◆愛知県 Y.M.Ojisan さんからの解答。
【解答】
a3 90 |
【証明】
(記号の都合から内部の点はXとします。)
正四面体の底面の面積:S= | 4 |
a2 |
正四面体の体積:V= | 12 |
a3= | (p+q+r+s)*S 3 | より |
p+q+r+s= | *aである。 |
p、q、r、sを | *a=H:正四面体の高さで規格化し、 |
即ち P+Q+R+S=1
またp、q、r、sの4!対称性からP≧Q≧R≧S≧0の制限下で
X(Q,R,S)の存在範囲の体積をvとするとき、もとめる体積は 4!*vである。
なお、P,Q,R,S間の等号関係は体積に寄与しないので重複を無視した。
三角形である条件は最小2辺の和が最大長辺より長いことである。
P≧Q≧R≧S≧0の条件下ではこれは P≦R+Sに集約される。
これにP=1-Q-(R+S)を代入すればQ,R,Sに対する条件は
R+S≧1−Q-(R+S) Q≧R≧S≧0 である。
書き直すと
Q≧1-2(R+S) , | 1-(R+S) 2 |
≧Q , Q≧R≧S≧0 |
この条件を満たす領域は上図の「この3角錐」であって、その頂点の座標(P,Q,R,S)は
X1:( | 1 4 |
, | 1 4 |
, | 1 4 |
, | 1 4 |
),x2:( | 1 3 |
, | 1 3 |
, | 1 3 |
,0) |
X3:( | 1 3 |
, | 1 3 |
, | 1 6 |
, | 1 6 |
),x4:( | 2 5 |
, | 1 5 |
, | 1 5 |
, | 1 5 |
)である。 |
X1は4面体の重心、X2は面の中心、X3は面の中心と中心の中点、
X4はX1からP方向(4面体の頂点方向)へ( | 2 5 |
- | 1 4 |
)Hはなれた点である。 |
従って、Xの範囲は面の中心4点と、重心から各頂点の方に3/20Hはなれた点4個を頂点とする12面体の内部である。
下図はそのうちPが最大の6ケースを合体させた全体の1/4の部分である6面体を図示したものである。
この形状の体積は、面中心を結んだ正三角形の面積を底面とし、高さ3/20Hの三角錐で計算できる。
よってXの体積4!*vは
{( | a 3 |
) | 2 | * | 4 |
}*{ | 3 20 |
* | a |
}/3*4 | = | a3 90 |
◆山梨県 Footmark さんからの解答。
p,q,r,sのどの3つであっても、三角形ができるための条件は以下である。
・ p,q,r,sのいずれも、負ではない。
・ p,q,r,sのいずれも、他の任意の2つの合計以下である。
(ただし、辺長0や2辺の和が1辺と等しいばあいも、潰れてはいるが広い意味で三角形とした。)
つまり、pについて示すと、
0≦p≦q+r
0≦p≦r+s
0≦p≦s+q
∴ 0≦3p≦2(q+r+s)
一方、与えられた正四面体の高さをhとすると、
h=p+q+r+s
∴ 0≦p≦ | 2 5 |
h |
0≦q≦ | 2 5 |
h , 0≦r≦ | 2 5 |
h , 0≦s≦ | 2 5 |
h |
2 5 |
h以下の距離でなければならない。 |
そこで、条件を満たさない、高さ | 3 5 |
hの正四面体を、 |
すると、下図のように
辺長が | 1 5 |
aの正三角形(白)が各面に1つずつ残り、 |
辺長が | 1 5 |
aの正六角形(白)が各切り口面に1つずつ残る。 |
ところが、これらの面(白い部分)上のどの点も条件を満たすわけではない。
条件を満たすのは、その中心の1点だけである。
何故なら、各面に残った正三角形(白)では、内部にあるどの点も、その面からの距離は0である。
それ故、他の任意な二面からの距離は常に等しくならなければならない。
それを満たす点は中心点だけであることは、明らかである。
また、各切り口面に残った正六角形(白)では、
内部にあるどの点も、対する底面からの距離は | 2 5 |
hである。 |
ところが、他のどの面からの距離も | 2 5 |
h以下である。 |
それ故、他の任意な二面からの距離の和は常に
2 5 |
h以上にならなければならない。 |
それを満たす点は中心点(任意2距離の和が常に | 2 5 |
h) |
つまるところ、点Pが条件を満たす領域は、ここで示した4つの各面の中心点と4つの各切り口面の中心点との計8点を、すべての頂点とする12面体の内部になる。
そこで、その12面体だが、より想像しやすいように表現すると以下となる。
与えられた正四面体の各面の中心点を線で結ぶと内部に新たな正四面体ができるが、
できた正四面体の各面に、各面を底面とし頂点が底面の中心の真上にある等しい三角錐を付け加えた12面体である。
(上図は、三角錐(赤)を付け加えたようすを、新たな正四面体(青)の1面に限って示したものである。)
その三角錘の高さが( | 2 5 |
− | 1 3 |
)hであることは次のように容易に理解できる。 |
ところで、新たな正四面体の1辺の長さは、上図からも明らかのように、
1 3 |
aである。 |
それ故、新たな正四面体(青)の高さは明らかに | 1 3 |
hであり、 |
各三角錐(赤)の高さは( | 2 5 |
− | 1 3 |
)hである。 |
条件を満たす領域の体積={( | 1 3 |
) | 3 | +4( | 1 3 |
) | 2 | ( | 2 5 |
− | 1 3 |
)}V= | 1 15 |
V |
ところで、V= | 12 |
a3。 |
∴ 条件を満たす領域の体積=( | 1 15 |
)( | 12 |
)a | 3 | = | 180 |
a3 |
180 |
a3 |