◆島根県の高校生 支離滅裂 さんからの解答
【問題1】
商は必ず1になり、余りをxとすると
X2=(X-1)2+x=X2-2X+1+x
∴x=2X-1
余り:2X-1
◆愛知県 迷子の雄猫 さんからの解答
【問題1】
「自然数X2を(X-1)2で割ったときの余りは
X2から(X-1)2を引いたときの値2X-1に等しい。」
2X-1<(X-1)2のときこの命題が成り立つ。
つまり、X<0またはX>3のときこの命題が成り立つ。
よって、3より大きい素数Xがあるとき、
X2を(X-1)2で割ったときの余りは2X-1
・・・なのですが、なぜ素数と限定したのかがさっぱりわかりません(汗)
【問題2】
111111111*111111111=12345678987654321
6111111111*6111111111=37345679010987654321
◆東京都 かえる さんからの解答
【問題1】
X2=(X−1)2+2X−1
XはX>3の素数なので、
(X−1)2>2X−1 かつ 2X−1>0
よって 余りは 2X−1・・・【答】
【問題2】
(1)1111111112=12345678987654321より存在・・・【答】
(2)(A+111111111)2=B・1011+10987654321
(A、B整数)とおく。
A2+2・111111111・A+12345678987654321
=B・1011+10987654321
⇔
A(A+222222222)=((B−123457)・102+32)・109
よって、たとえば、A=6・109とすればよい。
61111111112が題意を満たす・・・【答】
◆静岡県 conejo さんからの解答
【問題1】
x2を(x-1)2で割ると商が1で余りが2x-1となる
ここで,2x-1<(x-1)2でなければ,2x-1は余りと言えないので
(x-1)2-(2x-1)>0を証明する。
左辺=x2-4x+2=(x-2)2-2
xは素数でx>3よりx≧5
したがって(x-2)2-2>0は明らかに成立するので余りは2x-1と言ってよい
◆愛知県 Y.M.Ojisan さんからの解答
【問題3解答】 ∞
∵ 背理法で証明する。
仮に有限個であって p(n)>2nであるnの最大をnmaxとする。
p(n)>2nであるnの有限集合をAとする。
A={n|p(n)>2n , nmax≧n∈N}
Aの要素から作られる1+n4の素因数の全体集合をMとする。
M={p|p∈素数 , 1+n4≡0 mod p , n∈A}
m=Πp [∀p∈M] とすれば、 1+m4≡1 mod ∀p∈M であるから、
1+m4は∀p∈M を因数に持たない。 ―――(*)
u=|m−p(m)*α| α∈Z と置くとき
1+u4≡1+m4≡0 mod p(m) である。
また、αを適当に選べば u≦ | p(m) 2 | である。 |
n=1の場合としてMは2を含むので1+m4は奇数でありp(m)も奇数である。
よって実際は、u< | p(m) 2 | である。 |
またuは1以上である。
なぜなら、u=0の場合 m=p(m)*α でなければならないが
1+m4≡1+p(m)4*α4≡1 mod p(m) であり
1+m4≡0 mod p(m)と矛盾するからである。
よって、u∈Aである。
よって、p(m)∈Mである。
これは(*)と矛盾する。
よって、無限個ある。
【P.S.】
2乗でもよいわけですね。
4乗だと全てのnで成立するのでしょうか?
