数学の美しさ

『数学の美しさ』解答


◆埼玉県の高校生 田沼 和泰 さんからの解答。

これは、中三の時に某SH高校の過去問をといてて考えた定理です。

長方形(これは正方形も含む)ABCDが存在する平面上で、勝手な点Pを作ったとき、

AP2+CP2=BP2+DP2

である。

●証明

今、正方形ABCDが、Aを左上に、反時計回りで存在する。
この正方形の左上に、勝手な点Pを置く。

そして、Pとそれぞれの点を線分で結ぶ。
Pを通り、線分ABに平行な直線lを描き、また、線分DAを延長し、直線lと交わる点をQ、線分CBを延長し、直線lと交わる点をRとする。

すると、

AP2=PQ2+QA2
BP2=PR2+RB2
CP2=PR2+RC2
DP2=PQ2+QD2となる。

よって、AP2+CP2=BP2+DP2は、

(PQ2+QA2)+(PR2+RC2)=(PR2+RB2)+(PQ2+QD2)

ところで、QA=RB、QD=RCなので、それらをu,vとすると、

(PQ2+u2)+(PR2+v2)=(PR2+u2)+(PQ2+v2)となり、
両辺が等しくなるので、
AP2+CP2=BP2+DP2

[Q.E.D]


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