『正三角形の作図』解答


◆東京都 甘泉法師 さんからの解答。

【問題2】

余弦定理から

cosA= b2+ c2- a2
2bc
cosB= c2+ a2- b2
2ca
cosC= a2+ b2- c2
2ab

これを与式の左辺に代入して値1を得る。

【問題1】

  1. 角度αの二等分線を引き、定規、コンパスで角度α/2をうつしとり、別の紙にひとつの内角がα/2の直角三角形Xを描く。

  2. もうひとつ別の紙に別に適当な正三角形PQRを描き、頂点P、辺PQの中点M、辺PQの垂直2等分線上の正三角形内部側の点Sのつくる△PMSが
    ∠PSM=α/2で三角形Xと相似になるように点Sを選ぶ。
    具体的には、PM:MSが直角三角形Xの対応する辺の比と同じになるよう作図して長さをうつしとり描き込めばよい。
     次に線分PSの垂直2等分線と線分QSの垂直2等分線の交点を求めると、この点を中心に点P、点Q、点Sを通る円弧が描ける。

  3. 角度β、γについて正三角形PQRの他の辺を使って同様のことを行い、円弧を描く。
    これらの円弧の交点を得る。
    こうして題意の図形と相似な形が描けた。
    これからコンパスで線分の長さをうつしとり元の図形に描き込んで、題意の正三角形を描く。


◆出題者のコメント。

問題2の甘泉法師さん>

cos2A+cos2B+cos2C+2cosAcosBcosC=1 は 当然、第二余弦定理で成立しますが、どうやってこの式を導いたと思いますか?


◆東京都 鳥居 さんからの解答。

【問題1】

直線l上に点Aを任意に取る。
点Aを中心に点O,直線l,mを60°回転させ、それぞれ点P,直線s,tする。
直線n,tの交点を点Cとする。
点Cが60°回転する前の点をBとする。(点Bはもちろん直線m上)
△APCは△AOBを60°回転させたものである。(両者の三角形はもちろん合同)
よって、AC=AB,∠CAB=60°より△ABCは正三角形である。


◆愛知県 Y.M.Ojisan さんからの解答。

【問題1】

一般性を失わずβが最大とします。
またα、γは供に60度以下か60度以上とします。
A点を適当に 上にとり、基本的にはAを中心に全体を±60度回転させの交点をB、Cとすればよいことは下図より明らかです。

 具体的には

  1. コンパスを用いてAOを一辺する正三角形の残りの1点をm側に描く。
  2. n上に適当に点XをとりAXを一辺する正三角形の残りの1点をm側に描く。
  3. 1.2.を結ぶ直線との交点をBとする。
  4. ABを半径とする円との交点をCとする。
【コメント】

α≠β≠γ≠120° の条件は不要と思います。 
一方、が交点を持たない解のない場合があります。
それが最初につけた条件です。


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