けば、その直線と対角線ACの交点は3等分線になります。
はじめてみたときは、ちょっと感心してしまいました。
しかし教科書に載っているとは全く知りませんでした。
私はめったに教科書を見ない方なので?!。
FB=EG、FE=BG(つまり、平行四辺形FBGEを作る)となるように、コンパスで点Gを求める。
ABとEGの交点をIとする。
同様に EG=DH、ED=GHとなる点Hを求める。
ABとDHの交点をJとする。
(または、線分AIの垂直二等分線とAIの交点をJとしてもよい。)
ゆえに、点I,Jは3等分点となる。
角ABCが直角、角BAC=30度の直角三角形を描きます。
なお、直角や中点の作図方法は省略)
ACの垂直2等分線とABとの交点をEとすると、EはABを2:1に内分する点です。(証明略)
線分ABと適当な角をなす半直線AXを描き、コンパスを適当な間隔dに開いて、点AからAF=dとなる点FをAX上にとり、点FからFG=dとなる点GをAX上にとり、点GからGH=dとなる点HをAX上にとり、BHをつないで、点Gを通り、BHと平行な直線をひけば、ABとの交点がABを2:1に内分する点です。
またABとOで直交する直線と円との交点をC、Dとします。
(要するに円を4等分する)
OAの中点Mを求め、線分OB上にEM=CMとなる点Eをとり(中心をMとし半径CMの円とOBとの交点がEです)、さらにOEの中点Nを求めます。
OAの長さの弦を描いていけばおしまい。
2.線分ABを1辺とする正3角形ABCを半円と反対側に描きます。
3.線分ABを7等分し、Bから2つめの点をDとします。
(Dは線分ABを5:2に内分する点です)
4.CとDを直線で結び、半円との交点Eを求めます。
すると、線分OAと線分OEは正7角形の隣接する2辺になります。
実際にはn=3,4,6のときしか正確な図形が描けませんし、nが大きくなるにつれて誤差が大きくなっていきますが、何といっても手順が簡単なのが自慢です。で近似しました。
正5角形から正17角形までの誤差を順に示します。
正5角形 0.06% 正6角形 0.00% 正7角形 0.17% 正8角形 0.42% 正9角形 0.69% 正10角形 0.99% 正11角形 1.29% 正12角形 1,58% 正13角形 1.86% 正14角形 2.14% 正15角形 2.40% 正16角形 2.65% 正17角形 2.88%
作図方法は、nによらずルート3で近似してしまいましたが、実際に計算してみたら nが大きくなると、1.58 程度の値になりますので、相当いいかげんな近似であることがわかりました。
まあ、シンプルであるということで、見逃してください。
正10角形までは1%以内におさまって、特にgoodですね。
(同時に線分ABの垂直2等分線も引きます。)
線分ABを半径とするコンパスで頂点C、C’を求める。
線分ABの反対側の頂点C’とCを通る直線を引く
よって、点OはACを底辺、Bを頂点とする正3角形の高さの1/3の点になる。
1で使ったコンパスで頂点Aと頂点Cから等距離でACを軸として点Bと反対側に点B’をもとめ、直線BB’を引く。
平行線を引く代わりに、直線OBにOを足とする垂線を引く(手数が少ない)
この垂線と線分ABとの交点Pが3等分点になる。4、もう一方の3等分点をコンパスでコピーする。
作図はアルファベット順になります。
(2)線分BDの中点を作図し、Eとします。
(3)直線CEと線分ABの交点Fが、線分ABを3等分する点の1つ(Bに近い方)となります。
これは、メネラウスの定理を利用した方法です。
AF
FB・ BE
ED・ DC
CA=1
BE
ED=1、 DC
CA= 1
2
AF
FB= 2
1となり、
DC
CAの値は、任意に設定できますから、
∴ADとPGが平行なので
BP:PA=BG:GD=2:1
AQ:QB=AG:GE=2:1
重心の性質を使ってみました。
平行線の作図を用いないという点で、いいかもしれません。
・簡単な証明
ただし、CとDは同じ点ではないものとする。
点Pは中線AB、DEの交点である。
三角形の中線の交点は重心であるので、点Pは△ACDの重心である。
重心は中線を2:1に内分するので、AP:PB=2:1となっている。
特に、教科書に載っていたという平行四辺形を利用するものと、30°60°90°の直角三角形を利用したもの、円(方べきの定理)を利用したものには驚きました。
コンパスでAC=CD=DEなる点C,D,Eをとる。
EとBを結び、EBに平行にCF,DGを引けば、F、Gが求める点である。
点Bにコンパスの軸を置き適当な大きさの円を描き、先ほどの直線と交わった2点をそれぞれC、Dとします。
線分AC、ADの中点をコンパスで求めそれぞれの点をE、Fとします。