◆愛知県 芋 さんからの解答
【問題4】
底が3である対数直線上で考察すると、
log3 | 1 2 | は負の無理数であり、 |
その自然数倍d log3 | 1 2 | の小数全体からなる集合は[0, 1)内で稠密である。 |
よってlog3n≦ c + d log3 | 1 2 | <log3(n + 1) |
n≦ | 3c 2d | <n + 1 |
◆岩手県 高梨 さんからの解答。
【補題】
各項が | 3a 2b |
の形で表され、1に収束する単調減少数列が存在する。 |
以下の条件を満たす数列{Xn}{Yn}を考える。
X(0)= | 3 2 |
、Y(0)= | 1 2 |
X(n+1)=X(n)Y(n) (X(n)Y(n)>1) =X(n) (X(n)Y(n)<1) Y(n+1)=X(n)Y(n) (X(n)Y(n)<1) =Y(n) (X(n)Y(n)>1)このとき、{Xn}{Yn}は明らかに以下の性質を満たす。
・全ての項が | 3a 2b |
(a,bは0以上の整数)の形で表される |
ここで、{Xn}{Yn}がともに1以外の数に収束すると仮定する。
lim n→∞ |
X(n)=1+i (i>0) |
lim n→∞ |
Y(n)=1-j (j>0) |
この時、十分に大きなkを取ると、
X(k)=1+i+α (0<α<j)
Y(k)=1-j-β (0<β< | i 2 |
) |
以上の条件をα,βが満たすようにすることができる。このとき、
X(k)Y(k)
=(1+i+α)(1-j-β)
=(1+i)+(α-j)-ji-jα-β-βi-αβ
<1+i
X(k)Y(k)
=(1-j)+α(1-j-β)+i(1-j-β)-β
>(1-j)+αX(k)+i(1-j-β)- | i 2 |
=(1-j)+αX(k)+i( | 1 2 | -j-β) |
=(1-j)+αX(k)+i(Y(k)- | 1 2 | ) |
>1-j (∵Y(0)= | 1 2 | ,Y(k)≧Y(0)) |
となるが、X(k)Y(k)はX(k+1)又はY(k+1)になるので矛盾。
収束先の仮定が間違っていて、i,jのいずれか、もしくは両方が0である。
ここで(i>0,j=0)とし、α,βを以下のように取ると、
X(k)=1+i+α (0<α<i)……(1)
Y(k)=1-β (0<β< | i 1+2i | )……(2) |
X(k)Y(k)
=1+i+α-β(1+i+α)
>1+i+α-β(1+2i)
>1+α
>1
X(k+1)=X(k)Y(k)
Y(k+1)=Y(k)
となる。
また、このX(k+1),Y(K+1)についても、(1)(2)の条件は満たしているので、
X(k+2)=X(k+1)Y(k+1)=X(k)Y(k)2
Y(k+2)=Y(k+1)=Y(k)
となり、n>kの範囲において、数列{X(n)}は公比Y(n)の等比数列になる。
しかしY(n)<1と | lim n→∞ |
X(n)=1+i (i>0)は明らかに矛盾するので、i=0。 |
よっていずれの場合も、数列{X(n)}は、1に収束する単調減少数列である。
【問題4】
ある自然数Nを、
[ | 3a 2b |
] =Nの形で表したい。 |
数列{a(n)}を、初項1、公比Zの等比数列とする。
ただしZは | 3a 2b |
(a,bは自然数)の形で表され、 |
さらに1<Z<1+ | 1 N |
を満たす数とする。 |
このようなZは、補題の数列{Xn}の項として存在する。
この数列{a(n)}の項に、[a(n)]=Nを満たすものが無いと仮定すると、
kをa(k)<Nを満たす最大のkとするとき、
a(k+1)
=a(k)Z
<NZ
=N(1+ | 1 N |
) |
となり矛盾するので、a(n)の項として[a(n)]=Nなるものが存在する。
以上より、任意の自然数Nに対して
[ | 3a 2b |
] =Nなるa,bの組の存在が証明された。 |
【感想】
1に収束して各項が | 3a 2b |
の形の数列を見つける |
→1より大きく | n+1 n |
未満の項をひとつ使ってお好きな方法で |
◆東京都 ぽこぺん さんからの解答。
【問題5】
(1) 互いに素である 2 元が存在することの証明
この集合から,すべての 2 元の間隔が 2 以上になるように要素を取り出すと,
たかだか 2n/2 = n 個しか取ることができない。
したがって,n+1 個の要素を取り出すと,その中には必ず隣り合う自然数が含まれる。
隣り合う自然数は明らかに互いに素だから,題意は証明された。■
(2) 約数・倍数関係にある 2 元が存在することの証明
任意の自然数は q・2e (q は奇数,e は非負整数) の形に一意的に表現できるので,
2 つの自然数
x = q・2e
y = q'・2e'
に対して,
x 〜 y ⇔ q = q'
として同値関係 〜 を定義する。
このとき,集合 S = {1,2,…,2n} を 〜 で分類すると,S は互いに排他的な n 個の部分集合に分割される。
このとき,S から n+1 個の要素を取り出すと,そのうちの少なくとも 2 個の要素は同一の部分集合に属するから,それは約数・倍数関係にある。■
【感想】
(2) は最初もっと面倒な証明を考えていたのですが,眺めているうちに文字通り一発勝負の証明に気づきました。