『円内の格子点』解答


◆北海道 ほげ さんからの解答。

解答 π

円x2+y=R2の内部の格子点の個数をh(R)とします。
第1象限の中の格子点の個数は x=kのとき 
縦に [√(R2-k2)]個並んでいます。

√(R2-k2)-1≦[√(R2-k2)]≦√(R2-k2)となりますが 
1
R2
R
Σ
K=1
√(R2-k2)
= 1
R
R
Σ
K=1
√(1-( k
R
) 2 )
=1

0
√(1-x2)dx
=π
4

挟み撃ちによって
1
R2
R
Σ
K=1
[√(R2-k2)]=π
4
になります。

円の中の格子点の個数は 
R
Σ
K=1
[√(R2-k2)]×4+(4R-1)個ですから
h(R)
R2
=πとなります。

次にこのグラフを移動し、できるだけ多く格子点が入るように円を移動して
中心を(a,b)とすると、 x=[a],[a]+1を満たす格子点の個数は
(円x2+y2=R2のX=0に対する格子点の個数)+1より多くはないが
(X=1の時の格子点の数)-1より少なくはない。

x=[a]+2 x=[a]-1,[を満たす格子点の個数は(X=1に対する格子点の個数)+1より多くはないが
(X=2の時の格子点の数)-1より少なくはない。 

…ということからかさみうちでやはりπであることがわかります。

最小の場合も同様です。

こんな感じで証明できると思います。


◆東京都 かえる さんからの解答。

xy平面に格子点を頂点とするような面積1の正方形を敷き詰める。
原点O中心半径Rの円を描く。

S=(円の周及び内部と共有点を持つ正方形の数)
s=S−(円の周と共有点を持つ正方形の数)とすれば、
円を動かしても、正方形と格子点を1対1に対応させることができるので、
s≦g(R)≦f(R)≦S

ここで、(正方形の数)=(正方形により作られる面積)であることに注意すれば、

π(R− 2≦s
S≦π(R+ 2

よって、

π(R− 2≦g(R)≦f(R)≦π(R+ 2

π(1−
2 g(R)
2
f(R)
2
π(1+
2


R→∞のとき
π(1−
2 →π
π(1+
2 →π
なので、
f(R)
2
→π

g(R)
2
→π・・・【答】


◆出題者のコメント。

お二人ともありがとうございます。
あっけなく解決してしまったので、驚いております。
簡単だったんですね。


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