線分ABを1:2に分ける点を求めることが出来ます。
すなわち1次方程式だ。
これは2次方程式をあらわす。
てことは、“定規とコンパスでかける”ものは、2次以下の方程式およびその解だ。
この解(根)αは、複素平面上で単位円周上に存在し、その点を結ぶと正n角形になる。
(証明は、あまりにも有名なので省略)
つまり、αn=1の解に、これらが含まれていれば、それは定規とコンパスでは作図できない。
(たとえば、α3=1の解は1,ω,ω2だから、正三角形は作図できる)
以上で、ABの3等分点G、Hが求まりました。
1ヶ所はAです。Aではない方をCとします。
そのCから、半径ABの円を描きます。
1ヶ所はBです。Bではない方をFとします。
(3AB=AFです。)
そのFから、半径AFの円を描きます。
この円は、ABと2ヶ所で交わります。
1ヶ所はAです。Aではない方をGとします。
3AG=ABです。
この円は、ABと2ヶ所で交わります。
1ヶ所はAです。Aではない方をHとします。
3GH=ABです。
(n≧2の整数)
『5』の段階でnAB=AFの点を取り、Fから半径AFの円を描きます。
以下は同じ手順です。
最後に、『8』の手順を(n−1)回繰り返してください。
それぞれ辺の比が等しい2等辺三角形(1:n:n)で、1つの角の大きさが同じですから。
(Aの座標をOとして円の交点を求める事もできますが、計算が面倒です。)
『3』のあと、『3』で描いた円をAから半径ABで3回切っていきます。
『7』のあと、Eを中心とした半径ABの円を描きます。
2
n, 3
n...を取ります。
(両側に正三角形をつくって対辺を2等分すればよい。)
別の端に直交する線をひきます。
3つの直線の作る正三角形のどちらかの角の2等分線とオリジナルな線分の交点は
線分を2:1に内分します。
これから線分を3等分できます。
この事実を利用した作図法です。
(何と言う名前の定理なのか知らないので「名もない定理」とします)^^;
●次に、∠AOBの二等分線を引きます。
●∠AOBの二等分線と線分ABの交点Qが求める点になります。
線分AQは線分ABの3分の1になります。
∠Aの二等分線と辺BCとの交点をP、引いた平行線との交点をQとします。
PB:PC=AB:QC , ∠PAB=∠PQC
∠PAB=∠PAC2π
n を近似的に作図する。
2π
2mを作図することができる。
1
nを2進法の小数であらわして、小数点m桁が1ならば、
m桁まででうちきった角度でつぎつぎに中心角をあてていき、最後の一切れにくる誤差が一番大きいが、
角度に 2π
2mを加えるとすると、
これは f= 2πn
2mより小さい。
相対誤差 は高々これを
2π
nで割った
n2
2m
m\n 5 10 15 20 1 12.500 50.000 112.500 200.000 2 6.250 25.000 56.250 100.000 3 3.125 12.500 28.125 50.000 4 1.563 6.250 14.063 25.000 5 0.781 3.125 7.031 12.500 6 0.391 1.563 3.516 6.250 7 0.195 0.781 1.758 3.125 8 0.098 0.391 0.879 1.563 9 0.049 0.195 0.439 0.781 10 0.024 0.098 0.220 0.391 11 0.012 0.049 0.110 0.195 12 0.006 0.024 0.055 0.098 13 0.003 0.012 0.027 0.049 14 0.002 0.006 0.014 0.024 15 0.001 0.003 0.007 0.012
MCとBDの交点をPと名づけると
△PBCと△PDMは相似で比は2:1
このことによって、例えば正9角形を作成することができることになります。
できた長さ1/4の辺をつかって同様に比 1:4の相似三角形をつくり長さ1/5を得る
・・・・・・・・・・・
できた長さ1/nの辺をつかって同様に比 1:nの相似三角形をつくり長さ1/(n+1)を得る
・・・・・・・・・・・
このようにできた長さを任意のm倍することにより、折り紙で、あるいはコンパスと定規をつかって、任意の有理数の長さがえられることがわかります。
まず、点Bを通る直線を書きます。
次に、コンパスで、点Bを中心とする円を書きます。
その円と直線の交点をそれぞれC,Dとします。
三点A,C,Dを結ぶと、△ACDができます。
後は、ACの中点(Eとする)をとり、そことDを結びます。
そして、ABとDEの交点をFとして、AFとBFのうち短いほうを半径にした円を書きます。