『定規とコンパスを使ってPart2』

『定規とコンパスを使ってPart2』解答


◆宮城県 斉藤 誠さんからの解答。

【問題1】

図のように小さい円と大きい円の交点の距離(青色)を薄い緑の線にとる。
(円を書くと見にくくなるので線分で代用してあります)
線分AB(赤線)との交点が線分ABの2等分点。
証明は省略します。

【問題2、3】

図(1)定規の両側が線分の両端に接するようにして菱形を作る。
ただし実用にはなりませんでした。

図(2)台形を利用して、角の2等分線から中点を求める。
定規の幅に左右されない方法です。
実用になる正確さが得られます。


◆茨城県 新竹の子 さんからの解答。

【問題1】

斉藤さんの解答は近似解になっているように思います。

<斉藤さんの解答について>

AB = 2 として考えます。
三角形 CFE で余弦定理を用いると

CE2 = CF2 + FE2 -2CF・FE cos120°= 28 より

CE = 2

面積について,
四角形 CDEF = 1
2
DF・CE = CF・FE sin120°より
DF = 4  ≒ 2.619

 

一方,図より CM = 1
2
CE = ≒ 2.646
となりますから、 DF と CM とでは1%程度の誤差が生じることになると思います。

【問題1別解】

<作図の方法>

  1. A,B中心,半径ABの2つの円をかき,交点をCとする。
  2. 半径ABのまま,円Bの周上にD,Eと交点をつくる。
  3. E中心,半径AEの円をかき,円Aとの交点をFとする。
  4. F中心,半径AFの円をかき,線分ABとの交点をMとする。
Mが求める線分ABの中点。

 

<理由>

三角形EFA,FAMはともに二等辺三角形で,底角が等しいことから相似となり,
相似比が 2:1 であることから,
2AM=AB がいえる。


◆宮城県 甘泉法師 さんからの解答。

【問題2】

ものさしを傾け、上辺に点Aが下辺に点Bがあたるようにして上辺、下辺にそって2本直線を引く。
傾きを変えて、上辺に点Bが下辺に点Aがあたるようにして上辺、下辺にそって2本直線を引く。

直線の交点2つを結んだ線分は、線分ABの垂直2等分線である。

【問題3】

点Aに定規をあて任意の直線をひく。

定規の他辺で平行線を引く。
定規のあてる向きをかえ、反対側にも平行線をひく。

2つの直線の直線ABとの交点をC,Dとする。
線分CDの垂直二等分線を問題2解答の方法で引く。
明らかにこの垂線は点Aを通る。

この垂線に定規をあて他辺で点Bから遠いほうに直線をひき、直線ABとの交点をEとする。

点Bについても同様のことをして点Fを得る。

線分EFの中点を問題2解答の方法で求める。
この点は線分ABの中点である。


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